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ユリシーズ 1 みんなのレビュー

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みんなのレビュー22件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (8件)
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  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)
21 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

大兄,ユ,ユリシーズが文庫でこの値段ですぞ。これを買わないで何を買うって言うんですか。

2003/11/06 23:21

14人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:respondeo - この投稿者のレビュー一覧を見る

ほんの数年前,本書がはじめて集英社から出たとき,文学少年だったぼくは本書が陳列された書店の棚の前を,羨望のまなざしとともに徘徊したものだった。三冊で,1万2000円(と税)。それは,明らかにひとつの本に費やす値段ではなかった(と税,は今より安かったが)。

それが,だ。あなた。デフレだかなんだかしらないが,文庫になって,一冊1200円だということだ。これは凄いのだ。集英社はエライのだ。この本一冊必死で翻訳することを考えてみればタダみたいなものではないか。なにせ『ユリシーズ』の英語は難しいのだ。下手すると本当に死ぬかもしれないぞ。そうでなくても,英文学研究者になってそのまま御陀仏かもしれないのだぞ。

それが,だ。あなた。デフレだかなんだかしらないが,文庫になって,一冊1200円で,しかも単行本についていた詳細な「註」は,そのままちゃんと残っているのだ。凄いのだ。この註がまた半端ではないのだ。当時のダブリンの様子からトマス・アクィナスの『神学大全』まで何でも載っているのだ。ほとんど,偏執狂なのだ。なにせ『ユリシーズ』の註釈はたいへんなのだ。下手すると本当に死ぬかもしれないぞ。そうでなくても,英文学研究者にそのまま御陀仏かもしれないのだぞ。

それが,だ。あなた。デフレだかなんだかしらないが,文庫になって。一冊1200円で,しかもなんと内容は同じなのだ。涙が出る。凄いのだ。感動なのだ。買うしかないのだ。

註:内容については何もふれなかったが,一言で言うと,登場人物たちがのべつくまなく,おしゃべりをしたり,蘊蓄をたれたり,エッチなことを考えたり,まあ,そこらへんのきみやぼくと同じようなことをえんえんえんえんと続けている小説なのだ。とにかく,えんえんえんえんえんと続くのだ。筋なんてどうでもいいのだ。で,それが面白いかって,面白いのだよ。

集英社はエライのだ。

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紙の本

正に偉業──100年前に為された,cutandpaste,そして,remix。

2005/10/21 15:59

11人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:phi - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この作品は 100 年前の文学におけるヒップ・ホップですね。全体を通じて流れる“ビート”に当るのが『オデュッセイア』で,その上に,多種多様な文学・思想・ノイズなどが,サンプリングされ,載せられています。今思い付く所では,大友良英のや David SHEA の作品とのアナロジィを感じますね。又,各章,文体ががらりと変えられている,という点では,18 人の MC たちによるマイク・リレイ,と考えることも出来ます。現在では,サンプリングも当り前の手法ですが,1 世紀も前にそれを,発想し,実行したジョイスは正しくパイオニアです。リアル・ヒップ・ホッパですね。
 後,真剣に本作品に取り組みたい,と考えるのでなければ,必ずしも,前以て『オデュッセイア』を読んでおく必要は無い,と思います。しかし,『ダブリンの市民』と『若い芸術家の肖像』──これら 2 つは必読でしょうね。■

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紙の本

素晴らしい訳業

2023/06/18 21:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mori - この投稿者のレビュー一覧を見る

ジョイスの言葉遊びは、この作品の魅力の一つではあるが本質ではない。日本語でユリシーズを読む意味はないと言う人がいるが、その人たちはジョイスの天才をその言葉遊びのみに帰している愚鈍な読者である。彼の天才は言葉の音で遊ぶのみならず、それが持つイメージを自在に操るのである。その結果として彼はどうってことない日常を、ダブリンの平凡な日常を比類なき芸術に昇華している。この翻訳がユリシーズを100%日本語で表現できているとは言わない(勿論翻訳でそんなことはできない)が、最初から最後まで正確に訳されており、隙のない注釈が付いている(注釈が嫌なら無視すれば良いだけの話である)。このような世界が誇る作品を、優れた日本語で読めるということに我々は感謝すべきと思う。
ちなみにだが柳瀬さんの訳で読むのも非常に面白い。どちらにせよ、ユリシーズの魅力は、日本語に変換されようと、一向に減じる気配を見せないのである。やはり、至高の芸術作品と言わざるを得ない。

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2005/05/22 16:02

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2009/01/24 01:40

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2010/07/12 01:21

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2010/07/09 11:14

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2010/08/31 00:06

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2011/01/08 19:31

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2011/04/28 13:50

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2012/05/07 11:39

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2013/03/03 21:01

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2013/07/26 14:41

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2014/05/16 23:44

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2014/12/14 22:01

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