- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
紙の本
薄荷水の味のする幻想短編
2012/05/30 10:43
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽかぽか - この投稿者のレビュー一覧を見る
鈴木翁二や、宮沢賢治、ますむらひろしの世界と、時代を超えてどこかで繋がっているような世界観。大正時代の月やキネオラマやシガレットや機械への憧れを感じる、ハっとするような短編がこれでもかというくらい詰まっています。
紙の本
鉱物の光を持つ作品群
2002/06/22 15:31
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カズイ・ヤナギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タルホの文章はまるでスプーンで叩くと—スプーンは銀でなくてはならない、当然—澄んだ音が響くほどの硬質さを持ち、ユーモアと異界に遊ぶタルホの心が取り出した珠玉の文章である。
表題作である「一千一秒物語」はショート・ショートの形式をもちながら『お伽話』の傑作である。この世界には人間臭い月が話し、星がいたずらをする。
私は是非、「星を売る店」にて星をもとめ、星に酔ってみたいと願う。
紙の本
足穂との邂逅
2003/08/18 09:42
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ころり - この投稿者のレビュー一覧を見る
芸能人でサブカル系、とくれば、
僕のまなかいにはいつだって緒川たまきが浮かぶ。
素敵な緒川たまきさんが、稲垣足穂の作品について語っているのを、
雑誌か何かの記事で読んだのが本書を手にしたきっかけである。
ありがとう、緒川たまき。
僕はこの文庫を手にできたことを心の底より喜びたい。
それまで僕がささやかながら読んできた作家達のそれらとは異なった、
興味深い文章がこの小さな文庫に詰まっていた。
とりわけ、黄漠奇聞のエキゾチックな物語性と目も眩むばかりの描写、
弥勒のたんたんと語られていく赤貧…が非常に気に入った。
僕の稚拙な文章では足穂を語れるわけもなく、書評など書いてみた愚かさを、
少し悔いてみるわけだが、そうまでしても皆様にお薦めしたい。
だまされたと思って(僕じゃなく、緒川たまきさんに)、是非ご一読を。
収録作品
一千一秒物語
黄漠奇聞
チョコレット
天体嗜好症
星を売る店
弥勒
彼等
美のはかなさ
A感覚とV感覚