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初めて読んだときに、びっくりした。こんなにすごい話を書くなんて!砂丘の中の穴に落ちた男の話で、前編とおして砂の穴のそこで女と暮らす、それだけが描かれているのに、ちっとも飽きない。むしろ、どうなるのか面白くてしょうがない。脱出しようとする男の心情の変化や、砂と砂のそこでの生活のじめっとした感覚が生々しくて、すばらしい作品。世界から認められるだけの物はある。
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このざらざらした感じと、肌に直に感じる空気、きれいごとではない。けれどそれこそ生きる、ということなわけで。
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夏休み、窓を開けっ放しにしておくと、床がザラザラになったな、なんてことを思い出した。
拭いても拭いてもザラザラだ。
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中学生のとき週1の必修クラブで読書クラブに入ってました。自分が読んだ作品を皆に紹介したり、図書館にある好きな本を読んだりする実に湿っぽいクラブでした。顧問の先生が安部公房の熱烈なファンで、半強制的に数作品、読まされました。短編の「藪の中」という作品もよく覚えています。他はもうあやふやです(笑)。何かと話題になっていた今は無き『電波少年』のプロデューサーも安部公房のファンだったのでは?と睨んでいるのですが。。。この砂の女、真中瞳が軟禁状態で男性と暮らしていたコーナーにどこか似ています。あと「箱男」なんてのもあったような・・・。
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喫茶店で紅茶と共に出された砂時計をたわいもなくひっくり返した時、この小説を思い出しました。自分がこの砂時計の住人であったなら‥‥。安部公房の代表作といっていいと思います。じんわりと恐怖と虚しさが迫ってきます。ちょっと怖いですよ。
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場景が目に浮かんで、読んだ当日は夢にまで出てきた砂の世界。どうなるんだ?という思いのまま最後まで読みきることができますよ。ふっふっふ。
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途中で挫折。異様な世界に耐えられなかった…砂が喉につまってはりついて取れないような苦しさを覚えました。いつかまた挑戦します。
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大学に入ってから電車の中で読んだ小説。阿部公房の作品は国語の教科書に載ってた「棒になった男」を読んだだけでして、面白いなぁ。と、思ってたので、読んでみました。凄かったです。流砂みたいにはまった。
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砂糖をまぶして、おやつにはもってこい。いや、すごく好きなんだけどなぁ。世の中ってこういうもんじゃない?
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設定の時点で一本取っている。それを緻密なまでに描写していく。ただ、あまりに描写が写実的過ぎて逆に人間を描ききれていない印象を持ってしまった。この不条理小説の結末、主人公の中には一種の満足感が見えるが、僕にはそれでよかったのかどうかが疑問だ。
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安倍公房氏にはまる時期ってありますよね。私は10年位前狂ったように読みました。
大概、恐ろしい閉塞感で気持ち悪くなりました。これを読見終わったときも、頭痛がしたのを覚えてます。怖い、でも惹かれる。
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中国行きの船の中、暇で仕方なかったので後輩に借りて読んだ本。面白くて読みふけりました。結末が衝撃だったなぁ・・・
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読んだの2回目ですが、やっぱりこれ好きです。砂のあのうっとうしさ。不定形なのでどうしようももてあますのに少量でも異物感のあるあの感触。「罰がなければ逃げる楽しみもない」それでも適応してゆくんですね人間は、無意味な意味に。
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地上の生活―希望はないが物のある生活。砂穴の生活―希望はあるが物のない生活。地上の生活or砂穴の生活どちらを選ぶだろうか。もし自分が砂穴に入ってしまったらどうなるだろうか。主人公の様になってしまうのか・・・。
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十代半ばに初めて読んで、当時とんでもなく衝撃的だった安部公房の小説。
今でもとても好き。
読んでいる間中、口の中がザリザリして眉間にシワがよってしまいます。