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池波正太郎のエッセイにでてきた料理を絵つきで紹介してくれる。もちろん池波正太郎の文章を引用して。なので文章はいわずもがなだけど、絵も写実的ではないけどなんとも風味があってすばらしい。著者の伝えたかった美味しさを捉えていて美味しそうでたまらなくなる。池波正太郎の料理についての記述に特に心惹かれている人なら買って損がないはず。
僕も時代物は興味ないけど、この本はよかったので池波正太郎を今まで読んだことのない人にもおススメできる。
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おいしい料理といえば池波正太郎先生。
こんな食生活、うらやましすぎます。しかも、粋。
こんな風に、季節のおいしいものを、粋に、おいしくいただきたい。
池波先生にかかれば、卵かけごはんだって、贅沢なご馳走になっちゃう。
http://d.hatena.ne.jp/drifting_girl/20110211/p1
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内容(「BOOK」データベースより)
池波正太郎の酒と食の道楽は、小学校時代にまでさかのぼる。
本書はその道楽作法を、まず師のエッセイに学びとり、
つぎに包丁さばきを盗み(矢吹申彦画伯が再現)、
さらにその江戸・東京の味を自ら相伴しようという、
まことに天晴れな虎の巻。
酒家の手なぐさみに四季折々の味が愉しめ、即席食通、
にわか料理自慢になれる、本邦初の酒食料理帖。
***********
借りたその日の夕食が「小柱のかき揚げ」になったり
次の日の夕食が「あさりの炊き込みごはん」になったり
「はまぐり」買おうとしたら高くて、代わりに「青柳(ばか貝)」
買って酒蒸しにしてみたり、影響受けまくりでした(。・ρ・。)
筆者と生きた時代が違うので食べ方や、入手の簡難が
あったりするけど、どれもこれも懐かしいような気分になりました。
江戸前の食べ物って季節感あって粋で憧れます。
来世は近所の蕎麦屋でてんぷら蕎麦のてんぷらで冷酒飲んで
蕎麦を食べるそこそこの文豪になりたいです。
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とあるブログでこれの本に載っている料理を作っているのを見て、おいしそうだったので読んでみた。
●面白かった点
うまそうな料理がたっぷり載っている。
鍋の汁をに熱い飯にぶっかけて食べるのは今まで試したことがなかった。今度絶対にやってみたい。
●気になった点
レシピが載っているわけではないので、その点は注意。
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やっぱり池波先生の時代小説もいいのだが、自身の自伝のような食関連の書籍は実に…実に…腹空くだろう~wwwこの作品はそうざい料理帖と書かれつつも、四季を通じて先生が召し上がられた夜食のようなものに感じます。
実際に鬼平犯科帳や剣客商売の中で出てくる料理も出てくるのだが、いたって作り方は簡単で食材さえ入手すればと言う感じです。
何でもいい口にはいればみたいな、こだわりや楽しみが薄れてきたこの時代になぜかホッとするような1冊に感じます。
特に気になったと言えば
春の「蛤の湯豆腐」「鶏の細切れ肉の水炊き」、夏は「焼太刀打ち冷麦」、秋の「軍鶏鍋と芋酒」、冬の「間鴨入り生卵のぶっかけ飯」「牡蠣の昆布焼き」「浅蜊と白菜の小鍋だて」などなど!歴史を交えつつ書かれる食関連の書籍は本当に面白いですね!
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池波正太郎さんの本は、エッセイから入って、「剣客商売」などの名作へ
読み進めていったのですが、久しぶりに読みたくて、手にしました。
表紙も美味しそうでしたしw
この方、本当に美味しいものがお好きで、何をお書きになっても
本当に味がしそうな文章。
殊にこの本は、食にまつわる部分を、たくさんあるご著書の中から
抜粋して集めた本なので、とりわけ美味しそうなところが引かれて
います。お腹すいてる時には、ご用心。
いい加減なコンビニご飯なんて嫌になりますよ?
でも、この方のいいところは、お高いだけのお味は紹介していない事。
安価で美味しくて、滋味のあるものを好まれたことですね。
すっきりとした東京のことばと、堅実なのに粋な風情のある生活が
感じられて、さっぱりとした読後感は、男のひとならではの口吻。
私なんてこの方にかかったら、まるで小娘で叱られそうだけど
憧れますね。本当に。
美味しいものをきれいに頂く、その心意気。
見習いたいなあ。
それにしても池波さんを支えたご家族、奥様って
本当に良くできた方だったのでしょうね。
同じ女として頭が下がります。
女性のにおいはしない、男性ならではの清潔感のある文ですが
この方の食べごのみ・通人であり名作家であられた生活の裏には
ただ忍従しているのではない、夫婦らしく年月を重ねた、昔はどこにも
いらしたような
「良くできた奥様」
の存在があったからこそ、男性の自由な生活、自分の世界に没頭する
仕事や遊びぶりが実現したのでしょうね。
自分のことを省みると、他人様を頼っては生きられないこのご時世。
女といっても優しく庇われるわけでなし、とはいえ…。
そのような女性に自分がなれるかっていうと、なんて格の下がること。
優しさも慎ましさも、全然持ち合わせは足りてない。
どこにも男女同権よなんて言わなくとも、
「男だけがわかる世界」
があってもいいのかなって感じます。
時折こうして、
「お嬢、ここはちらりと見るだけで、こういうこともあるんだって
合点しておくといいよ。」
と池波さんに手を引かれて、私の見知らぬ東京を歩き
本を閉じるときに、
「さ、あなたの家まで送っていこう。また頃合に遊びにおいで。」
とでも言い含められている、それもいいのかもしれません。
心のこもった、家らしい旨いものを、愛する人に出せる女。
自分の領分を知っている、可愛い女になれたらいいのに。
なんて…。
本を閉じる時に、甘辛い醤油と砂糖、みりんにお酒…。
幼い頃に母が作ってくれたお菜の
人なつかしい、物煮る香りが、ぷんとするような。
そんな本でした。
抄録で、読んだことがある文章も収められていたので星は3つ。
でも、全部の作品やエッセイを、きちんと読みたくなる名文でした。
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「池波正太郎(1923~1990)のそうざい料理帖」、2003.7発行。惣菜日記から四季の料理が紹介されています。私が食べたいなと思った料理は: 春は、小柱(青柳の貝柱)と三つ葉のかき揚げ、浅蜊の炊き込みご飯。夏はむかし風ライスカレー。秋は秋鯖のレモン〆と鯛茶漬け。冬は鮪のヅケ焼きと鰈の煮こごり、そしてどんどん焼き(お好み焼き)。活きのよい鯖が入手出来たらレモン〆、作りたいですw。炊き込みご飯が美味しい季節を迎えましたね(^-^)