紙の本
オリンピックを目指すマラソンランナーの戦い
2003/08/25 00:19
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投稿者:格 - この投稿者のレビュー一覧を見る
30歳を過ぎてそろそろ引退が迫ってきたマラソンランナー,青山.まだ一度も途中棄権したこともないが,一度も優勝したこともない.そんな男が最後のオリンピックへの選考レースを迎えて,少し本気になる.しかし,いっしょに走ることになるのが,元大学の同級生たちで,一人は,日本最高記録を持ちながら,故障続きでオリンピックへの参加はできなかった須田.実家の金を背景にボールダーで個人合宿を張ってまで,ねらっている.もう一人は大学時代からの一匹狼で,陸連の批判までして遠ざけられた男,武藤.そして,青山に,ドーピングを勧める男が現れた.
優秀だが,図抜けてはいない男,そんな青山の心理が,実に丁寧に描かれている.ドーピングや,ライバル達との関係もなかなか読ませる.青山がドーピングに染まらないように,ハラハラさせるのだが,…
須田や武藤のように真に本気でない,という点がいま一つであるが,それもまたありそうなところ.現実的な話というところなのかもしれない.ラストは異常だが….
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難解な箇所も無く読みやすかった。マラソンをしていく上でドーピングの誘惑が。主人公や取り巻くライバルの行動はどうなるのかといった作品。スポーツ漫画を読むような感じで読めた。スポーツ好きは是非。感情移入出来ます。
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青山視点で語られる話の中ではいまひとつ何を考えているのだかわからなかった須田というキャラクターが、p.302で急にはっきり見えた気がした。そして、青山視点と須田視点が章ごとに交互に語られる構成でぜひ読んでみたいと思った。
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#読了。同じ大学の陸上部に属した3人が、年齢的にも最後になるであろうオリンピックの最後の1枠を賭けてレースに出場する。ドーピング、マスコミなど、相手だけでなく自分の内に秘めたるものとの葛藤/戦いは面白かった。ラストがかなり意外な展開であったが、個人的には納得しづらい。
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八王子化学工業陸上部の青山晋は,マラソンを確実に完走するものの勝つことができないまま30歳になり衰えを感じる。オリンピック出場のかかる五輪記念マラソンで,大学時代に一緒だった須田と武藤と初めて一緒に走ることになるが,レースを前に謎の男薗田からドーピングをそそのかされる。
もともとあまりマラソンには興味がないが,その分勉強になる。
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途中で色々あって中断したので、一つの作品として入り込めませんでした。
また、時間をおいて、いつか借りてみようと思います。
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なんかもやもやするマラソンもの。でも走り出したときの疾走感はなかなか。プロの走ることの意識を知る。ちょっと走りたくなる。
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マラソン選手とドーピングを題材とした堂場瞬一のスポーツ小説。
著者お得意のスポーツ選手の心理描写は流石と行った感じだが、主人公青山にドーピングを持ちかける薗田をなかなか尻尾を出さない謎の人物として描いた結果、逆に中途半端な感じになってしまった感じがする。
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マラソンもの。
ドーピングとか、は知るモチベーションとか色々面白かったけど、やはりわたし的には青山にオリンピック出て欲しい気持ちが強かったので、うーんって気分です。
でもずっと走り続けてもらいたい。
個人的に陸上好きなので楽しめた。