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紙の本
「ものに影」の衝撃
2023/03/02 07:48
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投稿者:井端隕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
詩集「ものに影」の衝撃は今も忘れられない。全編、ギリギリまで削ぎ落とした数行の作品。どこか俳句にも似た静寂と静謐。例えば「けもの道」という作品
よこぎった
ところを
また
帰って
いった
人によっては「なんじゃそりゃ」かも知れない。しかし、俳句が好きな私には堪らない味がある。これぞ究極の詩。昭和初期の短詩運動ともちょっと違う、どちらかというと八木重吉や田中冬二の世界に近いものがある。相馬大、忘れられない詩人である。
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