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文庫本ですが、結構読むのに時間かかりました。
『学ぶためのヒント』
この本は、タイトルの通り、学ぶためのヒントが書いてあります。
ただ単純に勉強の仕方を教えてくれるというよりも、学ぼうとする心構えであったり、学ぶことの楽しさであったりを教えてくれます。
学ぶということが、内面的な成長にも大きな影響を及ぼし、風格のある尊敬される大人を作るということが根底にあるように感じました。
では、印象的だった「学ぶためのヒント」を自分なりに解釈して挙げてみます。
●いい習慣をつけないと悪い習慣がつく●
最初はきついけど、継続することで習慣となり、気づけば歯磨きのように過意識に行えるようになる。
●健全な劣等感を持て●
自分が他より劣っているという自覚を持つのは良いこと。劣等感が学ぶ力になる。
間違った優越感を持つ人は将来ダメになる。
●計画を破る理由を探してはいけない●
自分に克つ。智を働かして克つということの大切さを言っている。
●自分の意思の範囲内、範囲外のものを区別する●
自分の意思でどうにもならないことは意識する必要はない。逆に、自分の意思でどうにかなることにだけ集中して頑張ればよい。
これは、本書で一番印象に残りました。
たとえば、わたしは今、大学で研究生活を送っていますが、装置が壊れただとか、教授がうるさいとか、周りの陰口がどうだとか、そういうことは自分の意思ではどうにもならないことです。ですから、そういうことには意識を置かず、自分のできることだけを集中してやれ!ということを言っているのだと思います。
これらは偉人は当たり前にやっていることだそうです。
このような感じで本書の前半はすごくタメになりました。
でも、後半は、史書や英語や言語学習の方法ばかり書いてあり、内容が変わってきます。
著者の渡辺昇一さんが言語学・英語学などを専門としているようで、自分の専門分野に話をシフトしたのでしょうか。ちょっと残念…↓
なので、前半部だけ☆☆☆☆かな?
興味を持った方は是非読んでみてください!