紙の本
春になると再読したくなる本
2003/06/21 02:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:和音 - この投稿者のレビュー一覧を見る
猫探偵の正太郎君シリーズにも登場した浅間寺先生と犬のサスケがでてきます。浅間寺先生は中学教師を経て、作家になり、京都の山奥で自然と共に暮らし、ぜいたくはできないが物足りなくはない人生を送っている。この先生の教え子、綾、まり恵、陽介、歌義の4人がこの物語の主人公。陽介への想いに未練があり、10年近くも過去を引きずっている綾。司法試験に何度も挑戦し、落ちつづけている歌義、そして歌義とずっとつきあっていたまり恵、エリート商社マンの陽介。古都、京都を舞台に男女4人の恋愛、夢を追う姿を描いています。
歌義がバイトをしている法律事務所でかかえている事件の調査で空飛ぶペンギンを探したり、4月末に咲く桜をさがしたり。出会いと別れ、つらい恋。4人は20代なかばになり、将来の事について色々悩みあえてつらい選択をしたり。10代の頃とはちがう20代になりみんな大人になっちゃったんだと実感する年齢。2回目の青春とでもいうのでしょうか? 移ろいゆく季節の中少しずつ、そして確実に大人になっていく彼らを見ていてとてもせつなく胸がきゅっとなってしまいました。まさに青春ミステリ。とても感情移入して読んでしまった本で何度も再読したくなる本だなと思いました。
初出たんぽぽTearoom
紙の本
恋愛小説でした
2013/08/04 21:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きたのネコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリとなってますが、謎解きはあっさり目です。
主軸は中学時代からの仲間内の恋愛模様の方。ミステリを期待して読むと肩すかしを食らいます。
謎解きが面白かったのは「一夜だけ」と「金色の花びら」。
投稿元:
レビューを見る
再会した京都にある中学校の同級生4人。その身の回りに起きたミステリ的な出来事を解決していく連作短編集。ミステリとしてだけでなく、恋あり友情ありの青春小説としての側面もあります・・・というよりも、こっちがメインでミステリは味付けかもしれません。
8つの短編の中でもっとも印象深かったのは「片想いの猫」でした。小道具としての猫の置物が話を和ませ、それでいて重要な役割を持っていてインパクトがありました。
投稿元:
レビューを見る
中学校で同級生だった4人。おのおのが大人になってしまったことを悟っていく物語りとミステリがからんだ秀作。この話に出てくる京都の常照皇寺の遅咲きのしだれ桜を今年わざわざ見に行ったのであるが・・・例年より咲くのが遅くて、咲いているのを見れなかった〜(泣)
投稿元:
レビューを見る
日常ミステリ短編集。主役たちが中学校の同窓生仲良し四人組で、事件と平行してそれぞれのドラマが進行してるのが、なかなか。他人にとっては小さな事件だけど、当事者にとっては一生を左右する事件だったりして、読ませてもらいました。帯にもあるけど「あたし達って、大人になっちゃったんだ」という言葉が胸にのこる青春の終わりの物語でした。
投稿元:
レビューを見る
中学の新聞部仲間の四人が卒業後十年を経て、浅間寺先生の下に集まったときに殺人事件が起こった。
その後も、四人の人間模様とその時々に起こる事件とがまじわっていい作品となっています。
投稿元:
レビューを見る
一冊で登場人物それぞれのエピソードが入ってるのはとても好きです。
先生も含み、人間的に成長したってことがありありと分かるのは大人になってもやっぱあるんだなぁ。京都の名所とか、桜についていくつも書いてあって旅立ちたくなった。
投稿元:
レビューを見る
中学時代の新聞部の4人とその顧問が主人公。
いろんな問題がそれぞれの人生に絡み、解きほぐされ、そして次へのステップになっていく。
穏やかな推理小説といった感じ。
投稿元:
レビューを見る
さわやかでちょっと切ない恋愛ミステリ?連作短編集
柴田さん、こういうポップな感じのも書けるんですね。。
「そこにいた理由」が好き。
投稿元:
レビューを見る
京都において、移ろいゆく季節とともにかつての同級生の互いの関係・一人ひとりの思いも移り変わっていく。
ミステリーとしてのおもしろさより、ちょっと郷愁チックでありながらも前を向いて歩いていく登場人物たちが京都の自然と絡めて描かれているのがきれいだった。
投稿元:
レビューを見る
初めてのミステリ。
考えたり悩んだり推理したり、そんなイメージがあったので避けてきたミステリ。
この本に出会って、ミステリも面白い!読める!と感じられました。
ミステリ系なんだけど全然そんな感じがせず、
読みやすくてよかった。率直な感想。
片想いの切なさもあり、読み進めていくにつれて
主人公たちとシンクロして一緒に進行しているみたいで楽しかった。
切ない青春。ミステリ。
読んでいて面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
京都市左京区に住んだことがあれば懐かしくなること間違いなし。
恋愛の悟り(?)がうまーくミステリーに盛り込まれていて、すごーい!と思いました。
投稿元:
レビューを見る
中学の同窓生である男女4人が、それぞれの道を歩み
社会に出て大人になる過程で経験する恋と別れ、そして事件。
様々な出来事を経て成長する群像を鮮やかに描く青春ミステリ。
京都が舞台で四人の主人公達が
それぞれ成長していく様が楽しめました。
サスペンスなんだけど
ほっこりさせられるストーリー♪
投稿元:
レビューを見る
この作者の作品は、「観覧車」に続いて2冊めだけど、この2つについて言えば大好きです。
登場人物たちの使う京都弁は新鮮だし、作品全体に漂う感じも京都っぽくて好き。
「桜さがし」は殺人事件が絡む短編集だけど、全編通しての主人公は変わらない。ただの探偵ものではなくて、そこで織りなすプライベートな部分でも共感できるいい仲間たちだし、思わず応援したくなります。
一話完結のテレビドラマにならないかなぁ。
京都を舞台にして。テレ朝で。
投稿元:
レビューを見る
京都が舞台なので読んだ。
学生時代のグループ内に起こる恋愛。
卒業した後、その恋愛はなぜ破綻したのか、
なぜその恋愛は復活したのか。
女の視点から記述。