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バーンロムサイ(HIV母子感染で親を亡くした、またはやむにやまれぬ事情で親や親戚と暮らせない孤児が生活する施設)の立ち上げと運営をされている名取美和さんを描いたノンフィクション作品。
幼少期から現在までの人生、バーンロムサイと関わることになった経緯、バーンロムサイでの日々。人生どうなるか分からないとはよく言うけど、これほどまでにエネルギッシュに、使命感を持って、生きている方がいるだろうかという印象。かと思えば、か弱くて繊細で心配性な一面もあったりして、途端に親近感を覚えたりもする。強い。弱い。きっと人間はみんなその両面があるんだと改めて感じさせてくれる。
バーンロムサイに隣接されたゲストハウス・ホシハナビレッジ滞在中に図書室で借りて読み、読了。読む前はバーンロムサイを見てみたいなんて軽い気持ちで思っていたけど、読んだら見学なんてするもんじゃないと思った。バーンロムサイは子どもたちの生活する場であって、人の目に晒す場ではないんじゃないかな、と。ゲストハウスに泊まり、グッズを買って、もしくはバーンロムサイ支援会員になって支援すれば十分じゃないかと。またいつか泊まりに行きたい。