紙の本
荒削りながら繊細なデビュー作
2017/03/14 10:34
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投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今では読書好きならほとんど知っている有川浩さんが、まだ無名時代だったころに発表した小説。
電撃文庫というラノベ枠からの出版でありながら、内容は本当に濃く、グイグイと惹き込まれる。
絵もあるので、「字だけの本はちょっと…」という人も楽しめます。
(絵がない角川文庫版もあるので、ラノベは敬遠するという人はそちらがオススメ。内容も若干違う。そちらは番外編も入っています)
当初は災害パニックもの・人類滅亡もので話が進みますが、やがて恋愛的な要素が多く混じってくるので、純粋に「災害パニックもの」などが読みたい人からすれば肩すかしかもしれません。
しかし、そういう恋愛要素も好きという人は、きっと男女問わずに楽しめると思います。
(合わない人は合わないと思う)
人の心を描く上手さ…まだデビュー作ながら、そこは本当に秀逸で感動しました。
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戦闘機の書き方がおたくっぽかった。人が塩になるとか美しすぎる。共依存みたいで好き。でも、絵が萎える。
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絵がちょっと微妙(美少女ゲームみたいで・・・)だけど、中身はかなりしっかりした作品。守られているだけのヒロインでないのにも好感。ラストは青臭い気もするけどいいんです。世界を救う愛っていうのもいいじゃない。
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本当に圧倒されるほど素敵な、綺麗な文章でした。
でもやはり後半が弱いです。
前半の短編っぽくやってくれた方がよかったかもですが、それでも作品全体の儚い雰囲気の中の美しさが見事に現れていて素敵でした。
一気に読んじゃいました(笑)
次作も楽しみにしています。
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どこにでも転がっているような恋が世界を救う。それも、自己満足を叶えるついでに世界が救われる。発想が面白いです。
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宇宙から降ってきた「塩の塊」の影響で人間が「塩の柱」になってしまう、というSF的設定だが、実はラブストーリー。陳腐と言えば陳腐ではあるが、以降の作品にも連綿と受け継がれており、これがこの人の原点なのだろうし、嫌いじゃない。ただし、「いかにも」なイラストは勘弁して欲しい。また、最後のイラストのF14はなんなの?激しく興ざめ。これが原因で、★二つ。
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有川浩さんデビュー作。これも大賞受賞作品というだけあって、文句の言いようのない出来に仕上がってます
ただ人によって好き嫌いがあるようなので、現実の汚い部分を見たくない人は見ない方が良いかもしれません
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―――君たちの恋は君たちを救う。 ワタシの好きな有川先生のデビュー作。前半は短編形式、後半は怒濤の展開でクライマックスまで持って行くわけですが、前半、特に一章目の物語の儚さ、切なさには素晴らしいものがあります。それと同時に登場人物の説明、どうしようもない"危機"、束の間の安息、など掴みに必要な要素はすべて揃っているという。これでハマらない方がおかしいってんだよー!クライマックスの辺りからやけに軍事ネタが濃くなってくるのは、おそらく我慢の限界が来たのでしょう。あとこの人主婦作家さんです。
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人が塩になる、そんな緊急事態の中で織り成される人間模様。
自衛隊三部作第一弾。陸自編。
ていうか、F14トムキャット!!挿し絵指定そこですか!
これを読んで、有川氏と絶対趣味が合うと思った。
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惹かれあって行く少女と男。物語の方もなぜ、どうして、どうなっているという要の部分が理解できるものに仕上がっていた。次作にも期待。
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さっき読み終わりました。序盤から泣ける。悲しすぎる。でも、バッドエンドかと思いきやハッピーエンドで内心ホッとしました。読んでると作品に引き込まれます。現実では有り得ないかもしれませんが、現実の中で起きていることへの作者なりの反論を書いていると思います。作品としては☆5ですが、ハードカバー版の方をオススメ。
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突如現れた巨大なる塩の結晶。その日からヒトは塩になる奇病『煙害』に苦しめられる。
社会が崩壊していく中、男と少女の運命が世界を救う。
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空の中
海の底
図書館戦争
図書館内乱
図書館危機
レインツリーの国 World of delight
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たまたま本屋で見かけてタイトル買い。
出てからかなり経過していたけど、前評判とかほぼ調べない人間だったので何も知らずに買いました。
現代の設定にあってなさそうな状況設定。
パラレルを考えるのが上手いなぁ、と話の書き方も好きだったので一気に読み込みました。
というか、詳しいですな。自衛隊に…。
他の作品を読んで初めて気付いたんですが、女性なんですよね。
すげぇ、好きだからの知識だな。
アレだけ詳しく自衛隊をかける人ってなかなか居ないと思いますw
話のテンポはいいし、登場人物も掴みやすい。
感情の動きも読み取りやすく、引き込まれやすい。
読みやすいけど文はしっかりしているのが、また個人的にとっても好きだったり。
ただ何となく男女の組み合わせが甘酸っぺえぇー!と思うのは自分が歳を取った証拠か…orz
一番最後の感想は「綺麗な恋愛小説」かなぁ。
あそこからGoodEDになるんだと最近黒い話を読みなれた人間の歪んだ思想でした(苦笑)
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一生懸命生きるってこういうことなのかなって思った。
本当にこんな世の中になってしまう日がくるかもしれない。
誰のそばで塩の柱になりたいか考えた。