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同じ著者の「沈黙」と並んで
中学生の夏休み読書感想文推薦図書の上位の常連本。
が、それも頷ける現代日本文学の最高峰とも言える作品。
内容は読んで確かめるべし。
余談で、この著者の「孤狸庵シリーズ」も面白い(この作品とは趣が大きく違うが)。
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読了の日付メモなし。とほほ…。
高校の宗教の時間に、この作品の映画(渡辺謙、奥田瑛二主演)を数時間に分けて観たことがあって、その時の思いから原作を手に取ってみました。
読んでよかったよ。
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戦争にて捕虜を人体実験に使った医師たちの苦悩と葛藤。薄暗くどんよりとした海のような雰囲気が漂う小説。
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自分が勝呂だったら、やっぱり同じことをしてしまうのだろうか?!それぞれの登場人物に重なる自分がいて、静かに考えさせられました。
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遠藤氏の出世作ともいえるだろうか。行くべきか、行かざるべきか。選択をせまられたとき、人はどう動くか。様々な意味での問題作だった。
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色にたとえるなら黒。時間が錯綜しますが、一貫して黒!
なぜか年末になると読んでしまう……「おばはん…」とつぶやいてしまう……
渡辺謙・奥田瑛二で映画化されてます。黒いです。
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「みんな死んでいく時代やぜ。病院で死なん奴は毎晩、空襲で死ぬんや」…この言葉が頭で反響してる。狂ってる。でも、狂ってるのは誰で何なんだ?
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普通に恐かったです。とてもリアルでした。もう二度と読みたくないかもw読後もその話からしばらく抜けられないので引き込み度は満点。
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8年越し?ぐらいで読んだ。もっと前に読んだらよかったのに!とおもった。日本ってこういうところあるんだよなぁと思った。なんか、昔って、生活も男も女も世界がじめっとしている。
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太平洋戦争下、日本人が犯してしまった「米国人捕虜解剖」という凄惨な事件。
その事件を元にかかれたのがこの小説です。
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今年のセンター試験の現代文で遠藤周作のたぶん「留学」が問題文として出たので興味を持って読みました。
戦争末期に米人の捕虜を生体解剖のため殺した事件(本当にあったみたいですね)の大学付属病院を描いた遠藤周作の代表作。
テーマ的にはドストエフスキーの「罪と罰」と同じ感じだけどちょっと質が違うかな。こっちの方がもっとリアルです。
日本人はやっぱり「罪と罰」や「こころ」「海と毒薬」をしっかり読んだ方が良いと思うな。
2005/04/05 (Tue)
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これは、本当に好き。
扱っているテーマがとても重い。米人捕虜を人体実験に使ったという実話からつくられました。作中に何度も登場する鈍色の海そのものの、終始暗いトーンの話。
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手術のシーンは気持ち悪くなりそうでした。終わり方があまり好きでないですが、テーマには惹かれるものがあります。
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戦争中九州のある病院で起こった捕虜の生体解剖事件を小説としたもの。題材のみで詳細部はオリジナルだそうです。
解説を読まなかったら多分誤解していたと思います。読み進めて第一章と第三章で妙に引っかかる部分があったのです。日本の戦争はわるいこと、日本人は悪いことをしたんだということが出ているように思ったのです。解説を読むとそれは誤解らしいのです。
はっきり言って、俺の読み込みや頭脳では、著者が言いたいことがわかりません。生体解剖を行うコトが異常だったのか、その時の世界が異常だったのか。時代背景を考えれば、この生体解剖はアリだと思います。日本にとって敵国の捕虜で死刑確定であるなら、無駄な銃弾や人間を使うより、生体解剖などで当時日本が苦しんでいた結核治療に生かすのもアリだと思います。
こういう考えなので、戸田の心情には微妙に共鳴できますね。
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生きている人を解剖する欲望そして人を殺す興味、罪悪感について、僕らに考えさせます。映画化、ドラマ化を前提にして書かれる小説とは違った文学的文体で、景色はドストエフスキーの「罪と罰」のようで、それよりも展開が速くて舞台が日本なので、すっきりしてわかりやすい物語になっています。日本文学に傾倒しているときに読んでみてはどうでしょうか。