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食文化
2022/06/08 21:48
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
これが、かつての日本の食文化だったんですね……すっかり姿を消したモノもあるし……。池波さんって、単なる歴史小説家だけでなく、こんなに食にも詳しいんですね!あらためて、驚き……
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池波正太郎のエッセイを読むと、太る。
何冊か読み終わり、気が付くと8kg増であった。
忙しく、ストレスがたまる時期と重なってもいたが
とにかく、読んでいると生唾がわいてくるので
何かを食べながら読むと格段に本に集中できるのである。
その池波氏のこの本で、「芋ノコ汁」という章を
見つけた。
東北地方へ四泊五日の講演旅行に出かけた際、二日目に
大曲市外の田園地帯にあるヘルス・センターに宿泊し
様々なハプニングが起こる様子が楽しそうに綴られる。
そして夕飯は、芋ノコ汁。私達が日常的に食べている
芋ノコ汁を池波氏もたいそう気に入り、3杯もおかわり
をしている。それが、うれしかった。
最後に、氏が宿泊したヘルス・センターはいったい
どこだったのか、今でもあるのだろうか?と思いながらも、探したことは一度も無いのであった。
※後日、ここでは?と思う温泉施設に電話をしてみたが、
経営者が変わり「昔のこと」はわからないとのこと……。
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センセイの食に対するこだわり、とくと味あわせていただきました。
どんどん焼き、寿司、カツ、すき焼き。食を通して人生を語ってしまうセンセイ、さすがです。『池波正太郎ごっこ』がしたくなること間違いなしの1冊。
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古本屋で100円で買いました。掘り出しもん。
読んでると池波正太郎って優しいのか亭主関白なのか、グルメなのかどうなのか、判らなくなります(笑)。
でも、食べることに命をかけてる気がする。
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鬼平・剣客商売…江戸の人情を書かせたらピカイチなこの方による食べ物論です。
その生き方、食べ方、これまたヤボが一番嫌いな東京っ子の「粋」にうっとり。
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080914(n 081027)
081202(n 090105)
090404(a 090505)
090405(n 090718)
090809(n 090826)
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鳥の巣焼きが食べたい。
読めば読むほど唾が沸く、腹が鳴る。
なんて美味しそうな文章なのでしょう!
池波氏のご母堂、細君のとぼけた味のあるキャラクターがたまらなく素敵です。
家族で読みまわし、読後、ジャガイモを焼き、しめ鯖(レモン添え)を作り
漬物をばりんばりんと食べまくりました。
読み返すほどに食べたいものが増えそうです。
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人間誰しも毎日食べる。
とすれば食い物を単に栄養補給としか考えていない人間はつまらない。
男は美味しい料理と旨い酒を嗜むべし。
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エッセイをほとんど読んだことのなかった私に、「好きな作家のエッセイは小説と同じように楽しめるものだ」と気づかせてくれた1冊。この本のおかげで、池波氏の他のエッセイから、幸田文、向田邦子らのお気に入り本とも出会うことができました…
『食卓の情景』には、そのタイトル通り‘食’にまつわる池波氏の体験が詰まっています。個人的な食事から、取材旅行先の食事、幼い頃や戦前・戦後の特殊な事情下の食事…いろいろな時・場面での食事の風景が生き生きと語られていて、本当にその場に立ち会っているように感じられます。
‘情景’とあるように、そこにはいつも深い気遣いや感謝の心が存在する。単に腹を満たすだけでは物足りない、料理といっしょにその場の雰囲気も味わってこその食事でなければならない。池波流・食の哲学が、味わいのある文章で読み解けます。
登場するエピソードを読むにつけ、池波氏の‘食’へのこだわりがよくわかる。小説で描かれる食事の場面が、ああも魅力的な秘密は、ここにある!
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こんな旦那さんを持ったら苦労しそうだと思いつつ。
池波正太郎の食いしん坊っぷり、職人への尊敬のまなざしが、読んでいて楽しい。
おいしいご飯を食べてる時が1番幸せ。それでいいじゃないかと思えます。
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時代小説の名手で食通としても有名な作者の美味しそうなエッセイ。食べ物の話をしながらも、人としての生き方やマナー、時代背景まで楽しめる1冊。
表紙も作者自身のイラストで改めてすごい人だなあと思えます。
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お爺ちゃんの昔話を聞いている感じでした
元祖のビフテキやカツレツって どんなだろぅ
こうずぶくろって キレイな色なんだろぅなぁ
池波家のライスカレー 作ってみたいです
そうだ‼
焼きまんじゅうのタレで、煮こごり してみよぅ‼
師走の私 新年の私 平和な気分になりました
塵取りぽかぽか うけたぁ
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池波正太郎氏の描く食と人間の営みは秀逸です。それは、著者の代表作である『鬼平犯科帳』や『剣客商売』を読めば一目瞭然です。そこには、人間のあくなき食への探求が、実に生き生きと見て取れます。
この本はよくあるグルメ本ではありません。我が国の伝統的な習俗や気質、はたまた国民性というものが、戦後の急速な発展の中で喪失した、あるいは喪失しつつある事に対して、自身が経験してきた「食」に関する営みを通じて、あくまでもソフトに、さりげなく警鐘を鳴らしているやにも思えます。
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食い物にまつわる底知れぬ知恵が満載《赤松正雄の読書録ブログ》
解説を書いている佐藤隆介氏は「連載が終わって『食卓の情景』が単行本になると、直ちに一冊買い、以来今日まで一体何回読み返したことか。まず百回は下るまい」―著者である池波正太郎の弟子を自認する人であってみれば、かなり割り引いて聞かねばならぬものの、こうまで褒めるとは、ただ事ではない。早速、私もせめて一回は、と読んでみた。一読、食いものに事寄せた「人生の指南書」というに相応しい内容とみた。もはや、後があまりない私のようなものよりも、春秋に富む人たちにとっての必読書かもしれない。
冒頭の「巣と食」が凄い。男とその母親と妻の三人家族における「巣」の姿がある意味でこの本のエキスだ。いわゆる嫁と姑の闘いを、食事を通じていかに収めるか。その方法論が展開されているが、この手法にまさるものを私はこれまで読んだことがない。「私の場合は、母と家内の<共同の敵>になることによって。姑と嫁を接近せしめた。叫び、怒鳴り、叱り、脅し、全力をつくして<悪者>となったのである」―熟読玩味すべきくだりだ。「鮨」も含蓄が深い。女が専門の料理人になれない理由として、「毎日、神経を一点に集中し、昨日も今日も変わりない美味さで料理をつくることが、実は生理的・体質的に、女にはむりなのである」などから始まって、男女の深層を料理してみせてくれる。
日本中を歩いた人として、各地の旨いものやら美味しいものを食わせてくれる店の紹介も楽しい。我が西播磨の誇る港町・室津も登場する。懐かしい木村旅館の穴子の親子丼が。留守番の老婆の言葉遣いやしぐさにも筆が割かれる。そして著者自身の手になる挿絵がまた旨い。幾重にも意匠が施された、男の磨き方読本ともいえよう。
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三重県の牛広告のおかげで有名になってしまったが、確かに伊賀牛を食べるくだりの描写は実際に食べたことのない肉が口の中に飛び込んでくるかのよう。洋食、和食の壁なく、いろんな物を食してくれるのが楽しい。昭和40年代のちょっとした贅沢が現代では口にするのも難しいという食材も多くあろう。昔を懐かしむ本と同時に自分の食生活も省みさせてくれる。食べ物ばかりの話もあり、食べ物を通じて家庭円満の秘訣の話もあり、最初から最後まで楽しめた。