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嗅覚って人間にとって本当に大切な機能で、匂い及ぼす影響ってすさまじいのだな、と改めて思いました。
パリが臭いってわかる気もしたし、人ってそんなに臭い?って思いました笑
最後はこんな終わり方なんだ!?と驚いたり、恐かったり。
一貫してグルヌイユは変質者でしたね。
サスペンスの小説はあまり読まないので面白かったです☆
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読み始めてびっくり!
なんで4年前は読めなかったんだろう・・・今回は見事に引き込まれました。
やっぱり本にも読む”時”ってのがあるのですね・・・
読み始めはちょっと不快な気分になります。
これは既にこの本に取り込まれてしまった証拠。
不快な気分と言うのは、18世紀のフランスのありとあらゆる悪臭が行間から押し寄せてくるから・・
ほんと、想像しただけでムカムカとしてきます。
この時代のフランス人じゃなくってほんと良かった・・とか思っちゃいます。
常日頃から、文字で温度や味を表現するのってむずかしいと思っていますが、匂いもかなり難しい・・・
あとがきにもありますが、人間の臭覚は、かなり退化しつつある器官だし、ないがしろにされがちです。
しかし、私自身、とても匂いに対して敏感且つ好き嫌い、執着があるし、匂いの記憶や思い出にもかなり執着している部分があるので、とても興味の持てる本でした。
余談になりますが、私自身の大人を自覚した初恋は、中三の時に匂いで始まったからです。
あまたいる異性の中から鼻で手繰り寄せられ出会った人でした。
なんてことはいいとして^_^;
こちら、4章からなっています。
よく”絶対音感がある”とか言いますが、主人公のグルヌイユは類稀な臭覚を持っています。
それも尋常じゃないやつ・・
なのに、ってわけではないのでしょうが、グルヌイユには生まれつき体臭ってものが一切ありません。
いいじゃない・・って思うでしょ?
違うんですよ・・私もいいじゃない、体臭なんかなくたって・・って思いましたもの。
でも、体臭がないってのはある意味、存在否定にも繋がりかねない・・ってのをこの本を読んで知りました。
体臭=悪臭とは限りません。
体臭=個性、だったり、体臭=存在感だったりするんですね・・・
でぇ・・・!
4章を読んでいくうちに、どれ一つとして読み飛ばせない、グルヌイユを語る上で重要な意味があることがわかるのです。
そして・・・・・
これ、映像化できるの??
あ・・予告編にある・・・・・(謎)
これ、正直、感想がむずかしい・・面白かったって言うのとも違うし、共感ってのも違う・・感動でもないし、興味って言うのも恥ずかしい^_^;
だけどね、誤解してほしくないんだけど、しょ〜〜〜じき、興味ある!言っちゃった・・・
香りという難しい表現をどう映像化するのか・・・映画、絶対に観るぞ!
映画のサイトは こちら
本や映画とはなぁ〜〜んにも関係有りませんが、実際、嗅いだことあります。
なぁ〜〜んともありませんでしたけどね、アタシ(・_・)
for Man こちら
for Woman こちら
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文字と言う大変制限のある、だけどその分自由な表現方法で、香りをここまで読者に体験させるとは、驚き。作者の香りの形容詞の帯に絡め取られるかの様に、この物語に飲み込まれてしまう。起承転結、全てに納得ができ、こんな反道徳的な小説なのに、読後は妙に清々しい。映画という表現の方法でどこまで再現できたのかとても興味があるけれども、ラストを考えると怖くて観られない・・・
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ドイツにいた時にドイツ人の子達に「これはむちゃくちゃ面白いから読め!!」とプッシュされまくりました。匂いってすげえええええ 鼻がきかなくて良かった…。でも究極の香りをかいでみたい。映画と本で補完しあってる気がしました。
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これは奇想天外な!人の五感を越える第六感を使う話のほうが驚かなかったかもしれない。人がコミニュケーションを取る時に、何が必要なのか、これを読むと少しわかるかも。ジャンの悲劇はお互いに鼻をクンクンさせる仲間を作りえない将来の性質があったこと。ジャンに匂いがあれば、どこかに匂いを嗅ぎあって付き合える人もいたかもしれないのにね。非凡だったり天才だったりするのは悲劇なのかもしれません。
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今までに読んだことがない。著者の脳の中身をのぞいてみたいよね・・・。究極の香りだけを求めて生きた者の果てが、すごい。人間てここまで何の気なしに残虐になれるのかな。
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天才的な嗅覚を持つ主人公。香りに異常な執着を持ち、『優しく思われる香り』『人を近寄らせない香り』『尊敬の念を持つ香り』などなど、様々な用途の香りも作り身にまとっていく。最後に究極の『世界がひれ伏す香り』。
望まれない〜愛されないで生まれて育った主人公。彼が望んだ欲しかったものとは、、そして彼が見せた最後とは、、、。
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もともと映画を観たいと思って、公式サイトなどを見ていたら原作がベストセラー小説という事を知りました。
映像化を長年拒み続けた作者・・・俄然原作が読みたくなりました。
展開がわかりやすく、とても読みやすい作品。
登場人物も人間味があり、香りがテーマなだけあって表現はとてもリアル。
時代背景、お国柄・・・とても新鮮だった。
想像力を最大限かきたてられた。
今まで読んだ本の中でもこんなに五感を刺激された、想像力を引き出された作品はないかもしれない。
その分妙に現実的でキツイ表現もあったが、それは個人の想像力によるものだと思う。
私には最後まで結末の予想がたたず、驚きの連続。
自分の全く知らない、わからない世界・・・いつも読む本の系統とは違ったし面白い作品。
なかなかマネできないだろうし、嗅覚を扱った作品として代表的なものになると思う。
やはり映像化はとても難しいと思う。
でも観てみたい(笑)
気になる。
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映画にいきそびれたので 原作読んでおこうと思って早速買いました。
匂いと人間の性癖 そしてそこから逃れられない天才の狂気
そして 18世紀のパリがどれほど臭いのかを理解しなければならない、そして宗教的背景 衛生学的にも興味深い
パフュームの香の価値がどれだけ需要があったものなのか 斬新に私の頭脳にインプットされました。 ヨーロッパの風俗を克明にえがかれていた。色々勉強になりました。
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映画「パフューム ある人殺しの物語」の原作。
生まれてすぐ母親に殺されそうになって辛くも生き残った主人公は、異常に発達した臭覚の持ち主で、人との交わりを嫌う性格。皮なめし職人の下で使われていたが、仕事で訪ねた調香師に自分の臭覚を売り込んで弟子となった。そこで数々の香水を大流行させる傍ら素材の匂いを抽出して香水にする方法を学ぶ。その後、彼は自分に体臭がないことに気づいて、TPOに合わせた体臭を調香して便利につかうようになる。あるとき、美しい乙女の匂いを嗅ぎつけ、その匂いをわが手におさめたいと思い、動物の死体から匂いを採る方法を考案。町の娘たちを次々と殺して、究極の香水づくりを始める。
映画の方は、主人公が人の愛を渇望しているようにも見えたけれど、原作では匂いに絶対的な価値を置いている感じです。
主人公と関わる人物がみな個性的でリアリティがあり、ちょうど良い具合に自分勝手なので、読んでいてとても楽しかったです。
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映画のCMで気になって、でも映画見れなかったから小説よみました。彼にかかわった人間はみんな死んでしまうのね。それがお決まりといえばお決まりな感じ。純粋さは狂気なんだよ、という。まあ、うん。
香料の話とか、雰囲気とか結構楽しめます。あと、性行為のない場面がエロい、性行為のなされる場面は醜い。という。すばらしい。
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18世紀パリ。調理台の下に汚物同然に産み落とされた赤子は、人並み外れた嗅覚を持ち、グルヌイユと名付けられ、感情もなく、ただ芳香を求める欲望の強さを除いては虫の如く生きている。18世紀パリ。汚水の悪臭、市民の大衆、死体の腐臭、なめし皮の臭い、香水の調合の芳香、小説を読んでこれほど香りを意識した事はない
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童話みたい。
グルヌイユが離れたあとでみんなに不幸が訪れるのがなんともいえない。
どんな風に映画化したのかしら?
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情景描写が凄い。想像力豊かであればあるほど,美しさもグロテスクさも増すと思う。個人的には,グルヌイユと言う名前が妙に話しに一致し過ぎている感じがして,ドップリいってしまった。
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まず、昔のフランスが今よりもっと臭かった、という話にやられました。
衛生環境が今と全く違う訳だから、そりゃそうだけど。
読み終わってから、周りの臭いに敏感になること間違いなし。
エンディングも良かったと思う。