紙の本
妖精を信じますか?
2021/06/01 17:03
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもの頃に読んだピーター・パンの物語。大人になってから読み返してみると、無邪気さの中の残酷を感じる。
ピーター・パンは大人になるのを拒否して、永遠の男の子であるのを望み、幼児と同様に冒険をしてはすぐにそれを忘れる。
ウェンディもままごとのお母さんでいるのを好んでいるが、やはり生まれ育った家と両親を忘れられなかった。
永遠の子どもは飽きればすぐに忘れ、新しい遊びに夢中になる。
子どもの語る益体もない物語のように始まり、夢を忘れた大人の悲しさで終わる。
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子供の無邪気さが哀しみを残して本は終わるので、初めて読んだ時、驚いた。
楽しくて、でも考えさせられるお話です。
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ある夜、ピーター・パンに誘われて、ウェンディたちはネヴァーランドへ飛び立ちます。妖精、海賊、人食いワニ、それに人魚…。大人にならない少年ピーターと一緒に、わくわくする冒険が始まります
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私が少女だったころ、すべての表現方法がとても素敵に思えて、うっとりしながら読んでいました。大人になった今、すべてが胸に痛いです。
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小さい頃から大好きなピーターパンはディズニー版でしかしらなかったので原作を読んでみた。
でも、どこかで聞いた人魚が人食いで、などというエピソードはなかったのでまた違う作品なのかも?
同じバリ原作という翻訳で、特に子ども仕様でもないのにやけに薄いものがあったので、内容として違うものなのかそれとも翻訳の課程で違うのか余計な部分の肉付けを一切省いているのかを検証しようと思ってそちらも読むつもり。
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ディズニーの「ピーターパン」はヒーローというイメージだったので、原作を読んでショックでした。
とても子どもっぽくわがままな幼児という感じでした。
挿絵からして子どもなんですよね。
ディズニーが好きな人にとってはちょっとイメージダウンするかもしれません。
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日本では、一般に「ピーター・パン」として知られてるお話。戯曲『ケンシントン公園のピーター・パン』の続編にあたるのでしょうか?
「アニメや映画は観たけど、原作は読んだことがない」という大人にオススメしたい一冊です。
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ディズニーのピーターパンとだいぶイメージが違う。石井桃子の訳がとてもやわらかくて好きなのだけど、ピーターパンや子どもたちのかげに「死」のようなものがみえる気がして、全体としてはあまり楽しむことができなかった。生理的に??好みの問題かな?
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榊原郁恵のミュージカルを観たことがあるのに
原作を読んだことがなかった。
文章は少し読みにくい。
普通の世界からネヴァーランドに行く、という筋だけど
元の世界もすこーし変。犬が子育てしていて
なぜかお父さんが犬小屋に入ってる。。
話も世界の説明に追われているところが多い。
ピーターパンはかなりの変わり者。
ネヴァーランドに住んで長いから?妖精の要素が混ざっている。
意外とあっさりたくさんの人が殺される。
最後にティンカーベルがいなくなってたのが寂しい。
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先日映画「PAN」を観ました。ピーターパンの誕生秘話を描いた物語です。
すごく面白かったのだけど、ところで、ピーターパンの原作ってどんなんだっけ?と、映画のあと図書館に直行しました(笑)
語り手がころころ変わり、しまいには読者に話しかけてきたりとなんだかペースがつかめず、更に、その時代ならでは?の独特の言い回しが読みづらくて、児童書なのに読むのに苦労しました。私って頭が固い(涙)
でも、ラストの数頁が衝撃的で秀逸です。最終章だけ☆5つ。
本当は子供向けの童話じゃないと言われる所以がわかります。
ピーターの、ヒーローではない、突き抜けた天真爛漫な子供像は少し不気味と言ってもいいほど。だけどそんなピーターの物語が、永遠に永遠に繰り返されてゆくのです・・・孤独。
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アニメの「ピーター・パン」と比較しながらネヴァーランドで夢のような旅に出ましょう!ワクワクする冒険を体験できるような作品である。
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ネバーランドは子供が子供で居続けられる不思議な島です。さらにネバーランドには時計の針の音を発するワニ、美しい人魚やフック船長など魅力的な登場人物が盛りだくさんです。ピーターパンとウェンディと共にネバーランドでの冒険を楽しんでください。
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夢の中で現われるピーター・パンに誘われ、ウェンディたちが「ネヴァーランド」へ行く物語。妖精、海賊、人食いワニ、人魚などが待ち受ける不思議な世界を感じることが出来る。
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永遠に自分のナンバーワン児童書なんだけど、そういえば原著の挿絵を見たことがない! と調べて、購入。細い銅版画みたいな線が雰囲気あって、いい絵。
訳文は、なんか昔のって時々乱暴で驚くんだけど(かと思えばやたら丁寧なところもあり。言葉のニュアンスが変わるからかな)、慣れちゃえば楽しめる。けっこう普通に殺人が出てくるから、子どもには注意だけど、やっぱ何度読んでも面白いなー
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ピーターパンといえば、ディズニーアニメの「ピーターパン」しかほぼ知らない(近ごろ娘(7)といっしょに「ピーターパン2」や「ティンカーベル」も見た)。という育ちの私ですが、初めて原作を読んでみました。
きっかけは、ネット上で「原作のフックは美形で、貴族出身らしい優雅さがあり、それでいて残酷冷徹天才」という情報を得て、そいつぁいっぺん拝まねばなるめぇと思ったこと。読んでみると確かにそのように書いてありひとまず満足でしたが、それ以上に、彼がピーターを目の敵にして追い回す理由にもつながる彼の苦悩がなかなかに深い。彼の生い立ちやトラウマや敵を前にした心情が切々と語られており、このくだりでフックのアリアが一曲できそうでした。
もちろん、読みどころはフック以外にもたくさんあります。
・「永遠の子ども」であるピーターの「子ども性」とは?(愛らしいだけでなく時に残酷)
・男の子とは?女の子とは?男と女とは?(ウェンディ、ティンカー・ベル、タイガー・リリーという女性陣がピーターに振り回される様といったらもう)
・親子とは?お母さんとは?お父さんとは?(ウェンディたち姉弟・島の迷子たち・ピーターの、それぞれ違った結末。総じてお母さんの愛なるものへの信仰がすごい)
など。
また、作者の豊かな想像力にもわくわくさせられます。目をつぶったときにぼんやり見える美しい水色のもやもやが、ネバーランドの人魚の礁湖であるとか、赤ちゃんが初めて笑うと妖精がひとり生まれるとか、星たちが私たちに対してなにもできないのは昔星たちが何か悪いことをした罰なのだが、もうだれもその悪事を覚えていないのだとか。ファンタジー好きな読者にとってはこうした世界設定はそれだけでたまらないものだけど、またそれを描く文章自体もすてきでうっとり溜め息ものでした。
慣れ親しんだディズニーアニメを思い起こすと、もちろん「原作とぜんぜんちがう!」という評価もできるが、色々と細かいところで原作の要素が生かされていることがわかって、原作を大事にしつつも新しさも打ち出した素晴らしいリメイク作品だったんだなあと思いました。