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みんなのレビュー29件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (10件)
  • 星 4 (8件)
  • 星 3 (7件)
  • 星 2 (2件)
  • 星 1 (0件)
27 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

11年ぶりの完結篇。え、この話って、終わってたんじゃあないの。ともかく、読んだのが一昔前、筋なんて殆ど忘れてる、これは大変だ

2004/02/12 20:52

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「竜に自分の国をあらされることを心配したレバンネン王が救いを求めたのは、エルファーランの腕環を手に戻ったテナーと娘のテハヌーだった」ファンタジー。ゲド戦記『影との戦い』『こわれた腕環』『さいはての島へ』『帰還』に続く完結篇。

『帰還』が出たのが1990年というから、次女を産んだときのこと。確か、あのときはこれで完結というのが謳い文句で、それで納得していたけれど、少し前から、11年ぶりに続巻が出ると聞いて、喜ぶというよりは戸惑っていた。正直に言うが、話を全く覚えていない。絶対に読んでいる。でも、その時ですらトールキンの『指輪物語』に比べて、話が屈折していて、あまり面白くない、小学生上級向きと書いてあるけれど、本当はもっと対象年齢が上ではないか。それにしても、これが『指輪』に比肩するファンタジーの名作とは、とても思えない、というのが実感だった。私の頭に残っているのは、その評価だけであって、筋は完璧に霧の彼方。本当に、今回の本を単独で楽しむことができるのだろうか。

紹介に入る前に、断っておく。それは全くの杞憂だった。無論、とういか情けないことに前作までのことは相変わらず脳の奥深くに埋もれたままだが、十二分に楽しめる。それは、『帰還』と同時に生まれた次女が、この本を読んでいるのを中学の同級生に見られ「私、それまだ読んでないけれど、今までのは全部読んでいるの。あなたも?」と聞かれ、「前の話は全然知らないけれど、これだけで十分おもしろいよ」と答えたことで証明されている。ちょっと、おおげさか。

これは愛の物語である。老いたゲドとテナーの静かな信頼に満ちた愛。ハンノキとユリの死を越えた愛。レバンネン王とカルガド帝国の王女セセラクの民族の壁で隔てられた愛。テナーとテハヌーの親子の愛。いや、数えればもっとある。竜のアイアリンをめぐる人間の葛藤も嫉妬も。

いや、一気に詳細に入ってしまった。これは竜に自分たちの国を荒らされそうになったレバンネン王が、エルファーランの腕環を手に戻ったテナーと娘のテハヌーに救いを求めることから、テハヌーとは何者かが明らかになり、人類と竜との確執の歴史があきらかになっていく話である。

全体は五章構成。「緑色の水差し」「王宮」「竜会議」「イルカ号」「再結集」からなるけれど、過去の巻のことが語られるのは、最初の章。ハイタカがハンノキを相手に愛について語るところがそれにあたる。幸いなことに、ここは前振りに近い扱いなので、そのまま話に入っていける。往きて還りしものの物語の典型だろう。話としては、極めて単純。種族の違いが生む誤解や、オルフェウスの神話を想起させるハンノキとユリの話もわかりやすい。海と空が、話の展開に大きな役割を果たすのも、ファンタジーとしては王道。

SFの女王と言ってもいいル=グウィンだけれど、決して読みやすい作家ではない。訳のせいではない。ヒューゴー、ネビュラなどの受賞作も読んだが、どれもスンナリと納得できるような話ではなかった。哲学的な会話があるわけではないのにである。はじめから、明快な小説を目指してはいないのだろう。そんな彼女の作品の中では、この本は最も解りやすいものに違いない。次女は、この本が余りに面白かったので、最初の巻から読んでみるという。そういう気にさせる小説である。訳者あとがきには、ゲド戦記の外伝が未訳で残っているという。楽しみが、また増えた。

一時代前の映画を思わせるような表紙のイラストは、David Wyattの手になるもの。今までの巻を全く無視したデザインもだが、あまりに古色蒼然としたこのシリーズ全体のデザインも、そろそろ見直されてもいい気がする。

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紙の本

ついに出た!あのゲド戦記第5巻が、第4巻から11年を経て出版されました。

2003/05/20 20:00

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エーミール - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ゲド戦記の第4巻には、「最後の書」という副題がついていました。それから10年あまりを経て、第5巻が出ると知った時は驚きましたが、同時に第4巻が出たことで湧き上がってしまった疑問の答えが得られるのではないかという期待も持ちました。
 無数の島々からなるアースーシー。羊飼いの少年ゲドはたぐい稀な能力を持っていることがわかり、ロークの魔法学院で魔法の修行をすることになります。ゲドは、修行を積み、並外れた魔法の力を持つ魔法使いとなります。その力強い成長と魔法の魅力で第3巻までは、圧倒的な迫力を持った物語として多くの人々に強い印象を与えてきました。そして、かなりの年月を経て第4巻が出版され、そこで描かれたその後のゲドの生き方やストーリーに対しての意見は賛否両論でした。そして、今回この第5巻が出たのですが。
 主人公の大賢人ゲドは70歳となり、妻のテナーと養女テハヌーと共にひっそりと暮らしています。魔法の力を失ってしまったゲドですが、この巻では、やはり思索を重ねた者の持つ落ち着きを感じさせます。それは、作者にも言えることで、この物語にこの長い年月を経て考えつづけてきた作者の思索の積み重ねを感じるのです。第3巻まででも、物語として楽しむには充分すぎるくらいなのですが、第4巻・第5巻があることで、ロークの魔法学院がなぜ生まれたのか、テハヌーは何者なのか、生きるということの様々な意味、愛の様々なあり様、死後の世界、竜と人間のかかわり、自由と支配、異文化、言葉が通じることの意味、夢、知識や魔法の意味、などが説明されていて、なるほどと思うと同時にそこからまた様々に考えさせられます。生きて行くのに本当に必要な大事なものは何かということも。作者は、最初から哲学的な命題を掲げて書き始めたわけではないのでしょう。けれども、ここまできてみると、児童書のジャンルをこえた重厚な思索の書になっているといえるのではないでしょうか。

(エーミール/図書館の学校・児童書選書委員会)

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2004/10/03 11:56

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2004/12/05 20:29

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2008/05/29 10:01

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