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心の仕組み 人間関係にどう関わるか 中 みんなのレビュー
- スティーブン・ピンカー (著), 椋田 直子 (訳), 山下 篤子 (訳)
- 税込価格:1,276円(11pt)
- 出版社:日本放送出版協会
- 発行年月:2003.6
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紙の本
ブルーバックス3冊分の内容
2003/11/14 16:39
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投稿者:おしょう - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体の枠組みと、それを支える2本の柱—心の計算理論と進化心理学—を紹介した上巻に続き、中巻では知覚・推論・情動の各側面から「心の仕組み」が考察されています。
タイトル通り、ブルーバックスまるまる3冊分の内容です。各分野における最新の研究成果が、ピンカーのあの軽妙な語り口で、気の利いたジョークも交えて語られているのですから、上巻・下巻と切り離し、単独であったとしても読んで損はありません。
事実、読みやすさという点では3冊の中で一番読みやすかった(通読するのに必要な時間が少なかった)ように思います。
しかし、上巻・下巻から独立させてしまうと、中巻は、良心的ではあるにせよ、ごくふつうの本になってしまいます。
第一に、知覚・推論・情動は、認知科学系の話題としてはすでになじみの多いものであり、「新鮮味」が薄い(下巻では「人間関係」という主題が同じ観点から取り扱われていることを考えてください。)。
第二に、これら各章は、それぞれの話題に対してより強く読者の興味をひくためにではなく、各機能を「心」という統合的な機能の「下位モジュール」として位置づけることを意図されているため、たとえば情動と推論が密接な連関をもっているといったことには触れていない。
言うまでもないことですが、これは批判ではありません。たまたま3分冊になっていたことに合わせて、書評を各分冊ごとに書いてみようという発想の不自然さを露呈しているだけです。
上に述べたように、中巻のみを読み通すのにそれほど時間はかからなかったのですが、実際には上巻を何度も繰り直しました。そして当然のことながら、上巻で著者が何を言いたかったのかが、かなりよくわかるようになりました。
それでもなお、中巻単独での「評価」は一つ下げておきます。理由は明快です。中巻には、著者による「はじめに」も、長谷川寿一による「解説」もついていないのですから。
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