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暗いテーマなんですが明るく描かれており最後もよかったです。
ミステリー的な要素もありますがメインテーマは「家族」です。
かっこいいお父さんがでてきます。
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「春が二階から落ちてきた。」この一文から始まり、同じ文章でジ・エンドときたもんだ。読了後、ニヤリ。まさに最強。
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ユニークなのに知的で「読ませる」かつ「見せる」ような洗練された文章。小見出しもいちいちセンスいいなぁ、でも嫌味じゃないなぁ。
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テーマは「家族愛」?一風変わった兄弟の話。遺伝子だとか原始人だとかちょっと小難しい感じもするけど、文章は軽やか。他の作品の登場人物も出てくるので読み返してみると楽しいかも。
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「俺なんかは、想像力なんてめちゃくちゃ働かせているんだよ。強姦される相手だとか、痛めつけられる相手だとか、どれくらい苦痛かを創造するんだ。想像力を駆使するんだよ。じゃないと楽しくないだろう。…で、俺はさらにその先に気づくわけだ。ここがポイントだ。その苦痛を受けている被害者は俺ではない、という当たり前のことに気づくんだよ。そこまで想像できるっつうわけだ。相手の気持ちを想像して、自分の苦しみに感じるなんて、それこそ想像力が足りねえんだよ。それより先のことを創造できねえんだ。」
こういう人を納得させる言葉ってあるもんですかねえ?
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伊藤・黒澤再登場(だからメインはそこじゃないって)。
とにかく終始パパが格好いいです。こんな親父が欲しい。こんな旦那が欲しい。こんな男が一人くらい世の中にいればいい。そう思います。癌が内服薬で治る日は来るのでしょうか。来るといいなと思います。
世の中何が悪いかなんて分かりませんね。殺人は必ずしも悪い事か?死刑は廃止すべきか?私はそれを論議する前に被害者をなんとかした方がいいと思う。加害者が服役中の生活費は国が援助する。でも被害者は医療費等自腹なんですよね。これって理不尽じゃない?大概の加害者は被害者への支払い能力が無く何もしない。支払い能力だけじゃなくて謝罪能力もない。理不尽じゃない?やっぱりさ〜流刑だよ流刑。どうよ。北方領土ちょっと帰ってくんだろ。流刑とかどうよ。
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春がかっこよすぎです。オーデュボンの春となんか関係があるんですかね?←オーデュボンは「桜」でした(爆)あったら面白いなぁ。伊坂さんのことだからなんらかの接点は持たせてくれるかと思ったけど。やっぱり裁かれるべきだと思います。いや、どうだろう?いっぺんに読めます!!
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冒頭の「春が落ちてきた」という一文がスキ。ちょっと癖のある話運びだけど、一気に読んでしまった。ミステリとしても、このレベルなら十分満足。
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伊坂氏の作品の中で一番好みかも。【重力ピエロ】という題名に託された作者の思いが、シッカリと伝わってくるのを感じた。
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「「おまえなら何て答えるんだ?
『なぜ牛は殺して食べるくせに、人は殺してはいけないんですか』
なんて訊ねられたら」
「相手によるかな。
こういう言葉を知ってる?
『人間は生きるために食べるべきで、味覚を楽しむために食べてはならない』」
一番心に残ったことば。
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伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」というのを読みました。何気に手にとり読み始めたのですが、惹きこまれました。結果的にいうと不覚にも泣きました。
たぶんミステリーというジャンルにいれてもいいと思いますが、連続放火犯の謎を追いかけていく話です。ミステリーでもあり家族ものでもあるという感じですね。すごく重いテーマを扱っているはずなのですが、すごく爽やかなのです。
主役は泉水という30代くらいの男性。何が物語を爽やかにしているのかといえば泉水の弟の春です。誰もが振り返るような風貌なのですが、物事に対して誰よりも深い目で見ています。こういう場合、こんな弟をもった兄は弟を恨みひねくれるというのが定説ですが、この兄弟はお互いを尊重しお互いを頼りにしているというのがとても気持ちよくつたわってくるのです。
そんな二人がこの事件にかかわるのですが、探偵と事件関係者がまったく切り離された話ではなくて、密接にかかわりあってるものなので読んでいるとハラハラドキドキしました。
そして読み終わると一種の清涼感がありました。柄刀一さんの探偵南美希風のような感じが。
私の言葉では伝えきれないです。一度読まれることをお勧めいたします。
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連続放火事件と現場に残された謎のグラフティーアート。無意味な言葉の連続に見える落書きは、一体何を意味するのか?キーワードは、放火と落書きと遺伝子のルール。とある兄弟の、そして家族の物語。−−帯より。
「このミステリーがすごい!2004」国内編第3位作品。なかなか面白かったです。ミステリーだけど事件自体はそんなに重要じゃない。兄弟と家族の絆が描かれるエピソードがこの小説のメイン。キャラクターも魅力的でオススメ。
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「春が二階から落ちてきた。」から始まる洒落たミステリー?やばい!やばいです。この人の本はほんと、「なんって面白いんだー!」と思いながら読んでしまいます。合う。センスのいい文章は、読み始めるとすぐに惹きこまれます。特に、伊坂さんの小説は、クライマックスの終わったあと、ラストの2つくらいの章がものすごくいい!はっとさせられてじ〜んとくるような、最後の小さなどんでん返しがすごく好きです。
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半分しか血のつながりがない私と、弟の春。
春は、レイプによって身ごもった子である。
自分がレイプ犯の父の遺伝子を持つことにこだわる春。
家族は、遺伝子を越えられるのか。
本書のタイトルにもなった重力ピエロ。
空中ブランコを飛ぶピエロが、一瞬だけ重力を忘れることができるように、「本当に重要なことほど軽く扱われねばならない。」という作者の言葉がずっしりと響く一冊。
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一緒に謎解きしました。DNAの深さを感じたり。始まりが読者をひきつけるんではないかと。あれを思いつくなんて。