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舞姫 4 (MFコミックス) みんなのレビュー

コミック 第11回手塚治虫文化賞マンガ大賞 受賞作品

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みんなのレビュー7件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
7 件中 1 件~ 7 件を表示

紙の本

陰と陽、黒と白…妖しさと美しさ

2003/11/01 14:39

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yaeba - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公はバレエ教室の娘、六花(ゆき)。六花は何をやってもトロく、いつも一歳上の優秀な姉、千花(ちか)に頼ってばかりいる。

六花は「自分は足が180°開脚できない体質」という、バレリーナとしては致命的な欠陥を知りショックを受ける。踊ることをあきらめかけていた六花の前に、転校生空美が現れる。空美の家庭環境はかなり劣悪で、貧しい。荒んだ環境の中で、バレエを踊る時間こそが生きている時間なのだ。そんな空美の天才的なバレエを見て、六花は再び踊りはじめる。
4巻は3人のバレエコンクール結果発表から始まる。

この漫画にはいくつかの対立構造がある。

まず、六花と千花の性格。同じ環境で育ちながらも、その性格は対照的である。自信に満ちた千花に対し、いつもモジモジしてしまう六花。母親は常に千花にばかり期待をかけている。

そして、六花千花姉妹と空美の環境。六花と千花の家は裕福な家庭で、バレエの先生である母からバレエを教わり、公務員の優しい父に可愛がられている。
対して、空美の家は限りなく貧しい。父はアル中で、国からの保護を受けて生活している。母は、空美に卑猥な写真のモデルをさせて生活費にしている。

性格も環境もそれぞれ異なっているものの、少女3人は「舞に魅せられた」という点で同一である。

「踊りたい」

舞に賭ける少女達の情熱は美しく、そして激しい。

この4巻ではコンクールで良い成績をとった千花がバレエ教室でいじめにあう。バレエという白い美しい世界の中で、ドス黒い嫉妬心が渦を巻く−−。

白と黒の対立構造というのは山岸涼子の得意とする所である。
人は誰しも、ジェラシー、嫉妬心、欲などの醜い汚い部分を持っている。山岸はそれをあえて美しいものに表現させることで、白と黒の見事なコントラストを生むのだ。

そしてそれは、人間の姿そのものだと言える。

だから山岸涼子の作品は怖く、かつ面白い。

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紙の本

順風満帆

2018/11/20 14:46

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり。
バレエコンクールで実質一位の成績を修め、バレエ団の公演もクララ役を射止め、神風満帆の千花ちゃん。
本部のレッスンに通うようになり、大人の事情も見え隠れする。

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紙の本

引き込まれます

2015/02/06 07:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:anon - この投稿者のレビュー一覧を見る

山岸作品の構成のすばらしさ、絵の美しさ、人の心に潜むいろんな感情などが本当に素晴らしく描かれています。
先生のバレエの造詣の深さにはいつもいつも感嘆しております。
バレエに興味のない方にも是非読んでいただきたい1冊です。
先生のバレエの本ではアラベスクが1番かと思っていましたが、何度も読み返し、舞姫も今の私には1番かなあと思うようになりました。
手元に置いて何度も何度も読みたい年齢を問わず読んでほしい1冊です。

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2008/04/21 22:42

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2010/10/17 00:45

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2012/03/02 16:17

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2012/02/19 17:00

投稿元:ブクログ

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