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本を読んで、命の大切さ、親の愛と子供の自我の成長を感じました。
お父さんとお母さんにもらった命です。大切にしましょう。
以下紹介文
少年が4歳のときに死んだ父親からの手紙が、古いおもちゃのスポーツカーの中から見つかったことから、15歳になった少年は、大宇宙の謎にさらされます。
死んだ父が少年に残した重大な問いかけに、少年はどう答えるのか、父が求めてやまなかった命への渇望の目指すものはなんだったのか?
「ひとりの命の重さ」がとても軽くなってしまったように感じられる現代社会において、若者にぜひ読んでもらいたい、ゴルデル渾身の1冊。
こんなにすばらしいお父さんと結婚したのに、再婚するとは
納得できないかな
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この人の作品は全て読んだわけではないけれど、この本を貫く一つの思想のようなものはとても好きでした。
亡くなった父親が息子に残した物語の結末、オレンジガールとは誰なのか、息子に問いかける質問等気になることばかりで先がただただ気になった。
歳を重ねてからもう一度読んでみたいと思った。
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この作品で魅力的なのはなんといっても「パパ」の世界観だ。かなりの空想癖持ちで架空の物語を作る名人、根っからのロマンチストで夢想家。そんな彼が恋したお相手が「オレンジガール」。彼が「オレンジガール」について様々に考察という名の妄想を膨らませるシーンでは思わずくすりと笑ってしまった。
世界の輝きをだれよりも愛していた「パパ」にとって、死ぬことは何よりも悲しいことだった。死とはこの素晴らしい世界を、大切な人々を残して永遠に去ることだから。
11年前に死んでしまった「パパ」からの手紙。「生きるって素晴らしい」そんなメッセージとともに「生きるってどういうこと?」という問いかけをも含んだ物語。
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まっすぐにいい話。
小さい頃に死んでしまった父親から、少年に手紙が届くという設定。
そこには、オレンジガールの話が・・・。
テーマは、家族のつながり。
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オレンジガールの存在はスリリングで魅惑的。しかし、その種明かしは込み入ってはいない。本書の目的は謎解きではないからだ。科学の進歩に対するワクワク感。それに反して、近代以前に戻って、世界を感じてみる重要性。連綿と続く生命の流れの中で、自らの生きる意味を探り当てる。
・同じオレンジは二つとない。
・自然は奇跡。世界は物語。人が別れを告げるのはこの世界であり、物語なのだ。そして自分がほんとうに好きなごく少数の選ばれた人たちなのだ。
・ぼくはたんにこの世界を失うだけじゃない。自分自身を失う。永遠に。
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亡くなった父親から受け取った手紙には、謎の女性オレンジガールとの出会いと幸せな日々についてが語られていた。このオレンジガールとは一体誰なのか?
この本でいちばん大事な問題は、オレンジガールが誰なのかではなく、手紙の最後に父から息子に問われる二つの質問。これは息子ゲオルグだけの問題ではなく、この宇宙に生きる全ての人間にとって重要な問題。あなたならどう答えますか?
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出だしと終盤は面白く読めたけれど、途中はちょっと読みづらかった。「カードミステリー」が面白かったので、同じ作者の本をと思って手似とったけれど、これはちょっと私にはいまいちだったかな。。訳のせいかもしれませんが。
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フリマで50円で購入した本!
親子の物語。精神論的な部分がかなり多いけど、親と子のつながりはとても理想的な内容でした。
こんな親子なんて素敵だな。と、
また、こんな夫婦もとても素敵だな。と思わされる一冊。
途中どんなんなんのか!?ストーカーの話か!?と、混乱させられます。このあたりは、日本と諸外国の感覚の違いなのかなぁ?と、思い込みの激しい主人公に同意はできない感じ。
情熱的すぎる。笑でも、子供を持つ親や15歳くらいからのの子供も読んでほしい一冊です!
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オレンジガール。タイトル通り、オレンジを大量に抱える少女は一体誰なのかという謎を亡き父と探る少年の物語。
タイムカプセルのように届く手紙を、自分の感想や想いを挟め読み進めていく少年の様子が描かれている。
哲学を学ぶための少し手前の段階の本ではないかと思うが、父親のユーモアを交えたために考えることが回りくどく書かれ個人的には読み進めにくかった。
読み終えると、ああようやくすっきり終わった、とはなる。
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11年前に死んだ父親が遺した手紙。その中にはオレンジガールとのふしぎな出逢い、そして息子へのある問い掛けが書かれていた。
父親の手紙にそれを読む息子の想いを交えて展開されます。4才の時に死に別れ、記憶も曖昧になる父親のことが自らの記述で書かれているものを、15才となった今読む。それだけでも大きな衝撃でしょう。しかもそこにはオレンジを山のように抱えていた謎の少女との出逢い、正に恋は盲目と言うしかないような心の動きが妄想たくましく書かれていたのですから。
しかしそんな父親の姿を通して、自分があることを感じ、父の自分への愛を感じる。そして問われる最後の命題。幼い息子と愛する妻を残して死にいく自分の運命を鑑みて抱く気持ち。そこから導き出される答。それは個人的でありながら普遍的なものとして読み手に訴えかけるでしょう。
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先日、冬の天文台に子供と行った時、木星の揺れる画像を見せながら係員が話したハッブル望遠鏡の話。そうか、あの空に浮かぶ望遠鏡がハッブルだったのか。
星が見せているその姿は、遠い過去の姿。ずっとずっと昔に輝いた、その光が遠い距離を超えてやって来ている。
誰にでも訪れる死。その後はどんな風になるのだろう。残した子供は。
先立った親からの手紙。そんな設定では、多くは残した子供への愛や、なんらかの秘密が語られる。この作品では、それは問いかけ。死と生についての質問。小さい子を残して死に行く父親からの問いかけは、自分に投げかけられたらどう答えるだろう。すぐに楽観的な答えはだせそうにない。
読んでみて、じっくり考えてほしい作品。
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実は別の本と勘違いして読み出したのですが、カードミステリーもお気に入りだし、楽しく読めました。
ティーン向けではありますが、生きるということ生かされているということ、生まれてきたということ、どう生きていくのかについて考えさせられます。
それにしても、パパの空想というより妄想が凄すぎて親近感w
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15歳の主人公ゲオルグは、おもちゃの車の中に残されていた、11年前に病死した父ヤン=オーラヴからの手紙を受け取る。
それは父親が、未来の息子に向けて託した、オレンジガールの物語だった。
謎めいたオレンジガールと、少々空想癖の過ぎるきらいのある若き日の父。
父は息子にある問いを投げかけようとするが、その質問はなかなか発せられず、長い紆余曲折を経て、最後の最期に問いかけられる。
人によっては、この紆余曲折をまだるっこしいと感じるかもしれない。
しかし、このオレンジガールの物語という紆余曲折こそが、物語の醍醐味であるとも思う。
父ヤン=オーラヴは、人生は物語であると言っていた。
手紙にしたためられた父の生涯は、物語そのものだった。
ハッブル宇宙望遠鏡は、120億年かなたの銀河の撮影に成功した。
宇宙が生まれて150憶年。
ハッブル宇宙望遠鏡は、120億年前の宇宙の光を地球に届けたことになる。
父親はこの望遠鏡を「宇宙の目」であると言った。
まるで父の手紙そのもののようだ。
父の死の11年後に届いた、父の目によって捉えられた物語、父の人生。
この物語で魅力的なのは、父の独特な世界観と、時間を超えた父と息子の交流だが、もう一つ、強く惹きつけられたのは、母親の再婚相手ヨルゲンだ。
ヨルゲンは難しい立場を辛抱強く、そして賢明に振舞っている。
それを主人公ゲオルグがおおむね好意的に捉えているのが、この物語を味わい深いものににしていると感じた。
ヨースタイン・ゴルデルは「ソフィーの世界」で有名だが、昔読んだ「カード・ミステリー」も素晴らしかった。
今回この物語を手に取ったのは偶然だったが、「カード・ミステリー」に通じる面白さがあったと思う。
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大好きな作家さんが影響を受けた本。
読み始めと読み終わりで本に対する感じが大きく変わります。
読後感がとても爽やかで前向きになる哲学書って感じがします。
私も授業で似たようなこと言ってるかも、ってカッコつけさせてください。
少し毒を効かせた物語性もあり、一気に読めました。
今日もまた良い本に出会えてしまった!
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この秋、何十年振りかで同期会を行った。
その時、ORANGEGIRLという謎かけに嵌ってしまった。
調べてみると、カンボジアでオレンジを売る女性の事を言うらしい。
他にコミックもあるみたい。
正確には、ノルウェー語なのでオレンジガールではないが、ソフィーの作家が邦訳でオレンジガールと言う本を書いていることを知った。
何か
ライ麦畑でつかまえて
と言う小説を読んだ頃のノリで読み始めた。
半分程読んだところで中だるみだ。
この父親って誇大妄想?夢想家?
亡くなったのは病気?メンタルな病気で自殺?
何て事を考えて、少々時間を置きたくなった。
つまりオレンジガールは君の母さんだよ。
ってオチなら許せるけど。
年内は積んどくかな。
新年の行事を滞り無く終えて、再開した。
108ページの記載で
六十八キロメートルを三十分かけて走った。
平均時速はおよそ時速二十八キロメートルと
いうことになる。
と書いてある。
ハッブル宇宙望遠鏡は時速二万八千キロメートルで千倍早いとある。
記述の通りなら蒸気機関車の時速は136キロメートルになる。
ベルゲン鉄道に乗ったことがあるが、そんなスピードは出してなかった。
68キロメートルは、単位の記載ミスか?
ここで、多分原本ではなく、訳者が間違ったのか?!
と思ってしまう。
興醒めで〜す。
で、また少し興味が失せた。
鏡開きも済みまた読み始めた。
ヴェロニカ !
ここら辺りからまた読むスピードが速くなってきた。
ママの名前はなんだったっけ?
ネタバレは非常識なのでやめておいて、
読後感は爽やかで良かった。
ORANGEGIRLの何故賭けをした人は、
多分自分を本書のORANGEGIRLになぞらえたのだ!
と勝手に解釈して、
謎解きも無事に終わったのだった。
めでたしめでたし。