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紙の本

人の行く裏に道あり花の山

2003/08/21 23:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:平野雅史 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 銀行経営に対する提言といえば、とかく不良債権処理やリスク管理が論点であった。しかし、今年5月の「銀行経営の理論と実務」(大久保豊編著)をひとつの皮切りに、経営戦略を説く書(例えば「銀行経営戦略論」(本島康史著)など)が平台に並ぶようになってきた。トップグロースを勧める本書もその一角を占めるものと言える。ただ、本書に対する評価はおそらく二分されるだろう。

 推せるポイントは、以下の3点。
1.真似用のアイデア披瀝に止まるのでなく、マーケティングの視点を再整理し、米銀ではなく欧銀のマーケティングへの努力を垣間見ることができる。横並びに慣れた脳味噌を揺さ振る効果は期待できる。
2.プロダクト志向を再認識する必要性を説いている点は、あながち無視できない。従来の金融の企画の場面には、企画した商品のフィージビリティ検証や商品育成、継続的改善が不足している企画機能(子供を産み放しで失敗は認知しない)、複雑性コストの増大を招いてきたという点は否定し難い側面があるだろう。
3.カスタマーセントリックに立って、実態経済活動(サブスタンス)のなかに金融機能(シャドー)を如何に編みこみ、金融商品が有する機能のリバンドリング・アンバンドリングを促す論旨は同調できる。

 推せないポイントは、以下の3点。
1.欧州大陸国家の金融商品会計等は我が国よりも遅れている(それが良い悪いではないが)。間接金融中心、長い歴史を有する協同組織など共通項もあるとは言え、会計が経営のパースペクティブに与える影響はなんだかんだで大きく、欧州と日本とで果たして一様な議論ができるかどうかは疑問。
2.本書が主張する戦略の循環性は、その言葉こそ記述ないものの、流通業に従来からある「小売の輪の理論」や「アコーディオン理論」に過ぎないとも言える。
3.例えば、貨幣を旨とする金融にあってプロダクト・マネージャーのような製品への愛着・責任を持たせるための組織変革を如何に導くのかが不明確(この点は著者の業界も同じだろう)。
 加えて、内容以前の問題として、校閲が不在で、口語と文語体、句点・句読点、尊敬語等の用い方が滅茶苦茶。

 著者自身の迷いを感じさせる本書は、前著「会社を変える戦略」(講談社現代新書)で見られた切れ味を期待すると裏切られるが、欧銀が払った努力自体がプリコラージュするに値するだろう。標準化推進を背景とした同質化の道を逸れ、競争圧力から自らのポジションを守ること、マーケットをドライブすることなど、結局、マーケティングの本道に戻るしか道はなさそうだ。「人の行く裏に道あり花の山」である。

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2010/04/11 19:07

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2018/06/09 23:24

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