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私は株で200万ドル儲けた みんなのレビュー
- ニコラス・ダーバス (著), 長尾 慎太郎 (監修), 飯田 恒夫 (訳)
- 税込価格:2,420円(22pt)
- 出版社:パンローリング
- 発行年月:2003.1
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紙の本
素晴らしいバーゲン価格。ただし、挫折から栄光への道はそこにはない。ビックマネーの境地は本書にあり。
2008/10/19 22:13
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マーケットライダー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「必ず儲かるはずの株が、ずるずると下がり始めた。精魂を傾けた研究から得た私の胸算用は”これは一時的な落ち込みに過ぎない”と自分に言い聞かせた。じっと耐えるしかない。反転して希望を取り戻したのもつかの間。暴落。”恐怖心が無気力に”変わった。息の根を止められ、打ちのめされた。科学的投資家との独りよがりの考えは崩壊した。私はこうなることを避けるために最善をつくしてきたにもかかわらず、損害をこうむる結果となった。」
これは著者が過去の暴落(著者のとっての第一の危機)で経験したことを要約したものだが、恐ろしく似ているのに驚く。そのスピード感を次のように述べている「大きなクマがのしのしと向かってきたので、射撃の準備をしているうちに襲われた気分だ。」と。
”もはや問題は熊に襲われるかどうかではない。いつ胸元につきたてられた爪が奥まで食い込むかである。”と現在の相場に照らし合わせて読み解くことができた。
群集心理面についても酷似している「他の人が怖がっているときは、自分も怖くなった。他人が希望を持てば、わたしも期待が膨らんだ。慎重に作り上げたシステムは崩壊し、取引はすべて壊滅的な結果に終わった。(著者にとっての第二の危機)」群集に従ったときは、周りの人がイエスなのに私だけノーとはいえない。したがって「安く買って高く売る」などと言うことはできない。 みんなが売っているから安いのである。まさに今、「買う」などと言うことができようもないことが示しているとおり、実体験としても理解できる。
「何が正しいやり方なのかは分かってはいたのだが、実際にすることはいつもその反対だった」「行き当たりばったりの小口投資家の例に漏れず、わたしも損をしたときは運が悪いせいにした」「手持ち銘柄を応援したいのは、人間としては当然の感情だが、相場に対しては何の影響も及ぼさない」著者がビックマネーを手にするまでに経験したこれらの言葉は、たいていのトレーダーが挫折する場面だ。
その後にブレイクアウトの手法を編み出すのだが、彼が「感情のスイッチ」にも気づいたことが成功に導いたのだと思う。
「ポケットが膨らんだ分だけ、頭の方が空っぽになって、自信過剰になっていた」やがて、第二の危機「感情の罠」にはまっていく様子が赤裸々に告白されている。その解決策はあまりにも単純で意外なものであるが、それは本書でのお楽しみ、である。
ヒントは第一の危機でたどり着いた結論「企業の業績報告書を検討したり、業界展望や格付け、株価収益率を研究したりすることに、どれほどの価値があるのか」にある。
それは自分を納得させるために過ぎない。「たとえ将来性があるように見えても、株式市場はけっしてそのとおりには反応しないものだ」と本書にもある。
彼のルールのなかに「マーケットに確実なものは何もない。きっと10回のうち5回は間違えるはずだ」というのがある。だからこそ「クイック・ロス」で「ストップ・アウト」「たとえその後に儲け損ねる動きになっても、大きな損を避けるためには大した問題ではない」これはレンジブレイクアウトの鉄則”高く買って、さらに高いところで売る”ための考え方だ。
200万ドルに達した彼の境地は計り知れない。ただし、上昇相場に入った時の話しである。
「マーケットは常に正しく、群集は常に間違える」(M.L)。潮流変化をじっと待つことにしよう。
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