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紙の本
図形にしてみたら、「どれだけ難解か」もわかった
2003/07/04 14:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K.T. - この投稿者のレビュー一覧を見る
数学ってやつは、抽象概念体系の全体像や操作方法を学ぶのですが、そのせいで門外漢には他の理系学問とはまた違った壁があります。数学を貴方の身近に、という目的で書かれる本の多くは、予備校教員流“上手な教え方の罠”か、研究者流“専門分野のつまらない単純化という罠”のどちらかに陥ることが多いと思う。前者は「教えたいことが本当に読者にとって面白いのか」という視点に欠け、後者は「そんな単純なことのどこに醍醐味があるのか」と言われかねない。
本書が上手く行っている理由の一つは、ギリシャ以来の幾何学的思考をテコにしていること。二次方程式を図を描いて解こうなんて現代の我々は決して思わないが、ギリシャ人はそこからスタートした。幾何でできるだけのことを理解しようとした彼らのやり方は、だからとても身近に感じられる。代数を使えば「クイックだけど抽象的に解ける」ことを、図形を使って「わかりやすく、だけど難しく解く」。著者はそれを「易しく説明」しようとするわけだが、難しい方程式は全く出てこないし、とっつきはかなり良い。こんな先生に数学を教わったら楽しかろうと思う。
著者は大学の先生だが、中高生相手に話してほしい内容です。図形を書いて(手を動かして)抽象的なことを考えるのがお上手な方のようですから。
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