紙の本
辛口ユーモア寓話集
2019/11/01 11:48
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投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
辛口の動物寓話集。動物たちの辛辣な会話がユーモアたっぷりでいい。
『ノコギリザメとトンカチザメの話』
悪友ザメコンビの悪戯顛末期。悪知恵の働くままに海を暴れまわる彼らを待ち受ける運命は…。お母さんクジラの執念が切ない。
『メンドリとアヒルの話』
本書の中では一番好きな話。百姓女の籠を飛び出し、無人島へ、海峡を越えた大陸へ展開する冒険。恋人とも友人ともつかぬメンドリとアヒルの掛け合いがいい。
『年をとったワニの話』
肉食の業から逃れられない年寄りワニの話。恋人になったタコとの顛末はほろ苦い。純心なタコが可愛らしい。
『おとなしいカメの話』
誰よりも俊足だったカメが甲羅を持つようになった顛末。忠実で愛情深い恋人リスとの結末がいい。本書で唯一のハッピーエンド。
動物たちの会話がとてもいい。フランスの皮肉なユーモアに満ち生き生きとしている。『年をとったワニの話』などは人間に置き換えればドラマとして成り立ちそうだ。
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投稿者:なな - この投稿者のレビュー一覧を見る
食欲に負けて、愛しているタコを食べてしまうところは意外でした。
愛よりも食欲をとったワニはすごいです。
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何十世紀もの年を重ね、みんなに尊敬されていた長老ワニは、空腹のあまり孫の赤ちゃんワニを食べてしまい、故郷を追われて海へ出ます。そこで出会った優しいタコの女の子は、ワニに魚をとってきてくれますが・・・。4才のルノー君に、「お話」をせがまれて、パパのショヴォー氏が作り出すのはとても奇妙な味わいのあるお話。残酷だったり、行き当たりばったりだったり。
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何十世紀もの年を重ね、みんなに尊敬されていた長老ワニは、空腹のあまり孫の赤ちゃんワニを食べてしまい、故郷を追われて海へ出ます。そこで出会った優しいタコの女の子は、ワニに魚をとってきてくれますが・・・。4才のルノー君に、「お話」をせがまれて、パパのショヴォー氏が作り出すのはとても奇妙な味わいのあるお話。残酷だったり、行き当たりばったりだったり。でも子どもってこんなお話が好きなものです。このお話集には4つのお話が入ってます。中でも「年をとったワニのお話」は、切ないようなこわいような…この感じ、ぜひ一度味わってみてください。
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人が貸してくれた本なんだけど、、、
ごめんなさい!
読書の趣味はかなり男っぽいので。
よさがよくわかんない。
ふーん、ってかんじ。
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食欲に勝てなくて恋人のタコを食べてしまったワニ。毎晩魚をとってきてはワニに無償の愛をささげるタコ。わたしはどっちだろう。愛し哀しお話。
残酷なユーモア満載で、お父さんが息子に読み聞かせたお話というのにはビックリ。
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表題『年をとったワニの話』は、人間のさがをシュールでいてユーモラスに表した大人のための寓話と言える。従って、子供に読み聞かせるには若干わかりづらく不向きであろう。とは言え、本作に含まれる作品全体を通じて愛息子ルノー君への愛情は伝わる。夫婦で読むのに適しているのかもしれない。
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愛しているタコを、食欲に負けて食ってしまうワニ…
なんとも不条理。
慾が勝つか、理性が勝つか。
肉体が求めるモノに、精神が渇望するモノが勝てるか、
と言う、人間の永遠のテーマでもあるなぁ。
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シュモクザメを釣り上げたニュースにちなんで再読。ショヴォーは子ども向けにはもったいないと改めて思う。
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子供たちがむちゃな訓練で死んでいくのを母メンドリは黙認する。1番かわいがっていた子が醜く無能に育ったと感
じ、真っ先に「死の訓練」に差し出すシーンには驚くが、なんだかよくみる光景のようにも感じる。エゴという怪物にとりつかれた親の姿がリアルだ。それにしてもすごい童話集だなあ。ワニの話にしても衝撃の連続。まさか神の域に達するとは。童話として読むもよし、大人の読物として深読みするもよし。
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これは好き!子供の頃に読んでおけば一生記憶に残る話だと思う。
赤色になったせいで崇められたとか本当に古代でありそうなお話だからおもしろい。あとは変に綺麗事を並べないあたりがよい。
ワニがタコを食べて心底うまいと感じたとか、寂しいけれど美味しかった事を思い出すと慰められたとか、このワニは潔くなかなか良い性格をしてらっしゃる。
やっぱり愛は食べることと切り離せない行為だと感じる。
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なかなかひどいな、容赦ない。
食うか食われるか…命の軽さ。殺伐。
時にナンセンスに死んでゆく…。
血も涙もない。
笑える人と笑えない人と分かれちゃうだろうな。