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紙の本
上泉伊勢守について
2006/01/08 17:04
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
北上次郎さんが、絶賛していたので、読んでみました。
最初は、「バガボンド」関連から、着想を得て書いた小説だと
甘く見てたのですが、
全然違う、大傑作でした。
大きく、全体を三つに分けて、
最初のパートは、剣豪の修行の修道小説で、
ここが、驚きなのですが、
真ん中のパートは、
なんと合戦あり、巧みな外交戦ありの、戦国武将小説なのです。
このパートも大変良く出来ていて、ここだけ独立させても大変面白いです。
元々、上泉伊勢守は、小さな戦国武将の次男で、病弱な長男が家督を継いで、
上泉伊勢守は、そのボディガード位の感覚で、若きころ剣の修行をしていたわけです。
ところが、長男が若く死んでしまうことで、
上泉伊勢守が、家督を継ぐわけです。
そして、生き残りの為の、外交戦、戦をしなければいけないわけです。
そして、このパートの最後にボスキャラとして、武田信玄があらわれます。
で、最後のパートは、剣豪の対決もので、
迫真の大一番が待っています。
「バガボンド」で、みなさん良く知っていると、思いますが
上泉伊勢守は、宮本武蔵や、槍の宝蔵院の胤舜の世代の、二つ位上の世代になります。
この胤舜の師匠の胤栄と「バガボンド」でも扱っていましたが、
試合(殺合とも、書くそうな)を、するのですが、
このとき、胤栄は絶頂期ですが、上泉伊勢守はもう既に
中年の剣豪としては、少し下り坂をむかえています。
この試合が、本書のラストの大一番になっています。
又、もう一人のカリスマ、塚原朴伝も、この上泉伊勢守より、
微妙に世代が、上で、
又、若き上泉伊勢守と、中年期の塚原朴伝が試合を行っています。
ここから、先は「バガボンド」で読んだのか
本書で読んだのか、もうごちゃごちゃになっているのですが、
一つのことに打ち込むことの凄さと素晴らしさを、謳いあげています。
剣一つで、人を生かしも殺しもし、
「剣とは、そんな小さい物かね」と、
(この辺は、本書)
「わが剣は、天と一つ」
(この辺は、「バガボンド」
と、。
しかも、驚くべきは、本書は著者、海道竜一朗のデビュー作だと、いうことです。
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