サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

アマチャ・ズルチャ 柴刈天神前風土記 みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー12件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (4件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)
9 件中 1 件~ 9 件を表示

紙の本

楽しい!

2020/02/10 20:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る

一見して変な題名と表紙。期待に違わず内容はキテレツテンショーである。平々凡々に暮らしていると信じている人々が、ことごとくどっかヘン。
 エンターテイメント、ここまでぶっ飛んでいていいんだと心のそこから笑えます。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ユーモア、というより関西的な笑いといった方がいいか

2004/05/25 19:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:king - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヘンな小説を読んだ。なんでこれがSF叢書から出ているんだろうかと何度も首をひねる。初出を見てみると、SFマガジン、ミステリマガジンの両誌に発表されている。ミステリ……? 違うんじゃないかな。

言うなればユーモア小説とでも呼ぶしかないのだろうが、この独特の世界は結構はまる人ははまるんじゃないかと思う。
「バフバフ」としかいえなくなると言う奇病「バフ熱」(しかし熱が出るわけではない)にかかった男が、洗濯しながら腹が空くという妻の意見から発想したスルメイカでできた洗濯ばさみを作ろうと四苦八苦する話とか、大根下ろしを求めて飛んでいった妻を探して四十年を生きてきた男の話など、どう表現したらいいのかわからないような馬鹿法螺話が連綿と続く。馬鹿話もここまでくると迫力がある。

面白い話を書くことだけに全精力が傾けられているので、人生の悲哀だとか深みを求めてはいけない。話はほとんど一種の駄洒落を無限に拡大したかのような気の抜け方をしているのである。まあ、「アマチャ・ズルチャ」なんてタイトルに深みを求める方がどうかしている。それでも、余韻を残す話の終わり方をさせたりしていて油断はできない。

このタイトルの響きから「ドグラ・マグラ」を連想する向きもある(作中にも、「ドグ」まで出てくる)ようだが、向いてる方向がかなり違うのと思う。夢野久作みたいなどろどろの世界へのロマンみたいなのは全くない。独特のオノマトペなどはすべて面白い文章のためにのみ存在する。

その面白い文章への志向がもっとも良く出ているのが、「トップレス獅子舞考」だろう。著者のインタビューにいわく、「「トップレス」と「獅子舞」を組み合わせたらどうなるかという素朴な疑問から始まって」書かれたというこの作品は、全篇学術風文書のパロディになっていて、過剰なまでにその手の言葉遣いを重ねて長ったらしい文章を書いていく。個人的に気に入ったのは「トップレス獅子舞」を「トップ」と略するところで、間の抜けた響きがいい。

他に面白かったのは、「愛の陥穽」の書き出し。

「この物語の発端は潮の香りがする」

「は」を挟んだ前と後ろのつながり方が絶妙にヘンなのである。いきなりこんな書き出しだったのにはかなりやられた。

カバーもふざけていて、土橋とし子氏の脱力系イラストはもとより、帯を取って裏表紙を見てみるとマッチの頭が並んでいる。どうも、本をデカイマッチ箱とみなした遊びらしい(先のインタビューによると、土橋氏がマッチ箱の収集などしているという由来がある)。帯にも「スタージョンもラファティもすでに亡い 文芸復興、最後の希望 しかし、私たちにはまだ深堀がいる」なんて書いてあって、とことん遊んでいる様がよくわかる。

気の抜けた不真面目さを貫徹する真面目さに溢れたヘンな小説群。タイトルの響きに心奪われた人は、手に取ってみるのも悪くないと思う。

著者の人となりがよくわかるインタビューはこちらの九月の項に。
http://page.freett.com/LeoBruce/reikai2003.html

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2010/06/18 13:36

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/05/28 23:35

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/07/17 01:20

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/06/03 00:11

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/08/12 01:01

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2015/08/04 17:56

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2021/11/05 09:47

投稿元:ブクログ

レビューを見る

9 件中 1 件~ 9 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。