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紙の本

活字がしゃべっているかのようだ

2004/04/10 23:53

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:木の葉燃朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 関西漫才界の大御所、夢路いとし・喜味こいしのご両人による初めての本。そして兄のいとし氏が亡くなった今では、ふたり一緒での唯一の著作となってしまった。
 この本では、ふたりの半生から戦時中の話、趣味や家族の話、そしてふたりも経験した阪神淡路大震災の話などなど、様々な話題が語られる。
 いとし・こいしの漫才のしゃべりを想像しながら読むと、非常に面白い。話の内容や遣われる言葉に、なんともいえない味わいや独特のテンポがあって、読んでいて引き込まれてしまう。
 中には、今の世の中や最近の若い人に対する苦言もあるのだが、なぜかふたりの話だと素直に聞けてしまう。これは不思議な魅力だなあ。

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