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ドラゴン桜 1 (モーニングKC) みんなのレビュー
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高い評価の役に立ったレビュー
29人中、20人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/08/05 10:33
マンガの新境地を開拓!空前にして、おそらく絶後?受験競争ルネッサンス時代の到来を告げる歴史的マンガが、ついに登場した!
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
マンガは大きく分けてスポーツ根性もの、恋愛もの、友情もの、人生哀歓もの、ギャグ、社会批判などのカテゴリーに分類できるが、この受験ノウハウものというマンガは今まで存在しなかった。そしてマンガ界では一発ヒットが出ると類似商品がわんさかでてくるが、この受験ノウハウものでは類似品はおそらく全くヒットしない。東大受験だからこそ盛り上がるのであって、これが京都大学バージョンだの、一橋大学バージョンだの、早稲田だの慶応だのとやってもおそらく見向きもされないだろう。その意味で三田紀房さんの着眼点は素晴らしいし、このマンガはおそらくマンガ史に残る記念碑的作品となるのではないか。絵が下手だの汚いだのと悪く言う手合いがいるが、そもそも読者の大半は東大受験のノウハウ吸収が目的なのであって、絵の巧拙なんかどうでもいいと考えている。これは漫画日本史シリーズが絵が下手にも関わらず延々と時代を超えて売れつづけているのと同じだ。要するに読者は漫画として本書を読んでいない。ノウハウ本として読んでいるのだ。
それにしても、なぜ今東大受験なのだろう。その答えは至極簡単であり明解だ。それは「大学受験こそ、今の日本に残された唯一の平等」だからなのだ。一流大学にさえ受かれば、中学高校で不良してようが万引きで逮捕暦があろうが、親が馬鹿だろうが貧乏だろうが関係ない。一流の日本人として見なされ遇される。だからこそ日本では受験競争が過熱し盛り上がる。英国のような階級社会では一流大学は上流階級のための教育機関であり、労働階級がオクスフォードだのケンブリッジだのに入っても「場違い」なだけで、それで「成り上がれる」わけではない。だからベッカムのような貧乏な労働者階級出身者はサッカーくらいしかやることがない。ここに日本が英国に比べいまだに高い活力を維持し高い競争力を維持している理由となっている。既に350万部以上売れていると言う。教育熱心な家庭の多いエリアでは本書は店内の一番目立つ場所に平積みで置かれている。日教組は何とか受験競争をやめさせ日本の教育水準を破壊しようと努力してきたが、民衆の前にその階級闘争路線は全く無意味であったことがここに証明された。これからの30年は受験勉強ルネッサンス時代として位置付けられることになるだろう。そして「ドラゴン桜」こそ、この来るべき受験競争ルネッサンス時代の到来を告げた嚆矢と位置付けられることであろう。
低い評価の役に立ったレビュー
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2004/11/23 23:25
いかにもモーニングのマンガです
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
少子化の時代を迎えて、昔に比べて進学とか受験というものが変わってきているとは聞いている。睡眠時間が四当五落とか三当四落とか言っていたのが嘘のようだとか。入学試験の内容や方法もずいぶん変わった点もあり、子どもに自分の頃の経験を話しても通用しないということとか。それでも、やはり受験勉強と言われるものがあり、進学塾は流行っているし、いったい何が変わって何が変わっていないのか、よくわからない。
と思っていたら、このマンガだ。私の住んでいる地域の某進学校で密かに(?)ベストセラーらしい。学生だけでなく親までも知っているし、この第1巻にはあまり出て来ないが、この作品に出てくる参考書などを順に買い漁っていくという話も聞いた。そうか、やっぱりこうまでして東大を狙おうと思うんだね、という感じだ。
話は三流の経営難の高校の再建に乗り出した弁護士が、三流高校生を東大に合格させると豪語し、そのための受験テクニックを披露していくというもので、そこに話に乗ってきた二人の高校生のそれぞれの家庭の事情や弁護士自身の野心が絡んでいるのだろうというところがこの第1巻で語られていく。そういう意味ではこれはイントロダクションで、第2巻以降に期待(?)すべきなのかもしれない。だが、当面語られている受験テクニックはことさら新しいものでもなさそうで、昔の予備校でもこれくらいのことは言っていたよなあと思う。むしろ話をおもしろくさせそうなのは高校生の家庭の事情だが、それぞれの家庭の事情だけではたして東大を目指そうと本当に思うのだろうか。なんだか説得力に欠けるというか、ありがちな話のようにも思える。
これで絵がきれいならば許せるが、いかにもモーニング系といった画風で、少々読みにくい感じもする。
モーニング系ということで言うならば、ある意味で現代社会の問題を取り上げているという点でもいかにもモーニングらしいマンガだ。