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老兵は死なず 野中広務全回顧録 みんなのレビュー

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紙の本

野中広務氏のさらなる発言を期待する

2006/09/12 03:45

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この人の政治家として姿勢、政界の中での態度、そして政界引退時の身の引き方など、けっこう惹かれるところがある。政治家としての気概より自身の保身にばかり熱心な今の政治家たち、自分自身の信条・価値観など持たず、ただただ強い者になびくことでしか自分の居場所がつくれない今の与党政治家たちに比べれば、なんと骨のある政治家らしい政治家であろう。
 「この法律が沖縄県民を軍靴で踏みにじるような、そんな結果にならないように。そして古い苦しい時代を生きてきた人間として、今回の審議がどうぞ再び大政翼賛会のような形にならないように、若い皆さんにお願いをしたい。」
 これは、圧倒的多数の賛成により沖縄米軍用地特別措置法改正案が委員会採決された時の、野中広務氏の発言である。発言内容だけを見れば、拍手喝采である。まさに大政翼賛会化しつつある昨今の国会において、与党政治家発せられたこのような警鐘は貴重である。
 しかしである。この時の野中氏の立場を考えると、ちょっと待てよ、と言わざるを得ない。野中氏はこの時、当の沖縄米軍用地特別措置法改正に関わる衆院特別委員会の委員長であったのだ。 法案改正に深く関わり、与党の立場で改正案成立に奔走した張本人であったのだ。沖縄県民に一方的に、過大に、いやおうなく米軍基地を押し付ける法律を推進してきた者として、あとからこのような発言をしたからといって、決して免罪はされないであろう。
野中広務氏の本書での発言には、どうもこのような類が多い。
 野中氏は小渕内閣の官房長官として、戦後自民党がなしえなかった悪法を次々と成立させてきた。本書で氏は言う。「改正住民基本台帳法は振り返ってみるとなぜあの時、あれほど必要とされたのか。国家によるプライバシーの管理、後に生じた情報漏洩などさまざまな問題を考えると、はたしてよかったのかという思いにとらわれることもある。」
 あまりにも無責任ではないか。情報漏洩等の問題とあわせ、国民に背番号を与える監視国家の入り口となるこの法案を成立させておいた張本人が、あとからこのようなことを軽く言われてもかなわない。
 広島県立世羅高校校長自殺という痛ましい事件の中で、どさくさに法案提出し、あれよあれよという間に成立させてしまった国旗国歌法については、「いつも板挟みにあって苦しんできたのが、現場の管理職の方々だった。・・・問題は、国旗の掲揚と国家の斉唱に法的根拠がない、という点であった。」問題は「国旗の掲揚と国家の斉唱に法的根拠がない」からなんかでは決して無い。人の心まで支配・管理しようという押し付けが問題なのだ。国旗国歌法の成立が、決して問題解決につながらなかったことは、法案成立後の経過を見ても明らかではないか。いや、むしろ、この法律を根拠とした押し付け・締め付けがさらに一層厳しくなり、現場の教師たちを苦しめることになる。「法律では義務規定、罰則規定は盛り込まれていないが、実際の教育の現場で、さまざまな形で実質上の罰則、義務に近い運用がなされることのないようにお願いしたい。」本書では石原慎太郎氏との友情にもふれられている。そうであればもう一度動いて欲しい。国旗掲揚国家斉唱に関し最も強制を図り現場を苦しめている東京都教育委員会に対し、「さまざまな形で実質上の罰則、義務に近い運用がなされることのないようにお願い」して欲しい。そのような動きをしてこそ、はじめて言行一致した真の弱者の立場に立った政治家と言える。

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紙の本

老兵は死なず

2004/01/20 02:04

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:spiral784 - この投稿者のレビュー一覧を見る

野中広務が突然政界から身をひくニュースをきいたときには驚いた。あの厳めしいしかめっ面の印象が強い彼の歴史を正直な気持ちと共に綴った回顧録。多少なりよく書き過ぎているところもあるものの彼が語る小淵元総理やその他の人物描写は迫力があり、一気に最後まで読んでしまいました。ちなみに西陣織りで有名な山口兄弟はその当時丹波の園部町の町長だった野中広務に機織り工場を出してくれるように頼まれた際、その熱意に将来大物になると直感したと書いています。人柄を感じさせるエピソードです。これを読めば今の政治の人間関係が少し分かった気になるかもしれません。なんにせよ後からだとよく分かる政治の世界ですので一読の価値ありです。

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2007/09/06 05:31

投稿元:ブクログ

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2008/09/06 02:15

投稿元:ブクログ

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2010/11/14 21:21

投稿元:ブクログ

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