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全体的にはサクサクと読み進めないところが多かった。戦争責任のあたりはタイムリーなこともあり、また著者の歴史観にも共感でき、興味深く読めた。
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難解な内容で、なかなか読み進まないうえ、そこそこの事前知識がないと更に理解にも及ばない。
しかし、じっくり読み込むと、漠然とだが理解はでき、共感できることも多々ある。
しばらくしてから、また、読んでみたい。
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これは、特に最後の方は、自分的には難しかった。フェミニズムとか有事法制とか、ならではの切り口でなるほど、って思わされたけど、十分に理解しきれない部分があったのもまた確か。将来的にあらためて再挑戦してみたいと思う。
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難しかった。
語彙力やら集中力やらを高めて再挑戦したい。
2015年6月30日 電子書籍版にて再読
なるほど、2周目ともなると拾える内容が増えて面白かった。
言論の世界において「俺はなんでも知ってるぜ。世の中はこうだ。俺の言うことが正しい。」という態度は生き延びていく上では必要なものかもしれないが、知性そのものが宿るところは「俺はぜんぜん知らないな。これはどういうことなんだろう」という好奇心に駆動される。
子どもの学力低下問題なんかもそうだけど、知識に対する渇求ってやつが大事なんだろうなぁ。その延長線上で「すべてわかった」気になるのは欲望の停止になるので、満足しちゃいかんということなのだろう。
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ライトな本。
知識が甘いところも少しながらあると思った。特に、ジェンダーの父子家庭の話では完全経験則で語っていて、家族社会学をすっとばしているように感じた。しかし、そこに目をつむればさすが一流学者!といった視点から大胆(ライトな本としてではできないくらい大胆)に展開していて、その視点を学べるのは面白い。
あくまで専門書ではないので楽しむつもりで読めば良いと思う。また、著者の宮台真司の嫌い具合は同様に彼のことが嫌いな私にとっては爆笑の的であった。
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内田せんせいの最初の単著だそうです。
初々しいです。そして根本の主張は同じですね。
僕のようなあほな読者を想定していない語り口が多いです。
なので、分からないところは読み飛ばしてたら…
その結果”矛盾”が書けなくなったりするんでしょうか。
表題のためらいの倫理学は、異邦人の解説としてもすごく面白かったです。
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内田先生の最初の著作。といっても、Web等で発表したものを著作にまとめるスタイルはあまり変わらず。戦争論・フェミニズム、分かりにくく書くことの愉悦等々。
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大部分が本のためにではなくネットのために書かれたせいか、
前半は読みやすいが文章が本当に軽く、
正直、うーん、と言う感じ。
基本的に内田樹の言う事は賛同することが多いんだが、
何故か好きと思えないのは、
彼の文章に自己顕示欲らしきみたいなものをどうしても感じてしまうから。
でも、
知性というものを「自分が誤り得ること」についての査定能力に基づいて判断する
というのは100%同意。
本当にそうよね。
最後のカミュ論が結構面白かった。
特に「首尾一貫した主張など存在しない」というところが。
ああそうか。
と思った。
腑に落ちた。
そうなんだよね.............。
そんな感じ。
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今までの内田さんの著作の中で1番時間をかけて読んだ。「戦争論」についてに共感というか、ああだから私はこういうことに言及するのが嫌いだし言及してる人間をテレビやTwitterやらで見るのが大嫌いだったのかとすっきりした。まぁデビュー作から首尾一貫してるから最早感想書くのが難しいんだけど、嫌いな人の好みが合う人の著作は楽しいなあってのと、カミュについての考察に紙幅をかなり割いてくれていたのが嬉しかった。
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(内容を反芻してしたためる前に、機会があってお会いしたある都道府県庁OBの方に本書を差し上げてしまいました)
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内田樹のためらいの倫理学を読みました。
内田樹の初期の評論集でした。
最近読んでいる内田樹の評論では主張がわかりやすく書かれていますが、この本の内容は初期のホームページに書かれていた内容と言うことでレヴィナスやラカンの論文も引用された堅い内容となっています。
なぜ私は戦争について語らないか、なぜ私は性について語らないか、なぜ私は審問の方法で語らないか、それではいかに物語るのか-ためらいの倫理学、という4つの章に分けて書かれています。
自分は被害者であるから他の人を審問する権利がある、という主張に対してどのように対応すべきか、という議論が面白いと思いました。
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#森の図書室
戦争や性といった「きれいごと」論がはびこりやすいテーマについて、理屈と実態のずれを指摘していくというのが大筋。
「性」に関しては、上野千鶴子を筆頭としたフェミニズム思想(男性学)の欺瞞を暴き、こてんぱんに論破してゆくという展開。
ある一定以上の哲学的・社会学的知識を身につけた読者を想定しており、理解が追いつかないところもあったが、
批判するにあたり、(タイトルの謙虚さとはうらはらに)ためらいさを微塵も感じさせない筆者のひねくれ者っぷりや軽妙な言い回しなど、付随的要素で楽しむこともできた。
(が、やはりこういう本の読み方はあまり好ましくないのかもしれない。「森」を理解するためにはあと数回ぐらい精読が必要)
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なるほどーと思う部分もあれば、よくわからん!っていう部分もあり。
ぼやぼやしながら読んでました。
もっと大人になったらもう一回読んでみようかな。
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現代思想のセントバーナードという喩えで、著者を語る章がありますけれども、たしかに、本書は、現代思想に遭難した人に、元気になるブランデーを飲ませてくれるような本かもしれないです。そうやって、ブランデーだけ飲ませて、「あとはがんばりな」と去っていきます。
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著者はかなり風変わりだとは思うが大学の教授ではあるので、書いてることの半分ぐらいは良く分からないし、4分の一ぐらいはまったく分からない。のこり4分の一はまあ、納得できる話である。
結論として「自分の正しさを雄弁に主張することのできる知性よりも、自分の愚かさを吟味できる知性のほうが、私は好きだ」ということを手を換え品を買え、執拗に繰り返し主張しているとのことなので、よく分からないところにも、まあ解ったところに書いてあることが書いてあるのでありましょう。
正しい日本のおじさんの生き方をいかに綱領化するか、それが現在の思想的急務であるそうである。正しい日本のおじさんの生き方とはいかなるものか。
とほほ主義というのがキータームか。『「とほほ」とは自分は「局外」にあるかのような発言はしないという強い覚悟であり、同時に「局内」というのが「檻の中」でしかないという寒々しい断念である』
自分が正しいという前提で、審問者として議論するのではなく、自分が間違っているということも含めて吟味していくことであると思うと、やはり冒頭に書いた(本では最後に書いてある)結論に帰結するのである。