投稿元:
レビューを見る
読み終えて頭が痛くなりました。そもそもこの人の書く話は普段お目にかからない言葉がわんさか出てきて戸惑うのに、加えてこの内容。でも面白いです。本当に面白いです。途中で読むのに疲れてはくるのですが、どんどん引き込まれていき一気に読んでしまいました。文章能力が半端ないです。
投稿元:
レビューを見る
安部公房の比喩の仕方、言葉の使い方は三島を超えるんかもしれないと思った作品。とにかく知識の豊富さが伺える。この一冊で言葉を沢山知りました。内容はリアルで怖いです。この人のどんでん返し劇はやっぱりすごいです。
投稿元:
レビューを見る
名作ですね。
安部公房にしてはストーリーがはっきりしている。
でも、こっそりSF感もあって良い作品です。
映画も見たいな。
投稿元:
レビューを見る
いわずと知れた安部公房さんの傑作『砂の女』。ラストは度肝を抜かれますね。思考が砂漠化しちゃっております。
投稿元:
レビューを見る
読み終わるまでどのくらいかかるのか、とても果てしない(?)気分になりました。作風はというと、はまったら抜けられないなあという感じです。好き嫌いは分かれそうですね。
投稿元:
レビューを見る
これのせいで高校時代こっち系の不条理劇的な世界にはまり、根暗になった
なんかもう意味わかんねえよという読後感
投稿元:
レビューを見る
読んでる途中は、じゃりじゃりじりじりした描写をなんとなしに読めたのに、クライマックスになってくると焦燥感と砂の不快さがまとわりついて来、読み終わるとなんとなくダルいようなの衝撃を受けました。男が、穴と女と部落と悪戦苦闘してる間に変わる思考が空恐ろしかったです。読了後もたまに心に残っているように、思い出します
投稿元:
レビューを見る
これも不条理シリーズ(?)のひとつ。砂って、そんなにこわいものだったのか。女の、そして村人の、気味の悪い笑いが脳裏にこびりつくのです。ほんと、人生って、どこで狂うかわからない。
投稿元:
レビューを見る
8月7日購入。たまにはサスペンスを読みたくなる。昆虫採集のためにある村へやってきた男、砂の家に閉じ込められ必死に脱出をこころみるが…という話。部落の人間って…怖〜。比喩表現が多いのが気になったけど、センスいいので許せます。話の構成もうまい、けど…なんだろ、やっぱり好きになれないや…なんでこう読後感がべたつくのか。砂の深層に含まれる湿気の所為か、1/8m.m.の恐怖…
投稿元:
レビューを見る
ウチとしては、方舟さくら丸や箱男の方がツボだった。けれども差し迫る感じは強かった。
男と女の話だけど、凄い比喩に感じた。この本の中に出てくる砂地獄っていうのは、もしかしたら誰もが持ってるけれど見えないだけかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
非常に面白かった。常々疑問に思っていたことが見事に答えになって出ている感じ。男は教師生活の義務のわずらわしさと無為から一時逃れるために昆虫採集をしに砂漠へ向かう。時間の流れの中に、虫のかたちを借りても自分の足跡を残すために。その砂漠で部落の罠にはまり、砂の中で女と二人暮らす羽目になった男。砂を取り除くだけの単調な無意味な日々だが、男には脱出という希望がある。しかし自由を手に入れたその先には何があるのか、男は現実社会でも昆虫採集に希望を託して灰色の日々を過ごしているだけなのだ。
久しぶりに☆5つ!!
投稿元:
レビューを見る
だから、安部公房は砂と虫に囚われていたんよ。日本情緒溢れるケミカル強迫概念。想像しただけでその湿気具合が気持ち悪い。畳の部屋と蒲団。うわわわわ。
投稿元:
レビューを見る
砂の町の砂に塞がれた家に閉じ込められる男の話。砂の恐怖と不気味な住人たち、異常な状況に抗いながらも次第に取り込まれていく男の描写がすさまじい。この息もつかせぬ構成とじっとりとした描写は傑作だが、なんとも不気味な話なため個人的にあんまり読みたくない…。
06/8/4
投稿元:
レビューを見る
話の切れ間なく、主人公の妄想が入ってくるから、ちょっとなれるまで 大変。深読みしようと思えば本当に深く深く考え込んでしまいそうだけど、何も考えずに読んでもその世界観、作者の持つ異様さを感じてしまうような本だと思う。
投稿元:
レビューを見る
常に流動する砂という存在は、緩慢な日常のことなのかも。
だとしたら逃げることを諦めた私の「なぐさめ」は何だろう?
推理小説のような、SFのような、なんとも不思議な感じの本だ。