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「ひねくれ歪んだ人間達の、もつれねじれた物語」…というか、自己愛が強いひとたちのひとりよがりな話だと思った^^; ちょっと退廃的な雰囲気もいいし、この続きもう少し読みたいなと思うラストは良かったんだけど…私には途中がややだるくて眠かったです。
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2003年11月21日読了。以下、過去の日記から抜粋。
加納女史の新境地。
天才的な人形作家と、その人形に魅せられた人々と、
その人形にそっくりな女優と・・・多くの人間が
それぞれの過去と思いを抱いて、交錯する。
表向きは「ミステリー」、確かにおぉっと思った面もある。
その一方で、やっぱりこれはラブストーリーなんでしょ。
一応、めでたし、めでたしのお話なんですもの。
もともと、私は人形はちょっと苦手だ。
その作りが精巧であればあるほど、怖いのだ。
幼い頃、女の子だからという理由で、
親戚が次々と贈ってくれる人形が怖かった。
だから、私の部屋には人形はない。
ぬいぐるみもない。
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それで読んできた加納朋子がわりとお気楽な感じのものが多かったので
物語の中にあふれる《毒》に慣れなかった。
面白かったけど。
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人形が永遠だと思うからこそ、人間は移ろう感情を託すのかもしれない。
毀れるまで、人形の持つ美しさは紛れもない永遠だろうから。
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ミステリーなんだろうけど、プロットが上手くない。わざと時系列をごまかしてミステリーに仕上げた感じ。登場人物にも魅力的な人がなく作者の不気味な雰囲気を出したいという狙いがプンプン臭い作品
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手を止められなくて一気読み!
加納さんこんなお話書くんだなー!
見事に騙されました!
もっかい読みたいな、時間軸頭ん中で整理したい!
人形にまつわるお話なんてあたしには
きっと理解できないだろうなーって読み始め、
気付けばまゆらドールにどっぷり。
その不可思議な世界と少しの矛盾が
まさかこんなお話に仕上がってしまうなんて。
創也の目は節穴で、まゆらの愛は歪んでいて、
聖の強がりは馬鹿で、了は欠陥だらけで、
草太はただただ恨み倒して。
みんながもっと正しかったらなぁ。
エピローグが加納さんらしくて好きだよ、
やっぱり絶望だけで終わる物語は好きになれないし。
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ほんの数ページ読んだ時点で、これは大変な本を読んでしまったと良い意味で強い衝撃を受けました。人形もすきだし、幻想的な雰囲気や登場人物に不思議と強い魅力を感じました。コッペリアを読んだら、前からおむかえしたかった球体関節人形の少年がなおさらはやくおむかえしたくなりました。バレエで使われる、コッペリアやコッペリウスが出てくる小説だとおもっていたので、勘違いから入っていったのに本当にすんなり物語に入れて…これは本当に素敵です…。読むまえにバレエのほうの物語を知っておくのをおすすめします。冒頭の乱歩の引用からもう感動で胸がいっぱいだったというのに、切実なまでに人形に恋をしてしまう人が居たり、人形を死んだ我が子だとおもう母が居たり、設定がどこまでもわたしの好みのまんまん中を貫き駆け抜けていきました。幸せです。
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天才的な女性人形作家、人形を溺愛している青年、人形のように美しいアングラ女優、そして女優のパトロン――人形に取り憑かれた人々の物語。
作品紹介ではミステリと書かれていましたが、あまりそうは感じませんでした。
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人形が好きで特別愛着持っちゃうような人とか本を読むときに感情移入するタイプとか現実逃避型世の中嫌いなでも誰かを好きでいたいかんじの人におすすめ。
長さの割りにはさらっと最後まで読めました。
登場人物の名前が(ミステリじゃないけど謎解き?のうえで)結構重要なので、途中“あれこの人ってあそこででてきた人だよね?”みたいな感じにはなりましたが最後まで読むとよくわかる。
登場人物は全体的に幼少期の親との関係のあれこれで性格が若干歪んでいて、その破綻した一面を違うところで昇華させてる女二人が痛々しいけど素敵。あとその二人との対比として(なのかどうかは不明だけど)出てくる、劇団のもう一人の女と創也のいとこの女の子が腹立つけどいいかんじ。
性格は歪んでるけど才能に溢れてる主人公二人と、小さい頃からチヤホヤされてそのまま自分可愛い!すごい!ほんとは私が一番すごいのに!みたいな女二人。
あとすごくどうでもいいけど、
女にとって自分の産んだ子は相手の男はどんな人だろうと子供は子供として愛せるけど、
愛する子供の父親だからその男を愛せるって理屈はやっぱりないような気がする。
その男性個人をものすごく好きでない限り子供ができて旦那への愛情も深くなったなんて夢物語だなぁと・・・この本と、この次に読んだ本でうっすらと感じました。うーん、感じたというよりは考えが強固になったというか。まぁそんなかんじ。
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2011.7.11 初読 市立図書館
面白くて止まらなくて、一気読みしたんだけど・・・ちょっと難しい。
途中で、少しこんがらってしまった。
でも、上手く物語がはまっていって、なるほどなぁ~って。
終わり方が明るくて良かった。そこは、ほんとに良かった。
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まゆらドールと呼ばれる人形は、生きていると言われる。
再読。
一気に読まされる感じ。さっぱり忘れていたのでまんまと騙された。
「人形のはなしで超怖かった」という印象が残っていたのだが、全然違う(笑)
どっちかっていうとミステリー系。
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人形と、人と、心と。加納朋子さんの作品にしては、雰囲気が暗くて想い。何かに執着するってすごく怖いことですよね。結末の受け取り方はさまざまだと思いますが、私はハッピーエンドだと思いたいです。
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最初のめり込めまでに時間がかかってしまいましだかのめり込んでからは一気に読みました。ラストは「あ、そういうことだったのか。」って思わずにはいられなかっです。
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演劇や人形、人形師と、ゴシックな雰囲気のあるお話。
読んだのが中学の頃だったからか、凄く巧妙に書かれてた気がした。
視点切り替えがよく言えば巧妙で悪く言えば分かり辛い。
でも多分、そのわかり辛いのも著者の思惑の通りなのだろうと思う。
ストーリー自体も好きだし、出てくるキャラクターなんかも好き。
今ふと思い出したのは乙一のゴスだったと思う。
漫画版の方なんだが、似た雰囲気があった。
僕は嫌いじゃない。
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再読。加納朋子さんの著作の中では異色の一作です。
人形に魅入られ翻弄されていく人々のお話。
狂気にも似た執着。
視点を変えながら進んでいく物語は、ある時を境に色を変える。
異色作ではありつつも、最後はやはり加納さんらしい結び。
独特の不思議な魅力があり、好きな作品です。