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紙の本
イタリア・シチリアから逃れてきた男と,新宿でのし上がろうとするやくざの闘い
2002/11/17 17:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:格 - この投稿者のレビュー一覧を見る
イタリア・シチリアのマフィアのボスや家族が皆,裏切りによって殺される。ただひとり生き残った息子ガルシアが,復讐を誓って,日本の新宿へ逃れてくる。復讐のための資金を稼ぐために請け負った仕事が,対立するやくざの若頭,不破を殺す,というもの。その不破は,中国人達と結んで,稼いでおり,やくざ社会でのし上がってきた切れる男。この二人の悪の世界におけるできる男二人の壮絶な闘いを描く。そこには,ガルシアの雇い主ながら,意気地のないやくざのやはり若頭である片桐や,中国人の上海や福建のやくざのボス,などがからんできて複雑な闘いとなる。
ガルシアが不破を殺すために,やくざの3人を徹底的に訓練していくところや,中国人達との複雑なやりとり,不破と片桐との昔からの関係など,詳細に徹底的に描かれ,リアルであり,破綻もない。暴対法で縛られる日本人やくざのだらしなさと(それだけ効果があがっているということか),中国人,イタリア人たちの凄さが対極的。しかしながら,日本人にもすごい男はそれなりにいて,その社会でのしあがり,かつ,裏社会もそれで持っているということだろう。
もっとも,目的は,復讐にあったはずで,目的のための闘いをあまりに丁寧に描いたため,復讐にまで話が行かないのは不満。続編がでるのか。
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