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銀行と鉄鋼、どちらの業界も志望していた身として、
読んでいて面白かった。
大介も良いけど、ボクは鉄平贔屓です。
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3巻通読の感想。濃い作品。ブームになったという印象はあるけれどストーリーは忘れていた。
万俵一族の華やかさの裏にある悲しみとむなしさがテーマか。
万俵大介は妻妾同居の乱れ乱れた生活の上に子どもたちの結婚によって閨閥をつくっていく。長男鉄平がの最期が哀れ。
それにしても作品発表から30年近く経っているのに、銀行や企業と政界・省庁との駆け引きや癒着の構図は今もほとんど変わっていないのではないか。(あとがきには特定のモデルはないとわざわざ断り書きがあったが……)そこが驚きだ。
作成日時 2007年02月04日 09:46
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久しぶりに再読。
不毛地帯と連続で読むと久しぶりに山崎豊子ワールドへ入ってしまったw
やはり山崎豊子の作品は経済小説として秀逸。
子供の頃に大地の子を見て心が動かされたのを今でも覚えている。
父親の影響からか今でも氏の作品を年に何度か読み返してしまう。
大企業への就職を考え直すといういいきっかけを与えてくれた本。
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いよいよ完結です。
鉄平が自殺してからの短い間だけれど、ドラマに
ない話が奥深く、また後をひく感じでよかった。
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ドラマで一度見ていますが、改めて鉄平の死にはショックを受けます。
それまでずっと冷たい仕打ちをしてきた大介が、血が繋がっていたということがわかったとたんに自責の念に駆られるというのはらしくない気がします。
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昨年末にドラマの再放送を一気に見て衝撃を受けてから早1年。
ようやく原作を読みました。
去年と変わったことと言えば、自分の進路が決まったので、
登場するさまざまな銀行員の行動をまったくの他人事と思っては読めなくなったことですが。
利益追求と親子関係…
どこかで違う方向で解決する道はなかったのだろうかとほんとに思わずにはいられない。
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作品のクオリティは最高だと思います。
ただ、個人的にはやはり“善人”が報われて欲しかった(甘いかもしれませんが・・)
三雲頭取が一番可哀相かも。
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最後は鉄平が会社をやめてしまう。それもお父さんが原因。そして親の愛もないと聞かれてしまった鉄平はすべて終わったようにはかなく自殺してしまう。お父さんもいろんな過去があった。いろんな思いで家族は暮らしていた。そのなかで一人立ち向かった鉄平の生きざまがかっこいい。
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日野図書館で借りた。
読むのしんどかった
共感できる人がいない…
やな奴ばっか
でも会話だけでその人の人間性を示す山崎豊子はすごい!
美馬の嫌味ったらしい感じとか
寧子ののろ〜い感じとか
一つの発言だけでこんなに表現できるんだ!と目から鱗。
やっぱ人間性は言葉の使い方に現れるのだなあ
オチにびっくりした。
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解説で、山崎豊子の小説が好まれるのは、最後は悪が勝つという、世の中の真実を書いているからでは、といったことが書かれていたのだが、妙に納得。
女性で、しかも、そうした権力機構で働いていたこともなさそうだが、こうした話を描くのがとても上手なのは何でだろうか。
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恐ろしいまでに時代を先見した1冊。難攻不落の金融業界の暗部に迫った著者の取材力に脱帽。登場人物のキャラクターも秀逸。
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都市銀行再編の波にもまれる都市銀行の頭取、万俵大介と、その息子で特殊鋼会社専務の万俵鉄平の対立を軸に進んでいく物語。
一見華やかな万俵一族。閨閥結婚によって反映していくはずであったが・・・。
結末まで面白く読めました。
3巻という大作なのに、なかだるみもあまりなくどんどん読み進められる作品。
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万俵大介は、大同銀行の専務と結託して、鉄平の阪神特殊鋼が不渡手形を出し、倒産へと追いやらされるさ中、上位の大同銀行との合併をはかる。鉄平は、大同銀行の頭取を出し抜いた専務と父親大介の関係を知るに及び、丹波篠山で猟銃自殺をとげる。帝国ホテルで挙行された新銀行披露パーティの舞台裏では、新たな銀行再編成がはじまっていた―。聖域「銀行」に挑戦した熾烈な人間ドラマ。
いやー
勉強になりますね♪
一般庶民には分からないことが多々あるってことでしょうかね???
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(「BOOK」データベースより)
万俵大介は、大同銀行の専務と結託して、鉄平の阪神特殊鋼が不渡手形を出し、倒産へと追いやらされるさ中、上位の大同銀行との合併をはかる。鉄平は、大同銀行の頭取を出し抜いた専務と父親大介の関係を知るに及び、丹波篠山で猟銃自殺をとげる。帝国ホテルで挙行された新銀行披露パーティの舞台裏では、新たな銀行再編成がはじまっていた―。聖域「銀行」に挑戦した熾烈な人間ドラマ。
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云わずと知れた木村拓哉主演ドラマの原作本。
都銀を中心に一大財閥を持つ『華麗な』万俵一族。
2人の息子は特殊製鋼の専務と都銀の課長。美しい3人の娘。
『華麗』に見える一族ではあったが、その内実は
それはそれはエグイものであった…
文庫本なのに全部合わせて2,000円以上してしまう圧倒的なボリューム感。
30年近く昔に書かれたにもかかわらず、金融情勢の内幕は、
本当に門外漢の女性が書いたのかと、信じ難いほどのリアリティと
迫力を伴う。
この作品で一番大きなテーマとなるのは、金融再編。
思えば、私が就職活動していた10年ほど前の時点では、
『都銀』というだけで10行以上あった。
しかも、拓銀が潰れるまで、銀行が潰れるなんてことは
ありえなかったし、仮にそのようなことがあっても、
今のように、当時の半分以下になってしまうなど、
全く想像もつかなかった。
それなのに、30年も前に、
こんな小説が世に出ていたというだけで、
私にとっては驚きだった。
山口豊子は、間違いなく、この大長編を書き上げる以上に、
その事前取材に遥かに多大な労力を割いたと思われ、
また、本作品が当初週刊新潮で連載されていたため、
冗長な部分も多い。(これは彼女の他の作品に関しても感じる)
しかし、金融再編を、これほどいち早くしっかり描いた小説は
他に知らない。
それにしても、あのドラマ。
細かい部分には、ツッコミどころも多かったのだろうが、
全体として、大河ドラマを髣髴させるキャストといい、
音楽といい、近年の民放の連続ドラマとしては、
稀に見る出来に仕上がっていたと、改めて思った。
特に、最後の高炉の煙をみんなで見つめるシーン。
北九州人としては、他人事に思えず、
思わずウルウルとなってしまったのだが、
原作ではあまり出てこなくて、少し拍子抜けだった。