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この本は前に書いた『聖書時代史―旧約篇』の姉妹版です。イエスの死から「ユダヤ教イエス派」の発生、そしてキリスト教の誕生(『新約聖書』の編集)までのやく2世紀間を、この時代世界の“中心”であったローマと、イエス派が主に活動した地中海東岸地域の歴史と絡めながら解説されています。内容は協議の内容などがとくに細かすぎるところもあり、門外漢の私は正直半分も理解できませんでした。しかし当該時期の東地中海史はあまり触れる機会が無く、知らなかったこともたくさんありました。もっと知識と理解力を高めてもう一度読み直したいと思います。 ※ちなみに、『聖書時代史―旧約篇』は東地中海世界が中心だったので「東洋史」にカテゴライズさせていただきましたが、本著作はローマ史もその柱の一つとなってますのでオリエントも含めた“地中海世界”ということで世界史に分類させていただきました。
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烏兎の庭 第七部 12.25.22
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto07/diary/d2212.html#1225
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新約聖書の執筆されてゆく時代でもある、キリスト教最初期の教会と周辺の状況の大まかなところがよくわかった。当時のキリスト教会に対する「ユダヤ教イエス派」という呼称は適切に感じた。
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イエスが生きていた時代の歴史的背景を、聖書経由じゃなくて客観的に知りたいと思って読んだ。
イエスの活動はユダヤ教イエス派としてであってキリスト教が成立するのは西暦70~100年頃だとか、新約聖書になんでお手紙系のものがごちゃごちゃ挿入されているのかとか、キリスト教の事を勉強するのに最初に知っておきたかった知識がたくさんあって、とても勉強になった。高校の現代社会の教科書に書いておいて欲しいと思ったくらい。
もっとも当時の資料は少なすぎてはっきりしたことが言えなかったり、見解が異なるところもあるんだろうけど、素人目には著者の主観が強すぎたり飛躍したりしていると感じるところは無かった。
親本の『旧約新約聖書時代史 』では、エジプトやメソポタミアなど周辺国の事も取り上げているらしいので、そちらも読んでみたい。
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★3.5
イエスが活躍していた当時のユダヤの歴史や新約聖書の成り立ちなどローマ帝国史とからめて聖書とキリスト教を概観するのにいい。