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高い評価の役に立ったレビュー
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2006/03/15 17:45
会計士の葛藤
投稿者:由季 - この投稿者のレビュー一覧を見る
会計士のお仕事が分かりやすく、面白い事件をモチーフにして読みやすく仕上がっています。
たぶん、どんな仕事にも葛藤があると思うけど、会計士は「その会社のために働くのか、社会のために働くのか」というところで、少し葛藤があるようです。
物語の中に出てくるある会計士は、法の隙間をぬって儲けをあげるための「創作会計」を作ることが会計士の力の見せ所と考えている。つまり、とことん「その会社」の利益優先の仕事をする。その代わり、その仕事は社会から批判されるかもしれない微妙な要素を大いにはらんでいます。
創作会計は決して法律違反ではないけど、その会社にとっては良くても、社会的には胸を張って公開できる監査結果ではなくなってしまいます。
読み進めていくうちに、会計士自身の、仕事に対する誇りが十人十色であるということが分かりました。
会計士はその会社の財務状態を数字として出すのが仕事。創作会計は「会計士が踏み込むべき領域」ではないという考えも根強くあります。
「会計士」の仕事そのものの、どこに責任があるかということを考えさせられました。
今回の事件のお気に入りは裏金の「UK」に関する事件。
どこをどう見ても怪しい点がないのに、怪しい。
ポイントは「領収書の発行できない」買い物、です。
ぜひ読んでみてください☆
低い評価の役に立ったレビュー
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2003/03/24 03:36
まず、設定がいけません。
投稿者:花代 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この書評を書くのをためらうほど、つまらない内容です。最後まで読んだ本は、書評を書くと決めているので、書きます。
まず、設定がいけません。某会計事務所に勤務する現役女子大生の公認会計士「萌さん」が、なりたてほやほや29歳青年会計士補「僕」の上司。「萌さん」は柿本という名前の僕のことを「カッキー」と呼ぶ。この「萌さん」は頭がキレていつも強気、天真爛漫で可愛くお転婆な女子大生。「僕」は密かに「萌さん」に恋心を抱きつつ、彼女の部下として日々の業務に追われている…と。ほら、もうイヤになるでしょう?
この二人が監査する中で、様々な会計トリックが発覚するものを、事件簿として小説のように読ませている本書。私は会計の専門知識はほとんどありません。しかし中身は非常に簡単、というか、あまり勉強にもなりませんでした。巻末の「やさしい会計用語集」が、本当にやさしく、それだけを読んでもなかなかおもしろかったのが救いでしょうか。
これ以上書くのも気が引けるのでやめます。蛇足ながら、たまに出てくるイラストにも相当げんなりさせられました。