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リアル 1 (Young jump comics) みんなのレビュー

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みんなのレビュー109件

みんなの評価4.5

評価内訳

104 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

「人間」を正面から物語として描ききる作者の力量に脱帽

2011/11/26 18:12

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『スラムダンク』、『バガボンド』の井上雄彦が、今度は車いすバスケットに取り組んだ。
 既に伝説ともいえる『スラムダンク』は、バスケットマンガの革命だった。そもそもバスケットのマンガがあまりなかったうえに、素人に懇切丁寧に教えるようにして、ひとつひとつバスケットボールの技術、戦術についての解説をも取り入れながら、その魅力を存分に語ってくれた。なんといっても超人でありながらバスケットにはど素人、という桜木花道(念のため言うが人名)の設定がはまった。
 もちろん人間の魅力も十分描いていたとはいえ、その核心にあったのは。競技自体の魅力だったと思う。
 その井上さんが、今度は同じバスケットといっても車いすの競技である。ん?と思った読者は少なくあるまい。
 もちろんしょうがい者スポーツだから、メンタルな問題が大きく取り上げられるだろうことは誰にも想像がつく。だが、『スラムダンク』であれだけバスケットそのものを追及して見せた作家が、ここまでバスケットを横に置いて、とことん心の問題を描き切る、というのは大きな驚きだ。スポーツとしてのバスケットはあちらでやり尽くしたから、とも言えるだろうが、なかなかできることではないと思う。
 もちろんバスケット大好き人間は出てくる。顔は怖いが花道に似た可愛らしさ?を見せるA(あえて名前は書かない)である。しかし彼の最大の問題はバスケットではない。いかにしてまっとうな己の人生を生きるか、という非常に切実にして誠実な問題なのだ。
 ほかの人物しかり。陸上への栄光の手前で転落し、そこから這い上がるためにたまたまバスケットに挑むようになったB、いいとこどりのエリートだったのが事故で下半身の自由を失い、そこからその内に潜む人間としての問題ととことん向き合うことになるC。
 物語は互いに絡み合うこの3人を中心に展開していくが、つまるところ描かれているのは、何らかの不幸を抱えたときにそれとどう向き合うか、その辛さからいかに這い上がるか、という、人間に普遍的な問題である。
 しかしこうした、身近ではあるが難しい問題を、物語としてかくも面白く描いて見せる作者の力量は半端ではない。『バガボンド』も力作には違いないが、侍の時代の求道者というのは感覚的に遠いものもある。それに比べると、ここで描かれる世界は非常に近く切実だ。けっしてしょうがいに限ったテーマではないのだ。
 巻を追うにつれ、少しずつスポーツしてのバスケットの要素も描かれるようになっていくように思う。最終的に「チーム」が揃ったときに、スポーツと人間ドラマとが一体化したとてつもない感動が待っているのだろうか。そうした野心もたしかに感じられる。この先がとても楽しみだ。
 

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紙の本

期待

2019/12/04 23:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:がんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

主要人物達が力強くて魅力的。バスケに興味がないのでスター選手ネタには?だけど面白い。話に引き込まれた。

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紙の本

スラムダンクを超える名作!

2002/06/19 10:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:smile - この投稿者のレビュー一覧を見る

「スラムダンク」や「バガボンド」で有名な井上雄彦さんが描いた、障害者と健常者によるバスケ漫画。主人公は桜木花道を彷佛とさせるような破天荒なタイプだが、「バイク事故で同乗者を二度と歩けない身体にしてしまった」という重く悲しい過去を持つ。傷つけてしまった相手・夏美からは拒否され続け、高校も辞め、大好きだったバスケも辞めてしまった野宮。本来の明るさに影が差しはじめた頃、夏美と共に偶然通りかかった体育館で、車椅子に乗ったままバスケをする戸川清春と出会う。その刺々しい雰囲気に押されつつも、バスケに飢えを感じていた野宮は、思わず「俺にもボール触らせてくれ」と声をかけるが…。
知らなかった車椅子バスケの世界に驚きを覚えるとともに、野宮の戸川に対するあまりにも自然かつ斬新な態度に、ひどく心を動かされた。
「スラムダンク」に重くリアルな問題をプラスし、さらに「バガボンド」の美しい描写が加わった、無敵のバスケ漫画。どんな方にもぜひ一度読んでみて欲しいと思う、まぎれもない名作だ。早く続きが読みたい!

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2004/09/26 16:19

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2004/09/27 10:24

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2004/10/01 11:12

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2004/10/05 01:30

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2004/10/17 15:43

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2004/11/19 09:56

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2004/11/22 00:46

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2004/12/13 21:44

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2005/01/15 09:58

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2005/01/15 18:24

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2007/12/25 15:33

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2005/08/05 02:37

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