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紙の本
おちこぼれの吸血鬼?
2005/06/11 15:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:関東蒲公英 - この投稿者のレビュー一覧を見る
真紅果林は普通の女子高生として生きているけど実は先祖代々吸血鬼の一族。
この世界では吸血鬼は成長すると昼間行動する事が出来なくなって夜の世界で人々の血を吸いながら生きて行くようになるはずなのだが、果林は夜目も利かないし、暗いところが怖い。吸血鬼風の趣味もない気弱な普通の女子高生なのである。
一般的に昼間動き回れる吸血鬼というのは高次の吸血鬼で尊敬されるべき存在なはずだが、この世界の場合、果林は夜活動出来ないし、何より人間の「血を吸わない」。兄妹からも「おちこぼれ」扱いされ、夜の世界にしか生きられない両親の頭を抱えさせている。
血を吸わないだけならともかく、果林にはさらに吸血鬼としてちょっとあり得ない不思議な「体質」があり、その体質がこの作品の風変わりな部分でもある。小説等の他メディアの紹介で既にお気づきの方も多いと思うが、一応その「体質」については是非読みながら楽しんで欲しいという事にしておこうと思う。
そんな彼女の不思議な「体質」をさらに刺激してしまう不思議な同級生雨水健太と出会って物語は進んで行く事になる。他メディアへの進出も著しい人気シリーズの第一巻。興味を持った方は是非読んでみて下さい。
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