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隗より始めよの故事の元となった郭隗という人物の話。最後の方、燕の国の流れは致し方なかったのかもしれないけれど、遣り切れない思いがある。
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装幀は西のぼる氏。
中国紀元前・戦国時代。戦国七雄と呼ばれる7つの国々が覇権を競った空前の動乱期を、北方の小国・燕からの視点で描かれている。
孟子や荘子といった大説家が普通に登場して主人公と会話するお話はあまり無いような気がする。著者/芝豪氏の儒家・墨家・老荘に関する思想、縦横家のような人物像への描写などが客観的で、平易な描き方も含めとても好きです。様々な読者にとってこの時代を理解し、後の時代物、歴史を理解する上でヘタな解説書よりも優れていると感じました。
その点、「まず隗より始めよ」の表題故事で有名ではあるけれども、他の動向が史書にあまり見られない郭槐という人物を狂言廻しにした目の付けどころが全てかもしれない。
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郭隗を主人公にした小説。燕国が縦横家により一度滅亡の窮地に追い込まれる。後を継いだ昭王が再起を図るため隗より始めよで知られた郭隗を重用し富国強兵を目指す。しかし隗より始めよから10年ほど人材が集まらなかったのは意外だった。