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理不尽な状況下で、ひたすらもがく男と、それを諦観しながら見守る女、周囲の冷たくも必死な抵抗。閉ざされた空間がエロティック。息が詰まるような、肌がかさかさしてくるようなリアルな表現。
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まあ有名ですよね。
息苦しさと、熱気、女の汗ばんだ肌、まとわりつく砂粒。そういったものがもの凄くリアルに感じられる、自分まで砂まみれになったように錯覚してしまう、力強くて粘着的な文章は圧巻。
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読み終えて頭が痛くなりました。そもそもこの人の書く話は普段お目にかからない言葉がわんさか出てきて戸惑うのに、加えてこの内容。でも面白いです。本当に面白いです。途中で読むのに疲れてはくるのですが、どんどん引き込まれていき一気に読んでしまいました。文章能力が半端ないです。
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安部公房の比喩の仕方、言葉の使い方は三島を超えるんかもしれないと思った作品。とにかく知識の豊富さが伺える。この一冊で言葉を沢山知りました。内容はリアルで怖いです。この人のどんでん返し劇はやっぱりすごいです。
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名作ですね。
安部公房にしてはストーリーがはっきりしている。
でも、こっそりSF感もあって良い作品です。
映画も見たいな。
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地上の生活―希望はないが物のある生活。砂穴の生活―希望はあるが物のない生活。地上の生活or砂穴の生活どちらを選ぶだろうか。もし自分が砂穴に入ってしまったらどうなるだろうか。主人公の様になってしまうのか・・・。
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いわずと知れた安部公房さんの傑作『砂の女』。ラストは度肝を抜かれますね。思考が砂漠化しちゃっております。
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砂の外で生きる希望も無く漫然と生きるのか、砂の中で外に出たいという渇望ゆえの情熱を持って生きるのか。怖い。
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読み終わるまでどのくらいかかるのか、とても果てしない(?)気分になりました。作風はというと、はまったら抜けられないなあという感じです。好き嫌いは分かれそうですね。
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これのせいで高校時代こっち系の不条理劇的な世界にはまり、根暗になった
なんかもう意味わかんねえよという読後感
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読んでる途中は、じゃりじゃりじりじりした描写をなんとなしに読めたのに、クライマックスになってくると焦燥感と砂の不快さがまとわりついて来、読み終わるとなんとなくダルいようなの衝撃を受けました。男が、穴と女と部落と悪戦苦闘してる間に変わる思考が空恐ろしかったです。読了後もたまに心に残っているように、思い出します
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これも不条理シリーズ(?)のひとつ。砂って、そんなにこわいものだったのか。女の、そして村人の、気味の悪い笑いが脳裏にこびりつくのです。ほんと、人生って、どこで狂うかわからない。
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ウチとしては、方舟さくら丸や箱男の方がツボだった。けれども差し迫る感じは強かった。
男と女の話だけど、凄い比喩に感じた。この本の中に出てくる砂地獄っていうのは、もしかしたら誰もが持ってるけれど見えないだけかもしれない。
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非常に面白かった。常々疑問に思っていたことが見事に答えになって出ている感じ。男は教師生活の義務のわずらわしさと無為から一時逃れるために昆虫採集をしに砂漠へ向かう。時間の流れの中に、虫のかたちを借りても自分の足跡を残すために。その砂漠で部落の罠にはまり、砂の中で女と二人暮らす羽目になった男。砂を取り除くだけの単調な無意味な日々だが、男には脱出という希望がある。しかし自由を手に入れたその先には何があるのか、男は現実社会でも昆虫採集に希望を託して灰色の日々を過ごしているだけなのだ。
久しぶりに☆5つ!!
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だから、安部公房は砂と虫に囚われていたんよ。日本情緒溢れるケミカル強迫概念。想像しただけでその湿気具合が気持ち悪い。畳の部屋と蒲団。うわわわわ。