投稿元:
レビューを見る
谷川さん。
すてきな方ですね。
谷川さんと世界、宇宙の間にある距離感。
とても絶妙でナイスっす。
この本は今度教職に就く姉から拝借しました。
姉がしおりを挟んでいたのは「成人の日に」のページ。
”人間とは常に人間になりつつある存在だ”
という印象的な言葉からこの詩は始まります。
許されているようでもあり、尻を叩かれているようでもあり……
人間は大変です、としみじみ思いましたw
投稿元:
レビューを見る
王道かもしれないけど、やっぱり
「二十億光年の孤独」
「生きる」
「三つのイメージ」
が好きです。
どこが好きって聞かれても、うまく答えられないけれど
それでも良いなぁって思うんです。
その時々によって変わるけれど、
この本をパラパラとめくり
目に付いた詩を読むと静かに涙がこぼれます。
声に出して読みたくなるんだよね。
投稿元:
レビューを見る
装丁がいい。
Wedding day という詩があった。
私は来年結婚する。偶然だが、あぁ となった。
近づいていくのです 私は
投稿元:
レビューを見る
好きだなーと思った詩は、今年、お弁当の歌、ワクワク、おおきくなる。詩って、なんだかわくわくするから好きだなー(o^-^o)♪谷川俊太郎さん、懐かしい★
投稿元:
レビューを見る
『二十億光年の孤独』とか、前にも読んだはずなのに、
前回は見向きもしなかった詩に心引かれる。
自分の状態によって、何が心に残るかが変わってくるから、
前に読んだ詩を別の本で読むのは楽しいな。
投稿元:
レビューを見る
なんともいえない安心感。
生きているということ。
「冬に」
「生きる」
------------
2012.8.24 追記
小学6年生のとき国語で「生きる」を読んだ感想が出てきたー!
「生きているということ いま生きているということ」。そこから始まる素敵なことばをひとつひとつ楽しんで読めた。
「生きている」ということは、本当にいろいろなことがあるなあと、改めて実感した。「あらためて手をつなぎ」、「美しいものに出会い」、「かくされた悪を注意深くこばむこと」。そして「自由」であり、「いまが過ぎること」であり……。特に私が好きなのは、「人を愛するということ」、「あなたの手のぬくみ」、「いのちということ」のところだ。この詩を読んで、「人が生きる」といことは、すごいことなんだと思った。でもそれは、人だけではなく、ちがう生き物にもたぶん通じると思う。
生き物が「生きて」いられる時間は限られている。しかも、宇宙ができたときから今日までを一日とするなら、人が「生きて」いられる時間は、ほんの数秒にすぎないほど、短い。そんな限られた時間を、一刻一刻、大切にして生きたい。「人生」という道を一歩一歩踏みしめて、心に良い思い出を残して歩んでいきたいと思う。そして、その限られた「生きる」時間を楽しい幸せな時間にしたい。
人は、この世に生まれ、地に足をつけたところから、生というスタートから死というゴールで終わる迷路に入ってしまうのかもしれない。でも、その迷路は、途中に行き止まりがあったり、幸せへの秘密の抜け穴があったり……。いろいろなことがあると思う。でも、たとえどんなにつらいことがあっても、逃げ出さずに、立ち向かって強く生きていきたいと思った。
投稿元:
レビューを見る
この若者は
意外に遠くからやってきた
してその遠いどこやらから
彼は昨日発ってきた
十年よりもさらにながい
一日を彼は旅してきた
千里の靴を借りもせず
彼の踵で踏んできた路のりを何ではかろう
またその暦を何ではかろう
けれども思え
霜のきびしい冬の朝
突忽と微笑をたたえて
我らに来るものがある
この若者のノートから滑り落ちる星でもあろうか
ああかの水仙花は……
薫りも寒くほろにがく
風にもゆらぐ孤独をささえて
誇りかにつつましく
折から彼はやってきた
一九五一年
穴ぼこだらけの東京に
若者らしく哀切に
悲哀に於いて快活に
げき快活にあまった嘆息に
ときに嚔を放つのだこの若者は
ああこの若者は
冬のさなかに永らく待たれたものとして
突忽とはるかな国からやってきた
投稿元:
レビューを見る
わたしたちは、どこからやってきたんだろう。
「はるかな国」というタイトルにある言葉と、
谷川俊太郎氏の世界観がとても噛み合っていて、すんなりと読めた。
氏の本は数冊もっているけれど、これが一番魅力的な詩集のように思う。きっと編み方が丁寧なんだろう。
「芝生」という詩がいっとう好きだ。
「なすべきことは わたしの細胞が記憶していた」
という言葉に、全身が泡立つようだった。
わたしの細胞も記憶しているだろう。わたしのなすべきことを。
だからわたしは不幸になったり幸福になったりするのだろう。
すべてわたしの勝手だ。
詩集の構成やらコンセプトはもとより、
詩集の装丁がとても美しい。
最初、本屋でこの本を見かけたときに、目がさめるようだった。
手におさまる文庫サイズの本で、上製本。ぎんいろの表紙に、宇宙の挿絵。
「こういう詩集がほしかったんだ」と思った。大切にしたい。
そして、誰かに贈りたい詩集だと思う。
投稿元:
レビューを見る
読む度に、こころに残る言葉が違う。
ひとつひとつの言葉を大切に味わって読みたい詩ばかり。
谷川さんの詩集、大好き。
投稿元:
レビューを見る
お気に入り
・かなしみ
・二十億光年の孤独
・地球へのピクニック
・心について
・おべんとうの歌
・ぼく
・魂のいちばんおいしいところ
・帰郷
投稿元:
レビューを見る
数年前の誕生日に友人からもらった詩集。
再読してみて、もらったその時よりもさらに、今のほうが心に響いたように思う。
詩は昔から好きでいくつか読んでいるけれど、今より若い時は難解なものを好んでいたような気がする。でも今は、谷川さんの詩のように、誰にでも理解できる言葉を使って、誰にでも理解できる意味のことが書かれているにも関わらず、引っ掛かりを覚えたり感銘を受けたりする、そういうものを書くのが実はいちばん難しいということを知っているので、純粋にすごいと思う。
折に触れて読み返したい詩集。
投稿元:
レビューを見る
谷川さんの詩は、2500篇以上あると、何かで読みました。いくら読んでも読み切れないですね。
「沈黙」なんか、ただ、ただ、じーんとしました。
「冬に」死ぬために生まれてきたのではない
生きるために生まれてきたのだ
「Weddinng day」今まで読んだことのある結婚の詩の中で一番、美しいことばばかりでできていると思いました。
離れてゆくのではありません
お母さん
わたしは近づいてゆくのです
あなたのやさしさに
あなたのゆたかさに
そうして
あなたのーかなしみに
「旅」最近、どこにも旅はしていませんが、今、人生という旅をしているような気持ちがしました。
「生きる」これは何度も読みました。1冊の絵本にもなっていますね。
「魂のいちばんおいしいところ」この詩集の中では一番好きでした。
「明日」ひとつの小さな約束があるといい
明日に向かって
(中略)
ひとつのたしかな今日があるといい
明日に向かって
歩き慣れた細道が地平へと続き
この今日のうちにすでに明日はひそんでいる
童話屋の田中和雄さんの「この詩人の気がついたことは、日本を超えて地球のあらゆるいのちを幸せにしてくれるにちがいありません」ということばが印象的でした。
投稿元:
レビューを見る
「傲慢ナル略歴」から始まり、およそ谷川俊太郎を愛する人が
なぜこの詩人は詩を読むのか?
問いてくる詩集。正解を問いてくるのではなく、どう思うか、みんなで語り合いたいという問い。
「二十億光年の孤独」からはじまった詩人としての生き方は、実は、ただ、宇宙の壮大な摂理に気づいてしまった若者が、この世界に、そっとふれ、気配りをし、静かに語りかける優しさ。ひとりではできないことも、力を合わせ、役割を分かち合うことで、大きなことを成し遂げることができるというメッセージ。人のために、役立つ機会を探し、頼まれなくとも、必要としている人へ、そっと共感する心。
はるかな国からやってきた若者は、そういう人だと思う。
「おべんとうの話」
「芝生」
「夕焼け」
「帰郷」
行動すること、何かをすることよりもまず、願うこと、幸せについて語ろうと、問いかけてくるようだった。
投稿元:
レビューを見る
生きる
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと
生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ
投稿元:
レビューを見る
『今年』
くだらぬことに喜ぶだろう
今年も
ささやかな幸せがあり
それは大きな不幸を
忘れさせることはできぬだろう
けれど娘は背が伸びるだろう
そして樹も
御飯のおいしい日があるだろう
新しい靴を一足買うだろう
決心はにぶるだろう今年も
しかし去年とちがうだろうほんの少し
今年は
…