投稿元:
レビューを見る
動物行動学から民俗学まで幅広いミステリです。
最初の殺人から、臨場感があってほんとに怖かった。
ニホンオオカミがほんとにいるのかも、、、と最後まで私に夢をくれた本です。
投稿元:
レビューを見る
2007.10.19 了/
とても大胆な設定.スリルあふれる展開,民俗学・動物学の専門知識による裏づけ,そして家系の絆・家族の愛からなる人間ドラマ.小説という枠で言えば文句なく中身が詰まった作品.読後感としては大作にめぐりあえた喜びと同時に,「で,結論は・・・?」誰一人として幸せになった人がいないのかな.最後の文章が「笑顔」だった割には.
投稿元:
レビューを見る
11/7読了
狼を追いかける動物学者が自分の妻を食い殺される。それから人間模様がどうのこうのとか。
投稿元:
レビューを見る
冒頭で衝撃を受け、そのままテンポ良く引き込まれて一気にラストへ。
文章が、ほんと良くて、背景描写もスラスラっと頭に入ってきて、まさに雪山に狼を追う主人公になりきりでした。
投稿元:
レビューを見る
雪山の描写の迫ってくる現実感が凄く好き。
山って開けているように見えて実のところ閉塞感が凄い場所だと思う。
舞台が結構ご近所なのでちょっとニヤニヤさせられました。
投稿元:
レビューを見る
いや~、面白すぎ。
一気に読み入ってしまいました。
東北を舞台に、ニホンオオカミを題材として物語が進んでいきます。
サスペンス、推理小説の要素もふんだんですが、山の中をマタギ並に駆け抜ける、アニマルトラッカーは凄いです。
雪の山々が目に浮かんできます。
本書は、第19回新田次郎文学賞を受賞した作品だそうですが、納得です。
熊谷達也、ますますはまりそうです。
投稿元:
レビューを見る
オオカミなのか?得体の知れない何かなのか?って
前半ゾクゾクしながら読んでたんですけど、ちょっと、ネタ晴らし唐突すぎるよ・・・
そっからたいして盛り上がりないまま、なし崩し展開。
偶然に偶然が重なりすぎちゃってもはや筋書きが破綻してる感じ。
オオカミに惹かれる人の気持ちもなんか理解しがたいしムリヤリ感があって、なおさら。。。
投稿元:
レビューを見る
この人の作品はスリルがあって最初は凄く引き込まれるんだけれど、ラストが拍子抜けの感じがある。迎え火の山もそんな感じ。
こういう作品でも恋を絡めてくるところがけっこう好きだったりする。
投稿元:
レビューを見る
東北や北海道などの民族や風土をモチーフとした作品に定評のある熊谷達也の小説。他の作品に比べ方言を使っておらず、非常に読みやすいのが特徴と言えるだろう。
野犬に妻を殺された男がその犯人を追う。というストーリ。テンポが良く、冬山の描写も非常に上手い。
しかし最後の展開が少し強引。核心部も、狼の生態をある程度知っていないと飲み込めないような気もするし、知っていればそれはそれで逆に「うん?」となってしまう。ニホンオオカミ発見シーンは本当に必要だったのかなぁ…
そして犯人と対峙したと思えば、まさかのバトルパート。いきなり少年ジャンプで描かれるバトル物を読んでいるような気分になってしまい、それまで描写していた冬山や自然の美しさ,厳しさの余韻を殺してしまった。
惜しい、とても惜しい。そう感じてしまう作品だった。
投稿元:
レビューを見る
獣臭さが伝わってくるような小説。
野生や自然を描きかたが抜群の作家さんですね。
内容は若干都合が良いけれど、過去から現在につながる風習や言い伝えが絡み合う所はさすがです。
現代人が忘れてしまった自然への畏敬の念を思い出させるような話です。
投稿元:
レビューを見る
入院中に読みました。暇でしょうがない入院生活の中で一気に読んでしまいました。主人公が犯人の生き物に憎しみをぶつける訳ではなく、そのような生き物を造った人間に復讐をするというところが良かったです。
投稿元:
レビューを見る
ニホンオオカミは現存するのか、というところまでは面白く読んだが、殺人あり、家系の謎あり、雪崩の恐れあり、とありあり続きがもったいない。
投稿元:
レビューを見る
上司に借りて読んだ本。
冒険小説+サスペンス(ミステリー)的な感じ。
描写が丁寧。
前半の謎が残されてる部分とかは面白かった。
次第に明らかになってくるといまいち入り込めなかった。
参考文献とか多くて、しっかりと作り込まれてるっていうのは伝わる。
ニホンオオカミ
マタギ
サンカ
東北
殺人
民俗学
投稿元:
レビューを見る
狼好きは読めというレビューを読んで、本書を手に取ってみました。深い雪山での追跡、日本狼の存在、謎の漂白の民。どれも興味深い内容でした。
投稿元:
レビューを見る
民族学、歴史学、 動物学を巧みに組み合わせ、サスペンスなどエンターテイナ的な要素も入れ込み、読者を最後まで飽きさせない秀作。特に漂泊民と狼との関係、とても興味深い。
個人的にはあまり流行り小説のようなエッセンス、例えば安っぽい恋心とかは極端に言えば不要で、ベストセラーにならなくてもじっくり多様な角度から読ませてくれるかんじでもいいかなと思いましたが、それではここまでハマって読んでないか(苦笑)。
無駄な描写と必要な描写があるけど、この作品は断然後者。特に山でのシーンは。逆に言えば、それだけ私が山に対して無知だっての裏返しですが。
熊谷作品は、まだ三作品目なので、次が楽しみです。特に「マタギ三部作」は。
読了の際、気になったキーワード
「獣と人間」、「狩猟と駆除」、「恐怖と恐れによる畏敬」、「狼と山の神」