紙の本
ちょいと異色。
2003/03/12 21:26
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投稿者:言ノ刃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
戯言シリーズから抜け出して『JDCトリビュート』と称する新作を出した西尾氏!
…なんか違う…。
なんだか読んでいて西尾氏らしくないなぁ…と。いや、それはJDCシリーズの世界観で書いたからちょっと違う感覚だとは思うんです、が。
内容は読んでいてかなり面白いなぁ〜と。それで読んでいく内にこの作品のメインの部分へと入っていきます。この勘繰郎のキャラは読む前から「絶っっっ対凡人じゃあねぇ!」と考えていましたが…当りました。というか正解を裏切る位すんばらしいキャラでした…。いいなぁ〜。
この作品、清涼院氏の作品読んでないと理解不能かな?と思っていたのですが大丈夫でした。これはこれで一本モノとして読めますのでご心配なく…でもやっぱり読むべきなんだろうか…。
西尾氏らしく人物は結構は方々ばかりです!というか名前がすんばらしい。勘繰郎の他にも個性的キャラが出てきますので、是非ご注目。
…なんだか次回作の方も予定があるそうなので、そちらも続けて読んでみたいです。それにしても戯言シリーズは……?
紙の本
JDCTRIBUTE
2003/04/24 15:10
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投稿者:みゅーすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
清涼院流水が作り出した世界観を西尾維新が挑戦!
西尾節で語られるJDCの世界を目一杯堪能してみてくれ。
探偵志望で夢と自信に溢れた、虚野勘繰朗(むなしのかんぐろう)を中心とした奇想天外な話だ。
本格のミステリとしての評価はいまいちだが、ストーリーをみるかぎりでは
非常に面白い作品だと思う。
西尾維新の拘ったキャラクター設定……
現代の人間の不安と焦燥を描いた蘿蔔むつみ、
探偵という職業を嫌悪し、エゴイズムと純潔な心を持った坂島あやめ、
信頼と愛と奉仕の象徴的存在である椎塚鳥籠、
そして純白で夢と希望に満ち溢れた虚野勘繰朗。
4人のそれぞれの理由がお互いを干渉しあい、ストーリーは作られていく。
これは、虚野勘繰朗がJDCに入部(?)するまでの話である。
サイコーにカッコいい生き方とは何ぞや、と考えさせてくれる本、
それがこの『勘繰朗ダブルダウン』なのだ。
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…まあ悪くはないかな、というトコロ。
ただ、これは清涼院流水のJDCではなくて、西尾維新のJDCトリビュートなのだから、そこを勘違いしJDCを求めて読んだ人には「なんじゃこりゃあ」なのだろうなあ…。
はじめから別物と割り切って読めば、勘繰郎カワイイし、そんなに貶すほどのモノじゃないとは思いますぜよ。
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清涼院流水師のJDCへのトリビュート作品。本家も好きなので、楽しみにしていました。本家に出てくる人では、大人気の黒くて機械に弱い人が出てきます。もう1人あの女の子も会話中にですが、出てきますよ。好きな二人が顔を出してくれただけで、かなり嬉しかったです。本編はというと、相変わらずの西尾節というか、私は好きです。けど、流水師の世界観を大切にしているところも読んでとれて、芸が細かくて素敵だな、やっぱ西尾氏って流水師のファンなんだなと思いました。主人公の勘繰郎とみつみも素敵です。それから、今回のジョージ・朝倉さんの表紙も必見です。(マンガ読んでみたいなぁ。)
2003/03/10
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地の分が多くて、ちょっとくどい。最初は無理して書いているように思えて、読み辛かったが。事件が動き出すと、結構面白かった。こんなん推理小説ちゃうやん、という突っ込みはJDCシリーズの一群に属するこの作品には野暮というものか。『カーニバル』以降、迷走しまくっている本編よりも、よほどマシに読めた。
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ええと、ごめんなさい、知らないですけど、清涼院流水JDCシリーズの企画で書かれた作品って事らしい。さらに良く知らないけど、ほかの作家も同じ企画で書いていたりするみたいだ。ただ、そのJDCっつーのが何なのか、ごめんなさい、知らないので、まぁ、本書を読んだまま、「日本探偵倶楽部」という設定がある、ということしか理解できなかった。西尾維新の「戯言シリーズ」とは違う全く別の話なのだけど、相変わらず「戯言」という言葉は出てくる。そんなに好きなのか、戯言……
相変わらず、なんでこんなワケ分かんない名前を付けるのか、困るって。読めねーし、書けねーし、覚えにきーし、で、何度読み返しゃいいのだ?ホントにもう、借り本なのに9ページ目に折り目付いちゃったよ。今回のヘンテコお名前さんは蘿蔔むつみ(すずしろむつみ)さん、虚野勘繰郎(むなしのかんぐろう)さん、逆島あやめ(さかしまあやめ)さん、椎塚鳥籠(しいづかとりかご)さん、宇田川樒(うだがわしきみ)さん。思いつく西尾さんもスゴいと思うけど、それを許可してしまう編集部の人もどーかと思う。つーか、別にそんなものは作家の自由なのだろうけれども、でもそんな名前である必要があるのかが、理解できないし。まぁその辺はもう、いくら突っ込んでも、変わり様がないのであろうし、西尾作品を読む上でそれを指摘してはいけない、という約束でもあるかのごとくだ。でも言いたいのだけど、毎回ほんっと、読めないから、名前が。蒸し返すようで悪いけど、戯言シリーズも、酷いものだったよ。まぁ登場人物全てがマンガみたいな名前なら、世界としては違和感ないのかもね。本書は戯言シリーズよりも、少しだけ「推理モノ」に忠実な、現実とのバランスがよくなってはいた。戯言シリーズほど、アクション、戦闘、殺人シーンが描かれることはないのだけど、その分、なんか胡散臭いウンチクが満載。でも、西尾さんのウンチクは好きだけどね。
本書でのウンチクで一番力一杯ウンチクってんのは「名探偵論」。ここでは、「元名探偵・逆島あやめ」による「名探偵批判」でそうとうの行を使用する。すべてが、彼女の独壇場として彼女の口から語られているのだが、結局どうして彼女がここまで名探偵に対してマイナスのみの価値観を持っているのか、真相が不明のままだ。いいのか、それで。いいのか、ここまでめった打ちにして於いて。
相変わらず、何度読んでも何冊読んでも、ミステリというモノの屁理屈が気に入らないあたしは、登場人物の口からミステリ批判が現れるとちょっと嬉しかったりしている。あたしが読んだ限りでは、推理モノというものには「登場人物が読者に対して仕掛けるトリック」と「作者が読者に仕掛けるトリック」とがあるのよね。で、その大きな境目は多分「本格ミステリ」と呼ばれる定義がクリアするかしないか、ってもんかな?と認識している。作者が読者に対して仕掛けられたトリックの場合、ハッキリ言って普通にやったら読者に解くことが出来るはずがない。作品のあるモノに作者は間違いなく存在し、そしてその作者の好きなように書けるのだから、読者がその作者の先を読むというのは不可能だ。現に書いているという時間と読んでいる���いう時間は、どう頑張ってもリアルタイム上に存在できないし。そこでルールが生じるわけ、対等になる為に「第三者の立場をとる作者はうそを付いたり隠し事をしてはいけない」というルールが。
でも結構そういうルールを無視して書かれている作品が本格ミステリとして存在していたりもするので、結局作者の書き逃げだけどね。
で、もう一つが登場人物が、というか主に犯人となる人物が発見されない為に読者に解らないように行動する動きを読者がどう取るか、という形の推理方法だね。登場人物の会話や、まぁ行動の裏を読んで犯人を推測するので、作者が意図的に隠そうとしたりすることはないわけ。だからトリックトリックしていなくて、どっちかというと動機とか状況設定から犯人の割り当てをするタイプの話。多分、作者本意の推理モノの場合は、作者が積極的にヒントらしきものを解りやすく出してくれてしまうのだね。
なんか感想とは何も関係ない、ミステリ話になってしまった。良く知らないくせに、ミステリのことを語るっつうのは随分図々しいのだけど、まぁ素人のご愛敬である。それに、本書に関して言うなら、これはミステリとして読むよりも、相変わらずの西尾節を読むものだ。確かにミステリという骨組みを立てて、それが解決すれば自然に話も終わるのだけど、ことある事に出てくる西尾節。ことある事にというよりも、もう文章そのものが偏屈で屁理屈で我が儘で押しつけが強くて強引で傲慢で自信過剰な文章が気に障る。
しかも確かに西尾氏の言い分は、よく分かる。正しいとは言わないが、間違っていると言うには現実的すぎるので。でも、かといってそれを受け入れられるかと言えば、ちょっと無理。なんていうか、悪意を感じる。人をバカにしている、人を見下してる。そういう文章で書かれた小説に対して、不愉快にならない人間が居るとしたらそれは本当に、西尾氏流にいう「愚かなモノは幸せである」だ。読後、不愉快になる人間が居ると言うこともしっかり了解した上で、こんなものを書いていると思うと、さすがにイヤになるではないか。西尾氏はそういう、なんかいやーらしい人だ、と確信。
ただこれを本気で書いているのか、ヒヤカシで書いているのかがよく分からないのだけど。本気で書いているとしたらあまりにも子供っぽい(まだ若いけど)し、ヒヤカシで書くものとしてはちょっと趣味が悪い。
西尾氏独特の文章、文体、物言い、雰囲気は、別に嫌いではない。毒吐きすぎっていう感じはするけど、間違っているとも思わないし、むしろあたしが不愉快になるのは、同じような事を自分が考えていたからに過ぎない。同じような意見を持つ人がいるというのは、それほど嬉しいことでもない。特に西尾氏なんてまだ若いわけで、そういうくそったれな気分にさせる年下の人間というのも、イヤなものだよ。
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どんなに世界が自分を冷遇しても、そこで全てを放棄しちゃいけない。自分を信じること。もう一度やり直すこと。自分に責任を持つこと。これが大切。
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清涼院のJDCの世界を西尾維新が描いた作品。はっきり言って清涼院氏のJDCシリーズより読みやすいのは間違いないです。西尾氏の戯言使いぶりも見事。JDCを読んでない人にも面白く読めると思います。こっちから読んで本家を読むと多分ぶっ飛ぶと思いますが(苦笑)
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西尾維新の本を読み漁っていたところ発見。これは最後の蘿蔔むつみがJDCだって事を最後の最後でバラすところがよかった。今まで夢は叶わなかったみたいな事を繰り返し繰り返し言ってたので、見事にやられました…。
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西尾氏の中でも1、2を争う名作。(と私は思う汗)
薄い中に中身ぎっしり。つい本家も読みたくなります。お金があったら買いたいなぁー…
清涼院さんも、面白いことするので有名(?)ですが、西尾さんもですねー。たぶん、ホントに好きで尊敬してるのかなぁー、と。
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「戯言シリーズ」ほどは面白いと感じなかった。けれど、じゃあどうしてあのシリーズはあんなに面白いんだろう。結局自分は「戯言」のキャラに魅力を感じているのかしら。それとも語り口調? いずれにせよ西尾維新をもうちょっと読んでみたいと思う。なんとかして「つまんない、西尾維新もう飽きた!」と言い切れるくらいの理由を探している。けっこう真剣に探している。(けー)
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名前が読みづらいのは作家の特徴でしょうか、世界の特徴でしょうか。清涼院流水の世界を元に西尾維新が書く、JDCトリビュートです。ストーリーなんかは非常に面白かったのですが、反則的な事をされてちょっと読後に残念な感じでいっぱいに。語り部が嘘ついちゃ、いけないと思う。(隠すのは手法だと思うのですが嘘付くのは無しだと、だと…。)いっそ私は嘘吐きよみたいのを全編通してアピールしていただければ別によかったんだけどなぁ…戯言使いとかみたく。
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多分もう二度と読みたくない作者「清涼院流水」のJDCトリビュート作品。西尾維新の描く探偵。ぶっちゃけ清涼院流水なんかの数百倍は面白い。文章にもひきつけられるしサクサク読めてオチもまぁ及第点。ただ清涼院流水をトリビュートした作品だと言われるとどうにも嫌なイメージがまとわりついて離れないのでこの評価。買うほどの価値があるのかは微妙なので図書館とかでのレンタルを推奨。
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世界は変わらない。
世界は崩れない。
だからこそおもしろい。
勘繰郎には惚れますね、同じ○○として。
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勘繰郎の外見が脳内変換でデスノのLになってしまうのはまぁ仕方ないとして、なんかぶっ飛んだ世界観だなー
オチがなんか悔しかった。卑怯って言うか、負けた気がした・・・
喜劇臭いセリフまわしが多くて、何か好きになれない作品