紙の本
野球部の話なのに…
2003/12/01 11:23
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投稿者:こんばやし - この投稿者のレビュー一覧を見る
へっぽこ野球部奮闘記のハズなのですが,肝心の野球の描写は皆無に等しいですね。
野球以外の部分が面白すぎるので,気にならなかったのか。
野球部の仲間同士の会話がウィットに富んでおり,当時の年代を知る私は読みながらニヤニヤしっぱなしでした。
固有名詞がバンバン出て来るので,その名前に馴染みのない方には辛いかも知れませんね。
それを考えると,この本は20代後半以上40歳未満限定かも知れない。
クライマックスの校長との押し問答は読んでいてかなりの爽快感ありです。
紙の本
1985年。僕は高校1年生だった。
2003/08/09 18:58
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投稿者:イトー - この投稿者のレビュー一覧を見る
僕の住んでいた地方では1985年頃にフジ系列のテレビ局がテレ朝系列に鞍替えしたために夕焼けニャンニャンという存在自体を知らなかった。多分初めて夕ニャんを知ったのは、おにゃん子クラブがデビューした時だったと思う。『セーラー服を脱がさないで』。ど田舎の高校1年生には非常に刺激的なタイトルだった。
本書『1985年の奇跡』は夕ニャンが一番の話題でやる気もなくダラダラと続けている創部以来一勝もしたことのない野球部に、一人の超高校級のピッチャーが転校してくるところから始まる青春小説だ。スポーツに恋愛そして友情。青春小説の三拍子がきちんと入っているお勧め本である(ちなみにスポーツは音楽に変わることもある)。
野球を題材にした青春小説というと近年では話題になった川上健一の『翼はいつまでも』があるが、やっぱり同年代の話は共感するところも多いし、話の端々に入ってくる当時流行してたものについついニヤケテしまうことも多く、僕は本書のほうが断然好き(話の筋としても『翼は〜』は純粋すぎて読んでいて気恥ずかしくなる)。それに、ストーリーとしても途中からヒネってくるし、このヒネリから最後の試合のところまでグワ〜ッと盛り上がってきて一気読み。いやいや楽しませてもらいました。現在30半ばの人や青春小説が好きな人には絶対的にお勧めです。
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こんな野球部に入ってみたくなるような野球部で涙感動ありの小説です。オニャン娘クラブは俺の親の世代なので何歳でも楽しめると思います!!なのでみなさん読んでみてください!!
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モー娘。じゃなくおニャン子の時代、僕らの弱小高校野球部にスゴイ奴がやってきた!練習よりも『夕やけニャンニャン』。そんな僕らが、まさかまさかの甲子園。
「パパと娘の七日間戦争」の著者の作品です。普通の青春小説だと思って読んでみたら、とんでもない事件が勃発してました。時代設定が1985年なので、ちょっとイメージしにくいところもありましたが、まったくわからないということはなかったのでちゃんと読めました。1985年でこの事件を、しかも高校野球部に取り入れるっていうのは、結構驚きました。その事件を中心に話は展開していくのですが、面白かったです。校長と部員のバトルが特に気に入りました。ラストが短くて寂しかったです。あと200ページくらいあってもよかったなぁ
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夕ニャン世代ではないけど、しみじみした。物語の大筋は青春ものの王道なんだけど、ちょこちょこ伏線を張っていて芸の細かい作品。悪くないです。
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ヤル気なし・実力なしの野球部に、眉目秀麗・頭脳明晰・性格明朗のすごいピッチャーがやってきた。一度も勝ったことのない野球部が、夏の甲子園大会の地区予選で名門校を負かして勝ち進んでいく。ところが急に訪れた天才ピッチャーの悲劇・・・。笑える面白さいっぱいとかなり皮肉な面白さとが混じっていてチョー楽しい。
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懐かしくかつ面白い一冊。
弱小高校野球部に転校生の天才ピッチャーがやってきてトントン拍子に勝ち進み…と御伽噺のような展開から一転して…なところがまたうまい。
今なら結構理解があるかも?な点もあの時代ならやっぱりそうだよなというか。あの当時でも「風と木の詩」とか「イブの息子たち」とかあったはずだしまだ腐女子という言葉はなかったにしてもそういう存在はいたはずなのに。「ぼくらの時代」はこれよりかなり前だ。
1985年といえば阪神が優勝し夕焼けニャンニャンが流行しそして私は大学四回生で部活は卒業しゼミは暇だし(暇なゼミにいただけ)今ほど就職活動は厳しくなかったし(特殊な学科だったからなだけかも)甲子園球場へ見に行ったり(あのバース掛布岡田の三連続ホームランを見たのは自慢だ)のほほんとすごしていた、あの時代をちょっと思い出す。…85年である必要があるのかというとそこまであるのかどうかはわからないけど
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2004年8月16日読了。以下、過去の日記から抜粋。
高校野球もの。
ガチガチの管理体制が敷かれた進学校の中にあって、
落ちこぼれに近い野球部員が奮闘する物語。
きっかけは、すんごいエースが転校してきたから。
しかし、そのエースにはとんでもない秘密があって・・・
と書くと意味深ですが、要はホモだったわけです。
周囲の反応はもちろんすさまじいわけですが、
部員は「おい、オカマ野郎」なんて呼んでしまうわけです。
これはすごいですよ。私達にはもう無理な感覚です。
むしろ、目の当たりにしたら注意の一つもしてしまうかも。
でも、彼等はそうすることでバランスを取っているのだということを
実感させられました。かつての私達もそうであったように。
ただ、これ・・・野球小説として読んじゃダメでしょうね。
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野球モノで奇跡なんて聞くとある程度ストーリーがわかってしまうけど、五十嵐さんのは随所に笑いや落ちがあって楽しめる。しかも適度に省いてあるからテンポ良く進んで一気に読んでしまった。有り得ないからこそ野球好きでなくても引き込まれてしまうのかもしれない。
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まさかのカミングアウトにズコーーッ。
青春小説としてはちょっと物足りないけど、軽く楽しく読めました。
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ある日、転校生がやってくる。彼は中学校時代すごい投手で名門野球部に入学してたはずなのに、肩を壊して野球をやめたと・・・・。実はある事情で前の学校に居られなくなってしまった。何をやっても楽しかった高校時代を思い出します。携帯電話なんてなかった時代がなつかしい。自分と重なりあうドンピシャな時代背景。
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ベタで展開が予想できるのに、笑えて泣けた。
天才ピッチャーが転校してきた本当の理由とか想像を超えてたし。
クライマックスの対決は本当にスカッとした。
嫌な奴を負かすのって見てて爽快!
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グウタラ弱小野球部の一夏の話。
滅茶苦茶面白かった。読み終わるのが勿体と思えるぐらいに。
部員たちの軽妙だけど間の抜けてる会話、「僕」の心の中での突っ込み・喩えにクスクス連発。そして、「おニャン子クラブ」を筆頭に80年代の芸能ネタが郷愁を誘う。最後にはちょっとした感動もあり。
いい小説。三十路の男性は必読。
☆4.5
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この奇跡は、1985年だからこそ、実現したもので、現代では本当に難しいんだろうなぁ。アホなことやってた、古きよき青春時代。いつの時代も色んな問題ってたくさんあったけど、なぜだかうらやましい気持ちになってしまう。おもしろかった。
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五十嵐貴久の青春三部作の一つ。弱小野球部を舞台に物語が進んでいきますが、野球好きとしてはちょっと設定に無理があるだろうという感じ。
ただ、1985年当時のおにゃん子クラブなどの芸能界のネタなどが盛り込まれていて娯楽作としては楽しめると思う。