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内田百?の不思議ワールド炸裂。どっぷり嵌るか途中で本を投げ出すかのどちらかだと思います。とうてい嵌ると抜け出せないですよ。ぜひ試してみては。
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何だか死にそうもないような気がしてきた。
過去が洒落ているんだよ。
百?先生の日本語は本当に素晴らしい。
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「件」というタイトルから、もうお気に入りです。その他は、主人公が追われている設定の「豹」や「花火」、「道連れ」、「冥途」、どれも読んでいても気持ち悪くも何ともないのだけれど、鮮明に浮かんでくる薄暗闇のぼやっとしたイメージが何とも気持ち悪い。
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漱石の『夢十夜』を下じきにしたという百?の『冥途』
小品に分類されると思うのですが、そのタイトルのひとつひとつの意味について考えてみたくなります。
中身も文句なくイイ! 語り手「私」、そして「女」、数多くの「動物」…全てが不思議で、夢ともつかぬ世界観は秀逸。
他の百?作品もぜひ読んでみたい!
…ただ発表は絶対したくないと思った…!! 難しすぎる…!
純粋に読書として楽しみたいです。
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お話全体になみなみ注がれた郷愁。
日常の隣のもっやもやな不思議世界。
これが処女作。すごい。
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清新な文章。
不穏な予感。
何故ここに自分は居るのか、茫漠とした寂寥感。
顔のない人々。薄明の時間。
異形の世界へ誘われ、ふと気付くと足を踏み入れている。
預り知らぬゲームに巻き込まれたかのように、敷かれたレールに
乗り、行き先の分からぬ電車は走り出す。
世界から隔絶されたような。
早く家に帰らねば。
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夢日記のようでいて、言葉遊びのようでいて、世にも奇妙な物語のようでもあり。
そんな文章がみっちり詰まった短編集。
ひとつひとつのディティールやプロットが面白い一方、
句読点が多くてちょっと読みづらい。
なので2週目以降からすんなり読めて面白さ倍増。
夏目漱石や安部公房の場合、
至極滑らかな文体で夢の曖昧で奇妙な感覚を現しているけれど、
ひゃっけんさんは敢えてとでも云うか、作品内の立地や遠近感に関する表現、
人の台詞や微妙な表情を細かく記述することで、
ぐんにゃり眩暈を起こすような平衡感覚が揺らぐ
「夢世界」の感覚を強調しているように感じる。其処が良い。
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はっきりしない不気味さというのか、短い作品が唐突にはじまっては終わり後がすっきりしない。
花火と豹と件あたりか。
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百閒好き。メイド最高。これ教科書に載ってた。夜見る夢の雰囲気をこんなに的確に文章で表せる人がいることに驚いた。夢って朝にはその世界から土手を歩いて帰ってくるものなんですよね。
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どの短編も不思議な雰囲気のもので、内容を捉えにくかったです。
けれど、捉えようとしなくてもよかったのかなとも思います。
巻末に収められている『芥川龍之介による同時代評』によると、夢を描いているそうです。
夢ならばその曖昧さに任せて、ただ美しい描写を感じればいいのかなと思います。
場面ごとの描写はすごくきれいだなと思いました。
他の作品も読んでみたいと思う作家さんでした。
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夢を夢のまま描いた小品集。
なのだろうが、読むうちにうつつか夢かわからなくなる。
夢の中の景色を描き出す描写力。
人の夢を読んでいるのに、
その力を我が物にして自分の夢を見てみたいと思う。
猫はもちろん、ケモノがでてくると、
とたんに空間はねじれてファンタジーになる。
ケモノが人の(百鬼園先生の)心の襞に潜んでいるのか、
なにか衝動のようなものを表しているようでおもしろい。
旅順入城式は、かわしたりそらしたりしたところがなく、
短くても温度の高い小品。
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1年前に読み始めて、とっつきにくい印象があり、中断して、ようやく読了。夢の描写が幻想的といえばそうなんでしょうが、それが面白さにつながってるかというと??? いい女が好きだということがわかりました。
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解説にもあるけど本当に夢を見ているような感じがしてくる。短編集。不思議なもの、怪しいものばかりである。読んでて引き込まれるものもあるけど、自分にとっては難解なもののほうが多いかな…
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夢を見ているような、薄暗く少し怖い荒唐無稽な短編集。
文章がそれほど読みやすいというわけでもないが、夢で見る風景を描写させたらこの人にまさる人はいないのではないかと思う。
寝苦しくて起きた部屋の様子。天気が良くない中を歩いた路地の様子、夜の土手、小綺麗などこまでも続く屋敷の廊下など、夢の追体験が可能。
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夢の内容を書き散らしたような、まるで脳味噌の内側をくすぐられるような作品群。内田百閒と云えば、そうこんな感じTHE百閒が詰った一冊。
安倍公房「笑う月」も似た系統ですが、それよりもっと生身の人間に近いというか…
「件」が狂おしいほど好きです。