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途中で一人称になっている人物(客観視してると思ってしまうじゃないか)まで真実を言っていなくて、それに気づいた時かなり気持ち悪くてショックだった。でも印象には残るというか忘れられない。
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またまた桐野夏生さん。
古本屋で買って放置していたもの。
優越感、嫉妬、妬み、蔑みといった女の本質を
的確に描いていると思う。
まさに『グロテスク』の一言だ。
蟠りを明るみに出す筆力がすばらしい。
差別やいじめとして表面には現れなくても、
女性同士の集団は多かれ少なかれこのような
ささくれは必ずある。
苦しむ登場人物たちに共感と嫌悪を覚えるとともに、
戦い抜いた彼女たちをとても愛おしく思う。
男性の方の感想を是非聞いてみたいものだ。
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本当にグロテスクだった。女にしか解らない、醜悪で汚い部分がイヤという程描かれている。トラウマになった。桐野夏生さんの作品は完璧なだけに手に取るのが怖い。(8/27/ハードブック)
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吐きたくなる、そんな小説。
まさにグロテスク。
作中にエゴが渦巻いている。
女が化粧で誤魔化している、どろどろした感情が露骨に描かれている。
主流と非主流。
どんなにキレイゴトを言っても越えられない壁。
女は怖い。だからこそ、面白い。
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2006.7読了。
題名からして、どんなにグロテスクかとおもったら、外見でなく、人の内面の醜さを描いた作品でした。実際にあった「東京電力OL殺人事件」を織り込ませており、具体的に感じられた。終わりのオチはあっけないが、途中は読みやすかった。
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分析すると、ありのままの自分、理想の自分、第三者から見た自分と3タイプに分けることが出来る・・・ただ、どの領域の割合が多いかだな!と感じました。グロくて良かったけど、終わり方がイマイチで残念でした。
'06.09.04読書完了
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実際にあった東電OL殺人事件をモデルに書かれた小説のようです。この事件自体よくは知らないのですが・・・
全体的に手紙形式だったり告白形式だったりと少々読みづらいところはあるものの、人間のまさに『グロテスク』な部分が随所に見られる小説で何だか読み終わってから背筋がゾッとした。
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題名の通り、前編にわたって気味が悪い。そして読み終わったあとは自分が女である事に嫌悪感を抱きます。それでも読み進めてしまうとてつもないパワー。
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う〜ん。。。人間の中のグロテスクな部分は良くでてる。この人の作品、続けて読みすぎたかも。ちょっとお腹いっぱい。
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グロすぎるという人もいるけど我が家では大絶賛でした。凄く面白い。実話を元にした半ノンフィクションであるからこそこれだけのリアリティと哀しさが出せたと思う。
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これは・・・
「オンナ」の世界を描いたバイブルです。
うちの本の中で一番リピート率高い。
この作品を本当に理解できるのは
オンナだけ。
東電OLをモチーフに書いてるんだけど
ノンフィクションよりも
リアリティある。
リアリティというよりは
グロテスク。
この本で語り部的な役割をするのは
美人な妹を持つ
平凡な姉。
彼女の自意識の保ち方が痛い。
容貌に異常に執着してて・・・
生きていくために自分で自分に嘘ついてて
しかもホントは心の奥底で自覚してる。
読んでるとホントに
胸が痛くなってくるほど痛い。
ワタシは姉妹はいませんが・・・
世界で一番神経を使うのは
容貌に差のある姉妹の関係なのかと
思えてきます。
オイラは
美人の妹がいなくてヨカッタよ。
ただでさえヒネクレてるのに
もしも超美人の妹がいたら
もっとヒネクレた育ち方をするところであった。
ヨカッタヨカッタ。
んで。
この「グロテスク」に登場
する美人な妹(百合子)は存在するだけで
周りの人の
価値観をブッ壊していきます。
オトコ世界では
努力によって
良い仕事・良い嫁さん・良い人生を
GETすることができますが・・・
オンナの世界はもっと深い。
その深く暗い溝を
覗いてみたい人にオススメ。
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芥川龍之介の「藪の中」のような話だった。それぞれ言ってる事はバラバラで、自分の良いように事実を捻じ曲げている。人間の心の醜い部分が全面に出ててグロテスクというタイトルにふさわしかった。ただ、文体があたしと合わないので☆は2つです。
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長かったーーーー。とにかく話が長い。
途中で、一体いつ終わるの、これ。って感じで少し飽きちゃいました。
この世のものとは思えない美貌の持ち主のユリコとその逆の和恵の2つの連続殺人を、殺された2人の日記、犯人の手記、ユリコの姉の回想で振り返っていく。
それが、確かにグロテスクな程、人間の欲望をさらけ出している。多分、人が直視したくない醜い部分を描いているのだと思う。でも、ちょっと、しつこすぎるかなー。これでもか!って感じで延々と綴られていく。毒に当てられそうになる作品。
後味がすっきりしなかったなー。爽快感のある作品が好きな人にはお勧めしません。
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入手方法:目白のブックオフ。レポートの使う心づもりで。
わたしには「OUT」のほうがグロテスクに思えます。桐野が何をもってグロテスクと感じるかが、如実に表われた作品でしょう。
彼女が嫌いなのが自己顕示欲だということがひしひしと伝わってきます。
キーワードは「美」と「怪物」。現代社会に「美女と野獣」という二項対立はありません。
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光浦靖子さんが大河内奈々子さんに薦めた本。娼婦の、エリートQ女子校の長い話。ユリコ・和恵・ミツル、主人公。エリートの女性が体を売る、宗教にはまる、殺される。長かった。