紙の本
麻薬常用者としての自身の生き方を描いたアメリカ作家バロウズの自伝的作品です!
2020/06/04 10:16
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、アメリカの小説家で、1950年代のビート・ジェネレーションを代表する作家の一人ウィリアム・シュワード・バロウズ二世による作品です。同書は、1953年に発表されたもので、バロウズの薬物常用者及び取引者としての自伝的小説とも言われています。「ジャンキー」という表題そのものが、回復不能の麻薬常用者を意味し、それは著者自身のことでもあるのです。バロウズの生き方を自分自身で描いた驚愕の書です!
紙の本
ジャンキーの生き方
2018/11/27 19:23
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投稿者:ふりかけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
バロウズのジャンキー生活をビートの感覚そのままに綴る作品。麻薬もまた生き方の一つである。という考えの是非はともかく、ジャンキーとはどんな存在か、ありのままに描き出される。
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「裸のランチ」などに比べるとカット・アップ(切り刻んで繋ぎ合わせる)やホールド・イン折りたたんで繋ぎ合わせる)を用いていないため読みやすい。コラージュ的手法から得られる快感を味わいたい方には物足りないかもしれないけど、バロウズを深く知りたければおすすめ。
妻をウイリアム・テルごっこで殺してしまったジャンキー作家の珠玉の一冊。
こちら側とあちら側の違いを体感できるかも。
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ジャンキーの自堕落な情けない生活ぶりを赤裸々に綴った本 バロウズってちゃんと働きもしないでだらだらした生活を続けて挙句の果てに酔って銃でウィリアム・テルごっこして女房を撃ち殺して それで書いた本がみとめられて文化人なんて許せねえな!!とか思ってしまいますが なんともこれが憎めないオッサンで(笑) よくもここまで自分の情けなさを淡々と書けるなぁ バロウズが南米旅行中ギンズバーグとやりとりした書簡集の本もちょっと読みましたが バロウズの手紙はそのときの自分の気持ちとか旅で出会った出来事、人が生き生きとはっきり描かれてギンズバーグの手紙よりだんぜん面白かった ちなみにバロウズが妻を撃つまでのことを描いた「バロウズの妻」という映画があって バロウズにあの「24」のキーファー・サザーランド、妻にコートニー・ラヴ あと「処刑人」のノーマン・リーダスがからんでますが 映像がきれいでした(笑)
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筆者は麻薬中毒者=ジャンキー。ジャンキーの生活を淡々と綴る。事実の描写のみで綴っている感じは、『異邦人』と似ているかもと思う。そのテンポが心地よい。いい感じだと思うので、★4つ。
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『裸のランチ』ビート文学の始祖ウィリアム・バロウズが<回復不能麻薬常用者の告白>というサブタイトルで書いた最初の小説。というか体験記やエッセイに近い感じ。
カットアップで書かれてないし、とっても読みやすい。
河出書房の文庫より、思潮社の方のシルバーの装丁がいいよ。
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バロウズのエッセイ、自堕落なドラッグ漬けの生活を淡々と綴ってる、他の作品より比較的読み易い。
デビュー作にして彼の代表作。
ビートニク文学!!
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うん、、おもしろい?
個人的にはあまり入ってこなかった作品だった。
楽しみにしていただけに残念だった。
ロストジェネレーションてこんな感じなのか?
でも、もっとビート作品読むぞー!!
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イケナイことへのあこがれ
著者自身の経験からなる禁断症状の描写、ハイになったときの感覚の描写がリアル。内容はどうしようもない自伝的小説だけど、そういうのに憧れる時期があった。あるよね。あるんだよね。
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麻薬常用者じゃ書けない(バロウズ自身もモルヒネ常用者だった)、'...of Junky, for Junky, by Junky' 的小説。
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ジャンキーは救いようのないクズになることを自分によしとして生きるしかないんだけど、その境界線を越える瞬間というのはどういう心理なんだろな。もともと悪趣味が災いしているのかもしれない。
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(おそらく)飾りも誇張も無い、淡々と語っているだけの麻薬体験物語で、街から外へは動かないロードムービー的な話。
物語に“落ち”が欲しい人には向かないですね。
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麻薬中毒者の禁断症状を具体的に、かつストレートに書かれており、麻薬中毒者を取り巻く環境も、それはそれは。
これが処女作で、他のバロウズの本はもっとひねりのある前衛的な文体らしいので、他のバロウズの本も読みたくなった。