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見た目軟派で中身は硬派な一冊、「CPUの創りかた」
2003/10/23 01:10
9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S.Titilat.M - この投稿者のレビュー一覧を見る
「CPUの創りかた」とは、読んで名のごとくCPUを自作しようという本です。
パソコンの自作ってのはよく聞きますね。CPUやメモリ、マザボといったパーツを買い揃えて自作するパソコン、その中のCPUを作ってしまおうというのだからチャレンジャーです。
……って、ここまで煽っておいてなんですけど、この本で作るのは本当の基本的なCPUであって、3Dゲームがバリバリ動いたりするようなそんな高機能なCPUは作りません……というより、そんなのは一人では作れません。
「CPUの創りかた」では10個のICを使った手軽なCPUの設計を謳っており、これにより我々のパソコンに入っているCPUの極々基本的な動作原理を学んでいこうという壮大な話ですよ。
CPUの製作ということで、難解不可思議な数式が出てきたりものすごく高価な機器が必要になるかといえばさにあらず。
本書で製作するCPUについて、利用する数式は中学生の科学でも習うような簡単なものですし、使う道具も一家に一つあっても困らない半田ごてとテスターくらいのもの。
半田ごてにテスター、本書をあわせて買っても1万円しないかもしれませんよ〜。
これなら、ちょっと変わった趣味といってもよさげです。
「CPUの創りかた」ではCPUを設計する過程の中で、我々の周囲にある基本的な回路素子について簡単な説明が加えられています。
本当に簡単で、わかりやすいです。
CPUというのはデジタル回路な訳ですから、本書一冊で普通の人が「知ってたらちっと偉そうな顔ができる」程度のデジタル回路の基礎知識が身につきます。
と同時に、特に大学・短大の電気・電子工学科の1,2回生は本書一冊読んでおけば、とっても役に立つような内容・普通科高校では学ばないような電気の基礎が学べるのではないかと思います。
LEDの順電圧の説明や、スペックシートの読み方などが判りますよ〜。
須田都さんのイラストが実にかわいらしい(それだけにちょっと堂々と読みにくいかもしれない)「CPUの創りかた」ですが、軽妙で判り易い例盛りだくさんで話は進められていきますし、本書一冊であなたのPCの心臓部が理解でき、尚且つ殆どの人が知らない動作原理を学んだ上に、面白い趣味が手に入るわけですから、2800円(税抜)は安いと思います。
何より、本物の自作という人類の発展に大きく影響を与えてきた崇高で壮大な体験ができるので、読んでみてはいかがかと。
そうそう、大切なことなんですけど、エンジニアというものはトラブルは自分で解決するものです。
むしろ、ただ作るだけではなく、トラブルにアタックしていく根性がエンジニアの資質であると思いますよ。
そういう資質を学ぶ上でも本書はお勧めですし、老後の趣味にもお勧めですし、暇つぶしにもお勧めですよ。
でもまぁ、対象が高校生〜成人とあるので小・中学生の子どもにはちっと難しいかもしれません。
ゲーム機にはまっていて親子の会話をしてくれない子どもに向かって、かっこよく言ってみませんか、お父さん。
「なぁ、そういうゲーム機のCPU、作ってみないか?」って……株上がるといいですね。
ほんの少しの、こういう害のない嘘は許されていいんじゃないかと思います。
何よりそれで彼が一流のエンジニアへの道を歩き始めたら……技術立国日本の復興は「CPUの創りかた」から始まるといっても過言ではないでしょう。
ひさびさに作ってみようかと思わせる内容
2014/11/10 23:20
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投稿者:KIMBOO - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しく回路図を描いていなかったので、久々に何か作ってみようかと思い起こさせる内容です。
損はしないと思います。
以外とまとも
2013/01/21 16:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふぉ - この投稿者のレビュー一覧を見る
出版時点からこの本の存在は知っていたけど、表紙が気になって買うのを躊躇していた。
知人から「中身はなかなか」という話を聞いて買って読んでみることに。
内容は TTL IC を組み合わせて CPU の基本機能を実現するというもの。
本文に従って実際に組み立てることも可能だと思われるけど、
私は読んで検証したのみ。
CPU の基本機能について、概念は把握しているけど、
実際の回路例に関心がある人にお勧め。
ちなみに本文に表紙に似た挿絵がいくつかあるけど、気にならない程度。
しかけがわかりやすくて,比較的つくりやすそう
2010/09/14 23:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
まえから気になっていたこの本をやっと買った. 表紙をふくめて,あやしいイラストが何枚かはいっていて期待したくなる (?!) が,はずれた :-) NAND のような基本的なものを中心とする IC 10 個だけで一応動作する CPU がつくれる. 配線もそれほど複雑ではない. スキルは必要だが,ある程度,電子工作をつくった経験があれば,たぶんつくれるだろう.
メモリが ROM だけで,CPU からはかきこみができないところがちょっと機能不足だが,それをのぞけば最低限のしかけはもっている. この CPU をもとに,すこし変化させてつくることができればもっとよいが,そこまでできるひとはかぎられているのだろう.
内容紹介
2003/09/04 12:47
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投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、究極の自作PC本です。
PCの中枢、CPUを自作しよう、という無謀に、現在秋葉原などで比較的容易に入手できる材料で果敢にチャレンジするという、単にパーツを組み合わせる自作PCをあざ笑うかのようなディープなマニア本。
実際に作らない人も、読み物としてもタメになること請け合いです。
■目次構成
Chapter1 はじめの一歩のその前に
1−1 ココロの準備
1−2 装備の点検
Chapter2 LED
2−1 とりあえずLEDの点灯方法
2−2 もうちょっとだけ真面目に考える
Chapter3 デジタル回路の基礎の基礎
3−1 74HCシリーズ
3−2 簡単な論理回路
3−3 実際の回路
Chapter4 リセットとクロック回路
4−1 リセットとスイッチ
4−2 クロックジェネレータ
Chapter5 ROMを作る
5−1 ROMというのは
5−2 ROMの回路
Chapter6 CPUの設計準備
6−1 CPUの仕様
6−2 機械語とは
Chapter7 1bitCPU(らしきもの)
7−1 フリップ・フロップ
7−2 1bitCPU
7−3 切り替えスイッチを手に入れた我々が次に目指すもの
Chapter8 ALUとプログラムカウンタ
8−1 ALU
8−2 プログラムカウンタ
8−3 I/Oポート
Chapter9 命令デコーダ
9−1 命令デコーダのお仕事
9−2 デコーダの設計
Chapter10 全回路図
10−1 回路図について
Chapter11 動作確認
11−1 最初は部分的な確認
11−2 プログラムの実行
11−3 もう少しマトモなCPU
索引