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ドラマを少し見ていたせいか、鉄平=キムタクが主人公のような視点で常にみてしまい、大介目線で見れなかった。
鉄平が自殺したあたりで終わりにすればよかった気もするが、他の人物像を描くには続けるのは妥当か。解説にあったように、白い巨塔と同じく悪人が主人公で、かつ、ハッピーエンドではないところに面白さがあるきがする。
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うわー、ドラマを見ていなかったので結末にちょっとびっくり…。話の展開も残酷だけど結末も残酷だね。こんな本を読んだら官界、政界、銀行には行きたくなくなるなぁ。正直者や真面目な人間が失脚に追い込まれたり性格を捻じ曲げられたり自殺させられたりするような世界なんかで生きたくないよー。でも社会ってそういうとこなんですか?「企業発展のためには、肉親でも何でも、人間的なものを一切、犠牲にし、置き忘れてしまっていいものでしょうか、人間性を置き忘れた企業は、いつか、何処かで必ずつまづく時が来るというのが、私の信条です。」三雲頭取好き。
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以前、「沈まぬ太陽」を読んだがとても面白かった。司馬遼太郎と並んで国民的作家である。銀行家の万俵父の野望、非情さ企業家である万俵鉄兵の鉄作りのこだわりの対比が良かった。
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銀行と鉄鋼、どちらの業界も志望していた身として、
読んでいて面白かった。
大介も良いけど、ボクは鉄平贔屓です。
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3巻通読の感想。濃い作品。ブームになったという印象はあるけれどストーリーは忘れていた。
万俵一族の華やかさの裏にある悲しみとむなしさがテーマか。
万俵大介は妻妾同居の乱れ乱れた生活の上に子どもたちの結婚によって閨閥をつくっていく。長男鉄平がの最期が哀れ。
それにしても作品発表から30年近く経っているのに、銀行や企業と政界・省庁との駆け引きや癒着の構図は今もほとんど変わっていないのではないか。(あとがきには特定のモデルはないとわざわざ断り書きがあったが……)そこが驚きだ。
作成日時 2007年02月04日 09:46
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久しぶりに再読。
不毛地帯と連続で読むと久しぶりに山崎豊子ワールドへ入ってしまったw
やはり山崎豊子の作品は経済小説として秀逸。
子供の頃に大地の子を見て心が動かされたのを今でも覚えている。
父親の影響からか今でも氏の作品を年に何度か読み返してしまう。
大企業への就職を考え直すといういいきっかけを与えてくれた本。
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いよいよ完結です。
鉄平が自殺してからの短い間だけれど、ドラマに
ない話が奥深く、また後をひく感じでよかった。
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ドラマで一度見ていますが、改めて鉄平の死にはショックを受けます。
それまでずっと冷たい仕打ちをしてきた大介が、血が繋がっていたということがわかったとたんに自責の念に駆られるというのはらしくない気がします。
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昨年末にドラマの再放送を一気に見て衝撃を受けてから早1年。
ようやく原作を読みました。
去年と変わったことと言えば、自分の進路が決まったので、
登場するさまざまな銀行員の行動をまったくの他人事と思っては読めなくなったことですが。
利益追求と親子関係…
どこかで違う方向で解決する道はなかったのだろうかとほんとに思わずにはいられない。
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作品のクオリティは最高だと思います。
ただ、個人的にはやはり“善人”が報われて欲しかった(甘いかもしれませんが・・)
三雲頭取が一番可哀相かも。
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最後は鉄平が会社をやめてしまう。それもお父さんが原因。そして親の愛もないと聞かれてしまった鉄平はすべて終わったようにはかなく自殺してしまう。お父さんもいろんな過去があった。いろんな思いで家族は暮らしていた。そのなかで一人立ち向かった鉄平の生きざまがかっこいい。
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日野図書館で借りた。
読むのしんどかった
共感できる人がいない…
やな奴ばっか
でも会話だけでその人の人間性を示す山崎豊子はすごい!
美馬の嫌味ったらしい感じとか
寧子ののろ〜い感じとか
一つの発言だけでこんなに表現できるんだ!と目から鱗。
やっぱ人間性は言葉の使い方に現れるのだなあ
オチにびっくりした。
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解説で、山崎豊子の小説が好まれるのは、最後は悪が勝つという、世の中の真実を書いているからでは、といったことが書かれていたのだが、妙に納得。
女性で、しかも、そうした権力機構で働いていたこともなさそうだが、こうした話を描くのがとても上手なのは何でだろうか。
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恐ろしいまでに時代を先見した1冊。難攻不落の金融業界の暗部に迫った著者の取材力に脱帽。登場人物のキャラクターも秀逸。
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都市銀行再編の波にもまれる都市銀行の頭取、万俵大介と、その息子で特殊鋼会社専務の万俵鉄平の対立を軸に進んでいく物語。
一見華やかな万俵一族。閨閥結婚によって反映していくはずであったが・・・。
結末まで面白く読めました。
3巻という大作なのに、なかだるみもあまりなくどんどん読み進められる作品。