紙の本
チョコリエッタ
2003/11/17 14:49
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可愛い表紙に可愛いタイトル。
ぱらぱらめくると読みやすそうな文字並び。
てっきり愛犬とのほのぼの生活記のような話かと気楽に読み進みました。
読んでみると予想に反して、表情や感情の抑揚(陽の方)のない女の子の話でした。
ある少年との日々の中で血が通ってくるような、だんだん暖かくなってくるような。
水が日の光でぬるんでいくような話の進み方で、私にはとても自然に感じられました。
本当は自分は「チョコリエッタ」なのだと気が付き、最後には「チョコリエッタ」であったのだと気づく。
こうして緩やかに彼女が幸せに笑えるようになって行けばいいのに…と本を閉じました。
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犬になりたいと願う知世子。自称「チョコリエッタ」は現実と空想の狭間で浮遊していた。何より魅力的なのは、知世子の独特の話し口調。ひらひらと現実離れしているようで、どこかリアルだ。先輩にカメラで撮られている時の二人の会話も何とも言えず良く、とても印象的。「チョコリエッタ」という妙な響きも、可愛らしくて良い。
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じゃあ、また、いつか、
なんていう人はあの人に似ている。無愛想で、冷たくて、
去っていったら去っていったまま
一人で傷を抱えてる。
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わたしはチョコリエッタ。わたしは犬。この作家特有のほんわかしたタッチのお話。主人公は学校で「何になりたいか」と聞かれて「犬になりたい」と答えてしまう女子高生。そんな千代子が映画研究会の先輩と過ごした高校ニ年生の季節。フェリーニの映画も関係あるが観たことがないので機会があれば観てみたい。
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あたしの本当の名前はチョコリエッタ。死んでしまった母が付けてくれた名前。あたしは犬になりたい。死んでしまった犬、ジュリエッタと話したい。
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2007.7/22-24
チョコリエッタと小学生のからみのところがおもしろかった。「もしかするとあの人も犬か」
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交通事故で母親を亡くし、その後一緒に育った愛犬も死に、本気で犬になりたいと願う多感な女子高生チョコリエッタのひと夏の記録。イタリア映画「道」や「甘い生活」を観たくなりました。
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この小説よりも内容として出てきたイタリア映画をものすごく見てみたいと感じあんまり印象に残ってません…
淡々と日常が綴られていて、主人公の何気ない屈折さがどことなく好きです。
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サクッと読めました。
ふわふわして、どっかとんちんかん。
だけど、内容は軽いものじゃない。
チョコリエッタがかわいい。
犬になりたい。って人、実際にはたくさんいるのかも。
★すきなところ。
夜の空気が耳にこそばゆくて
木々はうるうると泣いてるみたいに光っていた
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犬になりたい。私も挫折するたび同じ気持ちになる。でも私は猫になりたいだけどね…(笑)。10代の女の子の気持ちの表現がとても上手い作家さんだなぁと読むたび思う。屈折してるけどキラキラした日々。主人公が確かに緩やかに成長してるのが最後にわかる。若く青い日々を書ける大島真寿美さんの作品に今夢中です。
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かわいい題名と、
これまたシンプルかわいい装丁にひかれて読んでみました。
大島真寿美という作家さんの名前も知っていたので、
どんな作品を書くのかなー、という気持ちもありました。
読了感としてはイマイチかなー。
多分それは私がある程度気持ちの安定した大人になってしまったからで、
もうちょっと多感な時期なんかに読むと、
心揺さぶられるものがあったのかもしれない。
私はやっぱりひとりで勝手に不幸そうな女の子は苦手だ。
そういうところが「年頃」ってことなのかもしれないけど。
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夏にはぴったりの作品かも。犬になりたい女の子のお話でした。暗くてこのまま終わるのかと思ったけど、最後は少し希望の持てる感じで良かった。ほんわかした文章で読みやすかったのも良かったです。
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なんかよくわからないけど、すきだった。チョコリエッタこと知世子がかわいらしいし、映像をつくっていく過程もよかった。知世子の周りの人との距離感が、文章の感じによくあらわれてると思う。不幸でもしあわせでもない「普通」のなかのアップダウンがいいなと思うのだった。
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夏になると読みたくなる。
この小説がきっかけで「道」を見た。
チョコリエッタという響きも好き。
夏の蒸し暑い、息苦しい感じとこの小説は似ている。
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重く暗い話に感じた。
母親が子供の頃に死んじゃって父親とも会話がなくなって、育ててくれたおばさんともうまくいかなくて、
なのに最後はいい感じに??
短い話だからよりあっけらかんに感じた。先輩との関わりも夏休み終わったらなくなるとか…。
作者は好きだけど今回は…。