投稿元:
レビューを見る
著者が選んだ、向田邦子、安井かずみ、岡崎京子などをはじめとする作家や作詞家、そして知らない世代の文化人や芸術家のエッセイを集めた文庫です。1970年代頃の若い女性達には、女性力を認知させる前の時代なりのエネルギーがあるのを感じた。抱腹したのは平野レミさんの頁です。昨今TVでお見受けする口調にかなり近いし中身も面白かった。近代さんの着眼点には独特な何かを感じます。表紙も宇野亜喜良さんの作品であり印象的です。
投稿元:
レビューを見る
すてきな、そして力強い女性たちのエッセイ集。
自分の哲学を持ち、人生を歩んでいける女性ってやっぱりかっこいい。
なかには、その考えには共感できないっていう人もいたけれど、それでも自分の哲学をもって日々をくらしているっていう姿には素直に見習いたいと思う。
それぞれの著者の写真が載っていたけれど、みなそれぞれの輝きをもった味わい深い顔をしている。こういう顔ができる女性でありたい。
投稿元:
レビューを見る
平野レミさんのハイテンションエッセイが好きです。
レミパンだけじが彼女のアイデンティティーじゃないんです!!
投稿元:
レビューを見る
乙女心には、永遠に少女でいたいという気持ちと、素敵な大人になりたいと思う気持ちが両方あるものです。そんな乙女のお手本になる、大人の女性たちによって書かれたエッセイがたくさん詰まっているのがこの本です。
今よりも、女として社会で生きることがずいぶん、もしくは少し困難だった時代に、自分らしさを失わず、夢をあきらめず、女であることにもきちんと向き合った個性と知性にあふれる女性たち。私たちの乙女生活も、彼女たちの存在がなかったらありえなかったのではないかしら。尊敬と敬愛の気持ちを抱かずにはいられないたくさんの先輩乙女に出会える。なんと贅沢な文庫でしょう。
一番のお勧めは水森亜土ちゃんと吉行淳之介先生の対談です(47P)。百戦錬磨の大先生を前にしても、全くペースの崩れない亜土ちゃんのかわいさとかっこよさ、もちろんのこと全然負けていない淳之介先生。胸がドキドキ、そして大爆笑の傑作対談です。
投稿元:
レビューを見る
女性著名人のエッセイ集で、出典は昭和の古本から。ぶっとんでて素敵なエッセイばかりだし表紙の絵も綺麗なので、何人かの女友達にプレゼントした。
シリーズ化熱望!!
投稿元:
レビューを見る
意外にも感心?してしまったのが黒柳徹子「ニューヨークの仔猫ちゃん」。長くTV界で生き残り続けている人は、やはり心構えも吸収の仕方も違うものなんだな、と。40年も前の文章を読んで、納得するのだった。
投稿元:
レビューを見る
さて、「レディー」と「おんなの子」あるいは「少女」、はたまた「女子」の違いとは……?29人のレディーによる、29様のレディーのためのエッセイ・アンソロジー。目次に配されたポートレイトが、なんとなく嬉しい。巻末の書誌も写真付き。こういったあたりが少女趣味?(貶してません、褒めてます)。既に亡くなった人や健在の人まで、生年も様々だから、「キャリア・ウーマン」とか「フェミニズム」といった言葉のニュアンスもまた様々。採られている文章の量も様々なので(2頁から数十頁まで)、一概に比較はできないのだけれど。やはり向田邦子の男の手に関する観察眼はすごい、と思い、富岡多惠子、鴨居羊子、熊井明子、矢川澄子、朝吹登水子、などには読ませられ、あ、それから平野レミもさすがの勢い。そうだ、鴨居羊子コレクション、なんていうものを「いつか読もう」と思って仕入れてあったのだ、この冬の読書はこういう路線でいこうかなぁ、などと思い、そういえば特にこの数年、私は圧倒的に女の人の書いたものをたくさん読んでるなぁ、と思い当たり、「それはなぜ?」と考えてみたり。
投稿元:
レビューを見る
解説にも書いてあるとおり、女性のエッセイ集ではなく、どちらかというとレディーのエッセイ集。女性らしさを失わなくて、可愛くて、でもしっかりしてる女性たち。80年代特有の文章には受け付けないものもありつつ、向田邦子、黒柳徹子の文章は面白く読めた。
投稿元:
レビューを見る
すがすがしくて、背筋の伸びるようなアンソロジー。これはいいセレクトだ。
その発表当時には、眉をひそめるような文章もあったのかもしれないが、どれも真摯だと思う。
「レミパン」の平野レミさんや小森のおばちゃまの半自伝とか特に面白かった。それにしても嫁に行く時に何冊か岩波文庫を持っていく、という時代があったんだねえ。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。「なるほど」と思うものから「これは合わない」と投げ出したくなるものまで、いい意味で多種多様なエッセイでとても楽しめた。
どの作家にも共通しているのは、堂々としていて、生き生きとしていること。これだけでも、読んでいて元気がもらえたし、女性としてステキだなーと思えた。
投稿元:
レビューを見る
近代さん編集による、女性29人のエッセイ集。同じ女性として20年前の先輩方の心情に触れられたと感じて、読めてよかったと思いました。
その中でも印象強かったのは、やはり黒柳徹子さんのエッセイ。人気絶頂の中で休養をとり1年間アメリカに行っていた、ということをこの本で初めて知りました。
本文の中では、アメリカのジェンダー観にも触れられていて、
「アメリカってのは、行くまでわからなかったんだけど、女の立場が弱いからなのね。アメリカの女の人が強い、強いっていわれるのは、結局、立場が弱いからなのね。(一部抜粋)」
と言及していたのが印象的でした。
フェミニズムを主題とした学問は最近になって発展したものと思っていたのですが、この頃からすでに台頭していたのですね、、、。現代でもこのようなエッセイがあったら、ぜひ読んでみたいです。